<古川佐賀県知事>長崎県との合併を提案 長崎大で講義
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081009-00000005-maiall-pol
古川康・佐賀県知事(50)が8日、長崎大経済学部(長崎市)で学生約500人に講義し、
その中で長崎、佐賀両県の合併を唱えた。
「(合併すれば)人口231万で全国16位、焼き物は2位、ミカンは3位。
長崎は首相を輩出したことがなく、佐賀は国立公園がない。補完できる」とし、
道州制も含めた再編の必要性を強調した。
(中略)
古川知事は両県合併について「市町村が合併し、省庁も再編した。
都道府県だけ今のままはない」と強調。
━─━─━─━─━─
当選当時、全国最年少知事として注目を集めた古川さん。
彼は昔、長野県庁に勤務していたこともあるので、
スタッドレスタイヤの普及についてメッセージで意見を交換したこともありました。
対応の速さと若さゆえの斬新さに期待していたんですが・・・
最近、古川知事の考えてることがだんだんわからなくなってきました。
九州新幹線長崎ルートで「周辺自治体の合意が得られなければ着工しない」
という約束を「平行並行在来線をJRが20年間経営する」というやり方でかわしたり。
元上司だった長崎県知事や、官僚として勤務していた国にすりより始めてるなと思った矢先、
今度は佐賀と長崎の合併を唱え始めました。
市町村合併や省庁の再編は、
行政改革としては確かに思い切ったやり方かもしれません。
でも、メリットがあった反面、数限りないデメリットも生み出しました。
「市町村がやって省庁がやったんだから、都道府県も」というのは、
すごく安易な考え方だと思います。
今の47都道府県は、その地方の特長を活かして、それぞれの文化を育んできました。
海のない県も、大きな湖がある県も、知名度がない県も、懸命に知恵を絞って、
都道府県の誇りを胸にPRしてきました。
佐賀と長崎は、他県に住む俺から見ても、全く文化や個性の違う県だと思います。
「(合併すれば)人口231万で全国16位、焼き物は2位、ミカンは3位。
長崎は首相を輩出したことがなく、佐賀は国立公園がない。補完できる」
人口や特産物の順位を上げたり、
首相の有無や国立公園を補完して何か意味があるのでしょうか?
佐賀と長崎が一緒になったとしても、
大隈重信は佐賀県が生んだ首相であり、
雲仙天草国立公園は長崎県の国立公園です。
有田焼は佐賀の焼き物で、波佐見焼は長崎の焼き物。
それが合併したら、その個性がいっぺんにうやむやになる。
大体県名はどうするのでしょう?「肥前県」にでもするのでしょうか?
佐賀や長崎の人は、この発言をどう捉えているのでしょう。
俺は、甚だ疑問が残る発言にしか聞こえないんですが。。