倉敷美観地区の鯛茶漬け「鶴形」(1回) | 52歳で実践アーリーリタイア

52歳で実践アーリーリタイア

52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

ここ鶴形は、大原家同様、江戸時代に油絞りで財を成した新興商人(大原家は綿作)、小山家(浜田屋)が、徳川吉宗の時代(1744年)に建てたという倉敷に現存する最も古い町家を使い、倉敷国際ホテルが運営している割烹旅館。





外からも見える立派な松は、年間植木代にうん百万円もかかるという、倉敷で最も古い松だそうです。



さて、有名な鯛茶漬けを食べに店内に入ると、既にほぼ満席状態、ということで、窓際の席に座る。格子窓から漏れる日の光が美しい。



当初狙い通り、鶴形名物「鯛茶漬け」1,550円を注文。



そして、待ち時間の間に冷えた身体を暖めるべく、熱燗注文。それにしてもお銚子がオシャレです。地元倉敷の羽島焼(はしまやき)で、素朴だけどセンスがいい。



全般的に倉敷はセンスがよく、田舎臭くない。こんなところにも倉敷の文化度の高さを味わえます。湯のみもオシャレです。




しばらくすると、お盆に載せられた「鯛茶漬け」到着。鯛茶の器も本当に美しい。この後、大原美術館の工芸・東洋館で出会う美しい焼き物のよう。




○味・料理
ふたを開けると、贅沢に厚めに切った鯛の刺身がゴマだれに付けられた状態で盛りつけされています。



鯛茶漬けは、最初からこのようにごまだれを付けた状態で給仕される場合と、ゴマだれが別になっていて後で自分でかけながら食べるタイプがあります。

鶴形さんの場合、身が厚く鯛の食べ応えがあります。しばらくしてお茶をかけると若干身の回りが変色して、ちょっとしたタタキのようになり、同じ刺身でもこれまた別の味わいとなります。



そして、レストランでのお茶漬けの場合、だし茶漬けの方が一般的だと思うのですが、ここは、ほんとうのお茶を使って食べます。

副菜もサッパリした薄味で上品な味で美味しい。

○サービス・雰囲気
 休日に伺ったこともありますが、美観地区の一等地でしかも、この建物そのものが観光名所なのでお客さんで一杯の人気店。かといって、接客がおろそかになるでもなく、皆さん丁寧な接客です。

店内もきちんとメンテされててしかも、民家風雨でモダンな調度類をしているなど、実に店内がオシャレで気持ちいい。



とても文化的気分に浸れる料理屋です。ご馳走さまでした。



鶴形旅館 / 倉敷市駅倉敷駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5