あっしは
今は
カミさんの傍で
食べ物を口にしねぇ
理由は
カミさんが何
も食べられねぇから
従って
昼飯は
カミさんが
チョイと眠る
短い時間に……
ところが
カミさんが
なかなか
眠ってくれねぇ時も
シバシバ
正午前後に食べた事は
殆ど無く
大抵は
午後1時過ぎてから……
今日正午過ぎでござんす
午前中も
シッチャカメッチャカ
だったカミさん
"昼飯は
今日も午後だったぁ~"
になるんかなぁ
と思っていたら
「お父さん
ご飯を
食べないの?」
と、言ったカミさん
そして
「お腹空いたでしょ?」
と……
「ここで食べてえ~のか?
お前、平気か?」
と訊くと
頷いたカミさん
早速
"いただきまぁ~す"
の あっし
数ヶ月振りに
カミさんの見ている前で
昼飯食べたでござんす
カミさんの視線を
感じながら……
カミさんの
久し振りの思い遣りに
感謝しながら……
そして
カミさんが
あっしに言ったでござんす
「お父さん
欠片(かけら)頂戴」
これが
カミさんの目的で
あっしに食べる事を
勧めたんじゃろうか?
そうではなく
あっしが
食べているのを見て
食べたくなり
そう言ってんだ
と思う様にした あっし
明日
💩病院ではねぇ病院で診察
良い結果になって
一日も早く
堂々とカミさんの傍で
昼飯食べて
おかずの欠片を
カミさんの口に
運んでやりてぇでござんす