ここんとこバタバタ!花粉で鼻ムズムズ!のもいもいです、こんにちはε≡≡ヘ( ´ii`)ノモイ!
まだ続ける「インドの仏」展のメモ、ちんたら記事を割いてしまい、やっとこさ次の本題。
様々あるインド仏教美術を比較していくです。
とりあえず今回の展示によるインド仏教美術の年表を作ってみた。
展示内容や個人的に調べたものをざっくりまとめたので、間違い等ありましたらどうぞ教えてくださいませませ。
まずは、仏像が生まれたクシャーン朝の仏教美術。
ガンダーラとマトゥラー(北インド)で、ほぼ同時期に生まれる。
仏教が始まっておよそ600年後、日本が弥生時代らへんのこと。
仏坐像/クシャーン朝、2世紀頃 パキスタン、ロリアン・カンダイ
いよいよイケメン仏像様の登場です(*´д`*)ムフフ
ギリシャ・ローマ彫刻の影響を受けたとされる、彫りの深い端正なお顔立ちに、均整のとれたおマッチョな肉体美。
その穏やかな表情と厳かな佇まいに、崇高なお方であることがひしと伝わってまいります。
幾重にも連なった衣のひだが、清き水の流れのごとく優美な曲線で、そのナイスボデーの上にしなやかに走るのでございます。
などと、その高貴なイケメンっぷりに、私の口調も淑女ブログ風にお気取りあそばせたりしてオホホのホ。(色々間違ってる
ガンダーラ仏像の光背は、シンプルな無地の円盤。
キリスト教や他の宗教美術でも見られる、聖なる者がまとう光輪は、知恵袋先生によると「仏教以前のゾロアスター教のミスラ神にも既に見られる」とのことですが、その起源についてももっと知ってみたい。
こちらも美しかった!
菩薩頭部/クシャーン朝、2世紀頃 パキスタン、ペシャワール周辺
漆喰製の弥勒菩薩と思われる像の頭部。
聖母のような、うっとりとした甘美な表情がふつくしい、、
彫り込んだ目元のカーブや、引きしまったぷっくり立体的な唇。
正面から見たのと横から見たのとで表情もまた違うのが印象的で、右横から見ると、甘美+中性的な凛々しさも増すようでした。
と思ったら、その左右非対称なつくりから、やや右側を向いたポーズだったと考えられるそうです。
仏坐像/クシャーン朝、1世紀 ウッタル・プラデーシュ州、アヒチャトラー
仏「よっ!精進してる?( ゚∀゚)ノ」
ひょいと片手をあげ(施無畏印-せむいいん)、肘を大きく開き、口角がきゅっと上がった明るい笑みを浮かべて、なんとも気さくな雰囲気の仏様です。
後ろの天人や脇侍たちも、とにかくみんなスマイリー!(ˆ◡ˆ)ニコニコ
あと、この天人たちの角度と手足の折れ曲がり具合が気に入りました。
ガンダーラと同じく、クシャーン族によって生まれた初期のマトゥラー仏美、その典型的な仏坐像。
巻貝風に結い上げた髪型も、この時期特有のものだそう。
頭部がふくらんでいるのでわかりにくいけど、巻貝以外は剃りあげているという、実際にやったらちょっとヘンタイ的なヘアスタイル。ラーメンマンのおさげをまとめたらマトゥラーヘアでしょうか
ガンダーラ美術のおマッチョぶりと比較すると、腰や胸にやや丸みがあり、全体的にころっとして素朴な印象。
あと、ガンダーラがヒダヒダ衣なら、こちらはスケスケ衣。これまた実際に着たらちょっとヘンt
5年くらい前の「海のエジプト」展で見たスケスケ王妃にも勝るとも劣らない、なかなかのスケっぷり。
これも初期マトゥラーの特徴といえるようです。
仏様が座る台座を支えている2頭の獅子(釈迦族の獅子と呼ばれた釈迦を示す)とかも、奇妙な頭身で素敵!
