ウイルスの感染が人類を2種類に分断した映画・太陽 | 笑顔里美☆世界中の子供達に夢と笑顔を!さとみ先生前向きパワー全開!愛♡と笑顔^^で人と人をつなぐ旅♡

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冒険と学びと愛と平和を愛する人。世界50ヵ国以上を歩く。ペルーの孤児院にて自分の天職を知る。多くの素晴らしき出会いを通し、幸せ探し自分探しの旅は南米でピリオドを打つ。今度は愛と笑顔で私が世界に恩返しをする番だ!

21世紀初頭、
 
ウイルスが世界に蔓延し、人類を2種類に分断する。
 
 
ウイルスへの感染を克服し、心身ともに進化した 新人類「ノクス」。
 
ただ、ノクスは太陽の元で暮らすことは出来ない。
 
 
そして
 
太陽の元で暮らすことは出来るが、
 
ウイルスに感染すると死んでしまい、
 
常にウイルスへの感染に怯えて生きていかなければならない旧人類「キュリオ」。
 
 
 
2016年に公開された映画、「太陽」の原作は
 
元々 2011年に劇団イキウメによって上演された舞台。
 
 
 
この作品の中では
 
ウイルスを克服した新人類が、洗練された生活を送っているのに対し
 
ウイルスに怯えながら暮らす旧人類は、
 
どうしようもなく野蛮で、低脳な生き物のように描かれている。
 
 
がしかし、
 
その旧人類の生き様の中にこそ
 
現実の世界での人間の愚かしい姿がよく表現されている。
 
 
キュリオからノクスに転換した人は
 
同じような感想を述べる。
 
 
「スッキリしたという感じです。
 
何もかも理性でコントロールできると思った。」
 
と。
 
 
キュリオとノクスの世界の門衛の若きノクスが
 
ノクスに憧れ、彼と友達になりたがっているキュリオの青年に言う。
 
 
「俺と一緒に旅に出ないか?」
 
 
ノクスの世界では
 
「入れる学校は、生まれつきの知能指数で決められている。
 
就ける仕事も、幼少時の適正試験で判断される。
 
適材適所と言って、結局は体のいい階層の固定化。
 
個人の自由意志なんて、
 
経済合理化主義の前では無力だよ。」
 
 
 
 
コロナウイルスが蔓延し、
 
ウイルス感染に怯えながら暮らす日々の中で思うことは、
 
私たち一般人の 個人の自由意志はますます奪われてしまうという事。
 
 
自由意志で仕事も出来ない。
 
 
ウイルスをコントロールできる者たちが権力を得、
 
ウイルスに怯えながら暮らさなければならない弱き者達は
 
行動の自由も発言の自由も奪われていく。
 
 
経済的に困窮している者たちは、
 
ますます困窮し、
 
困窮しながらも尚、頑張ろうと奮起し立ち上がると、
 
同じく困窮している一部の他の者たちから
 
非国民的なバッシングを受け、
 
頑張ろうとすることを否定される。
 
 
弱き立場になった者たちは
 
口を閉ざし、権力を握るもの達に黙って従い、
 
隠れるようにして生きる。
 
 
それとも
 
不平不満をぶちまけながら
 
自分よりも更に弱い者たちをいじめながら生きるのか。
 
そういう輩は 権力を握るもの達に対しては
 
ペコペコとへつらいながら。
 
 
 
世界をより良いものへと変える努力をすることなしで。
 
 
 
 
映画、「太陽」 
 
確かに、
 
映画というより「劇」を観ている感覚で映画を見る方が納得のいく作品であるけれど、
 
非常にメッセージ性の高い、
 
素晴らしい脚本だと思いました。