8/15(土)16(日)「NMB48リクエストアワー2015」参戦レポ①~ステージ・演出編~ | 【NMB48徹底応援宣言】猛虎バイブル~大阪てっぺんとんで!~

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遠方ファンのため普段は在宅で、時には現場へ飛び出して「フィールドリポーター」として会場の熱気をお届けします。

「NMB48リクエストアワーセットリストベスト100 2015」全4公演を現地で見て来ました。早速そのレポートを書いていきます。

いつも見ていただいている方にはご存知かと思いますが、私のレポートは比喩を使ったいかにも綺麗な書き方でというよりは、現地には来られなかった人にもわかりやすいように…と噛み砕いて書いていることもあり、結果として毎度毎度長~いレポートとなっております。

さらに今回はNMBの一大イベントとあって史上最大の文字数となっておりまして、既に書き始めて5000字を超えています。このまま行くとアメブロの文字数制限に引っかかる気配が…(笑)
ということで、今回は「ステージ・演出編」「メンバー・裏話編」の2つに分けてまとめることにしました。

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前半は「ステージ・演出編」です。

公演の内容に入る前に、まずは会場の話から始めたいと思います。
今年は昨年・一昨年の「オリックス劇場」から「神戸ワールド記念ホール」に移して開催されました。前方にメインステージがあり全体の中央にサブステージを構える構成で、ひな壇は組み立てて台を作るのではなくスタンドMの一角の椅子を使用していました。

(※座席表を自作してみました。一番後ろのブロックは細かい列ごとの座席数を忘れてしまいざっくり切ったため、実際の配置・座席数とは異なります。)

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私は、
①1日目昼公演:アリーナサブステ左側
②1日目夜公演:アリーナサブステ正面上手寄り
③2日目昼公演:スタンドO(2列目)
④2日目夜公演:スタンドH(最上段)
と、4公演とも全く違う席から見ていました。

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それぞれの視点も交えながら、また一昨年・昨年と3年連続全公演に入った経験も踏まえ良かった点、検討すべき課題などを振り返ってみたいと思います。



そもそも今回「箱が大きくなった」というのが大きな変化で、それに伴いチケット価格も3,000円近く値上がりしました。これには特に関係なく申し込んだ方もいれば、「さすがに広いし高いし…」と申込みを見送る方もいて、リクアワ好きの方の中でもモバイル先行受付の段階から両極端に分かれたと思います。
ですが4公演入ってみると個人的には「オリックス劇場よりワールド記念ホールの方がキャパとして最適だ」という結論に至りました。

(1)収容人数が多い=倍率が比較的に低い
 これは当然のことですが、ワールド記念ホールは今回のステージ構成では約5,000人収容で、オリックス劇場のキャパの2倍以上の収容能力をもちます。昨年は平日開催ながら約2,400の椅子を掛けて熾烈な争奪戦、その結果「落選祭り」がおきてしまいました。今年は土日開催でお盆も重なり高倍率も予想されましたが、チケット価格の値上がりで初日を中心に買い控えする人も増え、結果としてはちょうどいい倍率に収まりました。「是非とも入りたい」という人にとっては、会場に入れる可能性が高いに越したことはありません。



(2)ワールド記念ホールの方が「良席」が圧倒的に多い
現地に行かれていない方は「ん?」と首をかしげるかもしれません。オリックスよりもワールド記念ホールの方が俗に言う『神席』や『良席』といわれる席の率が高かったのです。これはどういうことなのか?

オリックス劇場で「良席だ」と言えるのは1階の前半や2階の最前列付近…ぐらいでしょうか、特にNMBのホールコンサートに限って言うとこれまで「トロッコ」による演出は採用されていないため、後方席で「俯瞰で見る楽しみ」はあっても「近さ」という意味で恩恵を受けることはまずありません。