ガンダーラとマトゥラーでほぼ同時期に誕生したという仏像ですが、手持ちの本によると、「(アレキサンダー大王の東方大遠征によりもたらされた)ギリシャ文化を受け継いだパルティア人がガンダーラ地方を支配するようになり、偶像崇拝タブーが破られ、ガンダーラで仏像が作られるようになり、その後、2世紀頃にはマトゥラーが仏像制作の中心地となり、仏教美術が一気に広まった」(すぐわかる日本の仏教美術Pg.9)とありまして、その流れを汲んで見ていくと自分なりに様子が描きやすかったです。
ではでは~もいもい
まだ続ける「インドの仏」展のメモ、ちんたら記事を割いてしまい、やっとこさ次の本題。
様々あるインド仏教美術を比較していくです。
とりあえず今回の展示によるインド仏教美術の年表を作ってみた。
展示内容や個人的に調べたものをざっくりまとめたので、間違い等ありましたらどうぞ教えてくださいませませ。
まずは、仏像が生まれたクシャーン朝の仏教美術。
ガンダーラとマトゥラー(北インド)で、ほぼ同時期に生まれる。
仏教が始まっておよそ600年後、日本が弥生時代らへんのこと。
ガンダーラの仏教美術
仏坐像/クシャーン朝、2世紀頃 パキスタン、ロリアン・カンダイ
いよいよイケメン仏像様の登場です(*´д`*)ムフフ
ギリシャ・ローマ彫刻の影響を受けたとされる、彫りの深い端正なお顔立ちに、均整のとれたおマッチョな肉体美。
その穏やかな表情と厳かな佇まいに、崇高なお方であることがひしと伝わってまいります。
幾重にも連なった衣のひだが、清き水の流れのごとく優美な曲線で、そのナイスボデーの上にしなやかに走るのでございます。
などと、その高貴なイケメンっぷりに、私の口調も淑女ブログ風にお気取りあそばせたりしてオホホのホ。(色々間違ってる
ガンダーラ仏像の光背は、シンプルな無地の円盤。
キリスト教や他の宗教美術でも見られる、聖なる者がまとう光輪は、知恵袋先生によると「仏教以前のゾロアスター教のミスラ神にも既に見られる」とのことですが、その起源についてももっと知ってみたい。
こちらも美しかった!
菩薩頭部/クシャーン朝、2世紀頃 パキスタン、ペシャワール周辺
漆喰製の弥勒菩薩と思われる像の頭部。
聖母のような、うっとりとした甘美な表情がふつくしい、、
彫り込んだ目元のカーブや、引きしまったぷっくり立体的な唇。
正面から見たのと横から見たのとで表情もまた違うのが印象的で、右横から見ると、甘美+中性的な凛々しさも増すようでした。
と思ったら、その左右非対称なつくりから、やや右側を向いたポーズだったと考えられるそうです。
ガンダーラ仏教美術の特徴
・1世紀頃~3世紀頃に開花する
・外来の移民族(イラン系)が作ったクシャーン朝→仏像解禁に
・彫りの深い顔立ち、波打つ髪や服のひだなど、ギリシャ・ローマ風
・大乗仏教の興隆とともに、様々な仏像が作られた
→釈迦像のほか、説法図に見られる宇宙的釈迦/阿弥陀如来など
→中国・朝鮮半島を経て、日本へ
・開始期はパルティア治世の紀元前50年~紀元75年、クシャーナ朝治世の1世紀~5世紀にその隆盛を極めた(ガンダーラ美術 from wikipedia)
・1世紀頃~3世紀頃に開花する
・外来の移民族(イラン系)が作ったクシャーン朝→仏像解禁に
・彫りの深い顔立ち、波打つ髪や服のひだなど、ギリシャ・ローマ風
・大乗仏教の興隆とともに、様々な仏像が作られた
→釈迦像のほか、説法図に見られる宇宙的釈迦/阿弥陀如来など
→中国・朝鮮半島を経て、日本へ
