サンティジャーナデルマルの後は、洞窟画で有名なアルタミラの洞窟、スペインのサクラダファミリアで有名な彫刻家ガウディが作った、コミージャスという町にあるエル・カプリチョ(気まぐれの家)を見学。

 巡礼の道とはフランスからピレネー山脈を越え、スペインに入り、ポルトガル国境近くにあるサンチャゴ・デ・コンポステラという街まで続くのだが、今回の旅はこの巡礼の道に沿って移動した。楽しい旅はあっという間に過ぎ去り、帰国となる。十五時間の飛行の後、関西空港に到着福岡までの乗り継ぎに四時間もあり疲れ切った。

 十日ぶりの我が家に戻ったのは夜十一時過ぎで、土産話は山ほどあるが、明日は大学の授業。早く寝なければと眠りについた。

 その晩、意識がもうろうとした時に妙な気分になった。私の父は二年前に他界しているのだが、なぜか両親の寝室で父と母が楽しそうに話している。私は父に

「お父さん、死んだんと違う⁉︎」と言うと、「馬鹿言え、ちゃんとここにおるやないか。」「本当ね?」「本当ちゃ。」と父。嘘と思うのならこの指を触ってみれ。私は父の差し出す指に触りたいのだが冷たいのではないかと戸惑う。その間、父は私の周りで逆さまになったりと、まるで宇宙遊泳をしているようなポーズをとる。私は思い切って父の差し出す指に触ってみた。「冷たい!」と思った瞬間、その指からだんだんと温もりが伝わってきた。「お父さん、生きちょったん。」「当たり前たい。」と父。「お父さんがおらんごとなって二年経つけど、俺は何をどうしていっていいいかわからんやった。今のこの俺の生活はこのままでいいんかね。」と聞くと、「おお、直昭、今のままでいいぞ。」

 そこで目が覚め現実に戻った。目が覚めても指には感覚が残り、この夢は鮮明に覚えている。寝不足で不思議な気持ちのまま大学に向かった。 

AD

出発当日、早朝の空港に平均年齢60うん才の集団。唯一若いのは私の息子の22歳。20時間の長旅の後やっとマドリッドのホテルに到着したのはもう夜だった。さすがに疲れたが明日はサンティジャーナデルマルだとわくわくしたきもちでねむりにつく。翌日、午前中はマドリッド市内見学の後、特急列車とバスを乗り継いで移動、つおに意中の村に到着。直ぐに村の中を見学だ!と思ったが陽はすでに暮れており本日は断念。泊まるホテルは、スペインではパラドールという15世紀の貴族の館を改造した三つ星国営ホテル。部屋はソファーの部屋とベッドルーム。重厚な作りでベッドの上には天蓋までついている。まるでセレブが泊まるような部屋。到着後、同じツアーの酒好きなメンバーは自然と集まりホテルの隣のバルスペイン風居酒屋に急行。添乗の緒方氏言葉を習いセルベッサ ポルファボールビールください。等々でビールやワインを注文。地元の村人やご婦人とジェスチャーで会話し、酔いしれていく。明日はいよいよあの写真の場所に行ける。さあホテルに帰って寝よう。

夜中三時頃から目が覚める。早く夜が明けないかなー。何度となく部屋の木製の大きな窓を開けるが明るくなる気配なし。カメラの点検、本を読んで時間を過ごすがこういう時の時間は一向に進まない。にほんだったらもうそらがしらんでもいいじこくなのだが、六時七時まだ真っ暗。7時半を過ぎてようやく山の稜線がうっすらと見えてきた。もう我慢ができない。息子はベッドでかすかに鼾をかいているが黙って外に出る。暖房の効いた薄暗い廊下を出口の方に行くと人の気配。

よく見ると同じツアーのkさんどうしました?

眠れないので散歩へ。との返事じゃあ一緒に散歩しましょうかと外に出ると薄暗く誰もいない。目的の場所がどこなのかはっきりと分からないままkさんと路地を歩き始める。最初の角を曲がるとその景色は突然現れた。ここだ!胸は高まり目の前の風景にあの本や父の写真が重なっていく。ここなのだ!

しばしこの場所に佇み感慨に浸る。

ふと我に返り、kさんに頼み写真を何枚も撮ってもらう。そして地面を眺め父の足跡を探す。今度は自分で位置を定め同じアングルで写真を撮る。満足満足!しばらく村を歩き回る中でちとの写真アルバムに出てきた風景に出くわす。その度、そこに父の存在を感じた。

ホテルに帰り食堂に行くと旅のメンバーは朝食を摂っていたが私の夜明け前からの行動に呆れ顔で微笑んでくれた。この日、日中はスケッチ。みんなもこの村を気に入ったらしく作品も多くできた模様。私にとって、今回の旅はこの村が一番の目的だったので大満足。