一方今回のワールド記念ホールで『良席』と言っていいのは、アリーナ最前列~20列台(左右両端のブロックを除く)にかけて。途中の10列後半~20列台にかけてはサブステの真横に位置し、サブステで踊る際は「ダンスを横から見る」ことになるのですが、これも劇場公演ではない、なかなか新鮮な景色が楽しめます。そしてサブステを正面から見られる31列目~40列台(左右両端のブロックを除く)も満足できるといったところでしょうか。
それだけではありません。続いて普通ならチケットの額面を見た時にガッカリする「スタンド席」ですが、中でもスタンドO・スタンドLはメインステージに最も近いブロックで、またリクアワの醍醐味・ひな壇に最も近いブロックでもあります。私は①~④までの今回入った4公演の中で1番好きだった席はアリーナではなく、この「スタンドO」でした。スタンドOの中でも隣のスタンドAに近い(遠い方)だったのですが、それでもステージから約3m、劇場最前列並みの近さを感じた席でした。目の前に来て歌うということは基本ありませんでしたが、メインステージを見上げる形となるアリーナ前方とは異なり、スタンドOは逆にやや下に目を配る程度で非常に見やすかったですね。
ステージを真横から見る形となるため、とにかく正面から見たいという人にはオススメできませんが、普通にフリの中で横を向く(顔が見れる)場面は何度もありますし、こちらもメインステージを真横から見れることで後列で踊っているメンバーの姿、曲中の絡みや表情が鮮明に見えます。また近くが「捌け口」となっているため手を振り放題。ひな壇からもドラフト2期生を中心に見てくれる機会も多く、ステージに、ひな壇に、捌け口に、YNNのボックスにと忙しい席でした。


(Oブロックから撮影したとみられるステージの見え方[※拾い画])

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実はこの席、モバイル先行で当選したものではなく、先行販売では比較的後半に行われた「Kawaiian TVの加入者先行」でした。もっと言えば他の方は「当日券だったがメインステージに近いブロックだった」という声も見かけました。「オリックス劇場」の場合、モバイル先行で当選しなければ、その時点でほぼ良席となる望みは途絶えてしまいます。というのもモバイル先行では1階・2階・そして3階の前寄りが主に割り当てられているため、プレイガイド先行や一般販売は基本的にその後ろになります。私もオリックス3階後方列の経験はありますが…双眼鏡・モニター頼りの厳しい席になります。オリックス劇場ではモバイル落選の時点で”終わった感”を抱く人も多いのではないかと思います。

チケットセンターを導入している他のAKBグループとは異なり、申し込みの段階(モバイル枠か、一般か)で席の良し悪しが概ね分かってしまいがちなNMBのコンサートですが、今回のようなステージ構成を次回も組んでくれると、「結果的にモバイル落選してくれてラッキーだった」と思わぬ掘り出し物にも期待できるようです。

このワールド記念ホールで「ちょっと見にくかったかな?」とみられるのはメインステージから離れたスタンド上段、アリーナ各列の左端・右端、そしてアリーナの51列以降だと思います。いずれにせよ、キャパが大きくなり本来なら見えにくさが増してもおかしくない神戸ワールド記念ホールで、「オリックス劇場で観るより近く感じる」席が多かったのは事実です。(ちなみに私はさいたまスーパーアリーナでのAKB48のリクアワ[こちらも料金7,800円]にも参加したことがありますが、同じ値段とは思えないですね。1公演に発表するランキングはNMBのリクアワは25曲、AKBのリクアワ(2014年)は50曲と2倍の差があり、本来曲数でいえばAKBのリクアワの方がお得なのですが、満足感では段違いにNMBの方が良かったという印象です)


チケット価格の他にデメリットを挙げるとするならアリーナ席がパイプ椅子なことと、(交通費も含めた)会場へのアクセスの不便さ、ぐらいでしょうか。
しかし今年初めのアリーナツアーといい、最近のNMBの舞台監督さんはいい仕事してはるなぁ…と思います。



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(金子剛支配人 Google+より)



と、ここまではオリックス劇場と神戸ワールド記念ホールを比較して、実は神戸の方が良かったという話をしてきました。
 では次はそのステージの”使い方”について問題はなかったのか?検証します。
 
 現地で見られた方は想像つきやすいと思いますが、ひな壇に近い前方の「メインステージ」、中央の「サブステージ」、使用する率はどうだったかと言うと圧倒的にメインステージの方が多かったですね。(メイン7:サブ2:トロッコ1 ぐらい?)2つのステージを半々ぐらいに使い分けるかな?とは思っていたのですがちょっと意外でした。(先ほど「スタンドO・L」が一番良い席[得だった]と書いたのは、座席から近いメインステージで披露する楽曲が多かったという意味も込められています。)

「半分半分で使い分けてほしかった」とサブステ周辺やアリーナ後半にいる方は感じたでしょうし、メインステージに近い方に座っていた方からすれば「いやいやこれぐらいが良かった」と思われたはずです。こればっかりはいずれの座席も経験し両方の気持ちがわかるので何とも言えませんが、せめて「1番をメインステージでやって、間奏中に移動して、大サビはサブステで」みたいなパターンがもっとあっても良かったのかなと、特にメインステージで2曲連続でやっていたときはそう感じました。