・開始期はパルティア治世の紀元前50年~紀元75年、クシャーナ朝治世の1世紀~5世紀にその隆盛を極めた(ガンダーラ美術 from wikipedia)
マトゥラーの仏教美術
仏坐像/クシャーン朝、1世紀 ウッタル・プラデーシュ州、アヒチャトラー
仏「よっ!精進してる?( ゚∀゚)ノ」
ひょいと片手をあげ(施無畏印-せむいいん)、肘を大きく開き、口角がきゅっと上がった明るい笑みを浮かべて、なんとも気さくな雰囲気の仏様です。
後ろの天人や脇侍たちも、とにかくみんなスマイリー!(ˆ◡ˆ)ニコニコ
あと、この天人たちの角度と手足の折れ曲がり具合が気に入りました。
ガンダーラと同じく、クシャーン族によって生まれた初期のマトゥラー仏美、その典型的な仏坐像。
巻貝風に結い上げた髪型も、この時期特有のものだそう。
頭部がふくらんでいるのでわかりにくいけど、巻貝以外は剃りあげているという、実際にやったらちょっとヘンタイ的なヘアスタイル。ラーメンマンのおさげをまとめたらマトゥラーヘアでしょうか
ガンダーラ美術のおマッチョぶりと比較すると、腰や胸にやや丸みがあり、全体的にころっとして素朴な印象。
あと、ガンダーラがヒダヒダ衣なら、こちらはスケスケ衣。
5年くらい前の「海のエジプト」展で見たスケスケ王妃にも勝るとも劣らない、なかなかのスケっぷり。
これも初期マトゥラーの特徴といえるようです。
仏様が座る台座を支えている2頭の獅子(釈迦族の獅子と呼ばれた釈迦を示す)とかも、奇妙な頭身で素敵!
マトゥラー仏教美術の特徴
・マウリヤ朝~グプタ朝期の古代インド美術・仏像の町
・インド古来のヤクシャ信仰、ジャイナ教、そしてヒンドゥー教が栄えた地でもある(クリシュナ―の生誕地)
・土着的なインド独自の造形
・白斑点の赤い砂岩仕様
・瑞々しい肉体美
・クシャーン朝、グプタ朝の時代に彫刻制作が盛んに行われた
・マウリヤ朝~グプタ朝期の古代インド美術・仏像の町
・インド古来のヤクシャ信仰、ジャイナ教、そしてヒンドゥー教が栄えた地でもある(クリシュナ―の生誕地)
・土着的なインド独自の造形
・白斑点の赤い砂岩仕様
・瑞々しい肉体美
・クシャーン朝、グプタ朝の時代に彫刻制作が盛んに行われた
ガンダーラとマトゥラーでほぼ同時期に誕生したという仏像ですが、手持ちの本によると、「(アレキサンダー大王の東方大遠征によりもたらされた)ギリシャ文化を受け継いだパルティア人がガンダーラ地方を支配するようになり、偶像崇拝タブーが破られ、ガンダーラで仏像が作られるようになり、その後、2世紀頃にはマトゥラーが仏像制作の中心地となり、仏教美術が一気に広まった」(すぐわかる日本の仏教美術Pg.9)とありまして、その流れを汲んで見ていくと自分なりに様子が描きやすかったです。
ではでは~もいもい
「インドの仏 仏教美術の源流」展 備忘録
Ⅰ. インドの仏 仏教美術の源流展メモⅠ:仏像が生まれる前
Ⅱ. インドの仏 仏教美術の源流展メモⅡ:釈迦の生涯1/2
Ⅲ. インドの仏 仏教美術の源流展メモⅢ:釈迦の生涯2/2
Ⅳ. インドの仏 仏教美術の源流展メモⅣ:ガンダーラとマトゥラー
Ⅴ. インドの仏 仏教美術の源流展メモⅤ:そのほかの仏像
Ⅰ. インドの仏 仏教美術の源流展メモⅠ:仏像が生まれる前
Ⅱ. インドの仏 仏教美術の源流展メモⅡ:釈迦の生涯1/2
Ⅲ. インドの仏 仏教美術の源流展メモⅢ:釈迦の生涯2/2
Ⅳ. インドの仏 仏教美術の源流展メモⅣ:ガンダーラとマトゥラー
Ⅴ. インドの仏 仏教美術の源流展メモⅤ:そのほかの仏像