何とも言えない感覚・・・③ | 美心伝心

美心伝心

美心伝心 -美の心を伝える-

今回は小学校3年生の時、始めて味わった


「何とも言えない感覚」・・・だ。


僕が小学校3年生といえば


1970年代・・・


まだまだ、小学校でも「体罰はああだ、こうだ」


と言われて“いない”時代・・・


僕は公立の小学校に通っていた。


小学校3年生の時の担任は男の先生。


その当時で30~35歳ぐらいだったかな。


サッカー同好会の監督でもあった。


とにかく、滅茶苦茶怖い。


足も速く、100Mを11秒台で走るのだが・・・



地元の怖い中学生がグランドに自転車で乗り込んでくると、


凄いスピードで追いかけていく。


顔は阿修羅の如く・・・


「こら!!!お前ら、またんかい!!!」


って、叫びながら・・・


もちろん、追いついて、自転車から引きずりおろし、


往復ビンタの雨あられ!!!


もう、ちょう怖い。


そんな先生が、クラスの終わりの会の時に


みんなが、あまりにも多く落とし物をした日があって、


名前の書いていない「鉛筆」やら「消しゴム」やら「その他の文房具」


なかには、「カビのはえたパンが入った給食袋」などなど


先生のところに取りにいかないので、


ぶち切れた!!!


「お前らなあ、ええかげんにせえや!


みんな、目つぶれ!


心当たりのある奴、手上げえや!」


僕は自分の「消しゴム」に見覚えがあった・・・


しかし、手を挙げたら、何をされるかわからない・・・


おそらく、みんなも同じで、決して手を挙げないだろう・・・


ただ・・・1人だけ手を挙げたら、ほめてもらえるかも・・・


心の中で、「天使の僕」 と 「悪魔の僕」が葛藤している。


「正直に手を挙げた方がいいよ~~~」


「そんなん手を挙げたら最後、何されるかわからんで・・・


おとなしく、だまっときや!!!」


と・・・・・・


この時はじめて覚えた何とも言えない感覚・・・


僕は、薄目を開けて、誰も手を挙げていないことを確認し、


おそるおそる手を挙げた。


「丸山!!!お前だけかあ!!!正直や!!!


  前出てこい!!!」


「ふ~~~助かった」・・・・


僕は潔く、前に出て行った。


「ほら!!!お尻だせ!!!」


「へ・・・・・・」


先生は、はいていたゴム草履を脱ぐと、


僕の “生” のお尻に


バシッ、バシッ!!!


・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・


1週間ぐらい僕のお尻には青あざができた。


僕以外のみんなは・・・というと


グランドに出され、ウサギ跳びをやらされていた。


どっちが良かったのかわからないが・・・



今思うと、先生なりの愛の鞭だったのかなあ・・・



この先生との思い出話はまだまだ始まったばかりである。