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 最後にその他の演出について、講評したいと思います。
まずは昨年からの「成長」を感じた点、それはギリギリまで1位の楽曲をバラさなかったことです。
去年は『アーモンドクロワッサン計画』が1位だったわけですが、3位『山へ行こう』の発表が終わって次は2位の発表に行く前のMC、そこに当時のチームBⅡメンバーがいたのを見た瞬間「1位がアモクロで次の2位の間に着替えるんだな…」と、2位が発表される前の段階で既に1位が判明してしまったことに白けてしまいました。
一昨年の『結晶』も同じようなことで二度続いていたので、今回は去年のリクアワ直後と今年の8月リクアワ直前、支配人部屋で2度その旨を伝えて、これでダメならもう来年からは諦めようと思ってました(笑)

確かに対象曲一覧が発表された段階でほぼ『想像の詩人』の1位は確定していたようなものでしたが、どんなに大本命があっても、2位の順位が発表されるギリギリの瞬間で1位・2位の順位が分からない(ように見せる)のがリクアワの演出として最も重要と言っても過言ではないと思っています。
例えばもし来年、ダントツ1位の候補がなかった場合、2位が発表される前のMCやひな壇のメンバーを見てわかってしまうのと、『最後まで(2位の順位が発表されるまで)わからない』というドキドキ感があるのとでは全く違うと思います。
他のグループのリクエストアワーでは当たり前にできていたことを3年目にしてようやくその配慮ができるようになったのかなと…去年までは諸々も含め、「48グループの中で演出面ではNMBが最低のリクエストアワー」というのが個人的な評価でしたが、今年は演出面で言えばこれまでの3年間の中でダントツに良かったリクアワだったと言えます。


逆に残念だった点を挙げるなら…チームN公演曲に関してはオリジナルメンバーにこだわってほしかったなと思います。一部のメンバーには負担をかけてしまいますが「全メンバーが平等に」というよりは、多少無理が生じても「オリジナルメンバーでやる」というのがリクアワの原則です。「オリメンで見れる貴重な機会だから」という理由で投票する人も多いでしょう。

その一方で仕方のない曲もあろうかと思います。例えば『結晶』、オリジナルメンバーがかなり減っていますし、山田菜々なり村上文香なり(小笠原茉由なり)…1月のAKBのリクアワが最後にオリメンが揃って歌える最後のチャンスだというのは分かり切っていましたからね。それにこの『結晶』はNMBリクアワ常連曲の中では推しメンが出ている、とかではなく楽曲として高く評価されている貴重な曲だと思っています。ツアーなり劇場公演なりそんな大切な曲を「歌い継いでいる」チームMが務めたことに関しては何の疑問も持っていません。

ただチームNの「ここにだって天使はいる」公演は、小笠原茉由を除き15名がリクアワに出演していました。前後の楽曲の兼ね合いでやむを得なかった順位もあってそれは百歩譲ったとしても、旧のチームNでの披露が十分可能だった順位の曲もありました。こんなことを言うと現チームNのメンバーには申し訳ないですが、現実として投票したファンの大多数は「今のチームNではなく旧のチームNで見たい」とか、具体的には「『100年先でも』のさやみるダンスを見たい」といった想いで入れたはずです。正直なところ「あぁリクエストアワーでも見せてくれないんだ…」と思うと寂しくなってしまいました。
2日目の『初めての星』がオリジナルメンバーだったことを考えると、50位以内に入らなかったから仕方ないかな…という気持ちにもなりましたが、やはりどんな順位であろうとランクイン圏内に入った以上は、できる限り投票したファンの想いを形にする努力をするというのが、リクエストアワーというイベントじゃないかなと改めて考えさせられました。


しかし繰り返しにはなりますが、去年から考えると演出的には大幅に改善されていると思いますし、今回オリジナルメンバーでのステージが叶わなかった曲は5周年コンサートで披露されることを期待したいところです。


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と、前半はここまで!ステージの話だけだったのに長々と本当に申し訳ありません>_<


次回の後半の「メンバー・裏話編」。公演の核の部分に迫っていきます。
メンバーのパフォーマンスの話やひな壇の話、ちょっとした情報を交えながら「現地組が見たリクアワの裏側」を伝えて行けたらと思います。