AD

サンティジャーナデルマルとはスペイン北部の村の名前である。歴史で習った原始時代のアルタミラの洞窟のある村の近くにある。美しさではスペインNo,1と言われている。

この村のことを知ったのはスペインの光と風の村という一冊の写真集であった。それは日本では入手困難な本で、日本人武田真二さんがスペイン国内の美しい村を数年かけて撮った写真集である。一昨年私がポルトガル、スペインに行ったときに同行した人から借りた本である。

パラパラとその写真集をめくると中世さながらの建物や村が続く。

うーん、なかなかいいぞ。

更にめくっていくと一枚の写真が目についた。スペイン北部サンティジャーナ・デル・マルという村である。石畳の道路、11世紀の建物、遠景にはロマネスク様式の参事会協会が写っている。その写真は妙に心を打つこの場所に行って見たいなと強く思うようになる。

アトリエに入ってもどうもその写真が気になる。よーし絵に描いてやれ!30号のキャンパスに一気に描く。出来映えも満足満足!

ちょうど同じ頃、2年前に他界した阿部平臣が残した写真アルバム整理していた時のこと。この写真!見つけたのはスペインの光と風の村のあの写真と同じ位置から撮ったものだった。

是非ともそこに行きたくなったので井筒屋旅行センターの緒方氏に相談するとそこはキリスト教巡礼の道の途中にある村であるとのこと。よーし、スペイン巡礼の道ツアーだ。早速計画を立て、私の絵画教室の生徒さんに紹介すると、21名参加決定。11月中旬から8泊9日の日程だ。

 
続く。。。
AD
先週、風邪などひかぬようと書いた僕が、週半ばに扁桃炎でダウンしてしまいました
油断してはいけませんね…

ささ、今週のモチーフは『大根』です

photo:01


photo:02


photo:03


photo:04


photo:05



今回のポイントは『ぐりぐりぐり
お皿の下に敷いてあるマットの素材感です

大根や林檎などモチーフの形がシンプルでしたので、削り出しを用いて絵の具の質感に変化を持たせてみました。
それも全面ではなく端に青が入ることで補色関係で画面が引き締まりました

みんな形の描き方がとても上手になっていますね!

photo:06


photo:07


photo:08




今月のカレンダーも早速貼っています

photo:09


2015年もあっという間にひと月がたってしまいました

いよいよ2月、一番寒さの厳しい時期に入ります
風邪などの体調不良には気をつけたいですね

さて、今週のモチーフは「水仙」です
寒い冬に咲く花です

photo:01


photo:02


photo:03


photo:04



今日のポイント『白+α』です
水仙の花は白に見えますが、よーーーく見てみるとちょっと黄みがかったクリーム色です
さっと白で塗らずに、ほんの少しだけ黄色を加えて塗ってみると,,,,
存在感のある水仙が出来上がりました

photo:05





今週の水彩モチーフは『柑橘系』です
細長い3種の柑橘に差し色にトマトとラディッシュを配置しました
さて、この3種は何でしょう

photo:01


photo:02


photo:03


photo:04


photo:05


photo:06


photo:07



正解は「ゆず・ダイダイ・夏みかん」でした


今週のクレパスは『寒いところに住む動物』です

photo:08



シロクマにウサギ、ペンギンにアシカ
いろんな動物が仲良く生活していますね

photo:09



来月のカレンダーを作ってみました!



今週の水彩のモチーフは何度か登場、『極楽鳥花』です

photo:01


photo:02


photo:03


photo:04


photo:05


photo:06



photo:07


photo:08



今週のポイント『ナイフ』です
子ども教室で「ナイフ」という単語は似つかわしくありませんが、ここでのナイフとは『ペインティングナイフ』です
油絵の道具で、絵の具を盛り上げたいときや削りたいときに用いるものです

今回は細くとがった花の部分をこの道具で描きました
多めの絵の具をすくい取り、紙に色を置くようにすっとナイフを引くと、筆では表現できないアクセントの効いた表情が出ます

普段使い慣れない道具にみな苦戦していましたが、良い作品が出来ました

新年明けましておめでとうございます

今年もどうぞ、よろしくお願いします

さて、新年最初のモチーフは『お正月のお飾り』です

photo:01


photo:02


photo:03


photo:04


photo:05



今日のポイントは何と言ってもお飾りの質感です
藁を一本いっぽん描くのではなく、絵の具の塗り方(削り出し)で表現しました


クレパスは今年の干支『未』です

photo:06



可愛い羊が描けています
また、モコモコした様子は絵の具を一度塗って、筆の裏でくるくる模様をひっかいてみました


子ども教室、2015年もどうぞよろしくお願いします!

阿部塾卒業生の皆様へ

テーマ:
今年は冷夏で不順な天候が続いていますがいかがお過ごしですか。

さて、来年7月4日より9月23日まで直方谷尾美術館において、阿部平臣生誕95年記念展“阿部平臣が伝えたもの(仮称)”として、阿部平臣の作品とそれに関わる人たちの作品の展覧会を直方谷尾美術館と一般財団法人阿部美術振興財団の共催として企画しました。展示内容は構想中ですが、その一部として阿部塾の歴史をまとめたいと考えています。そこで、あなたの当時の友達の住所や今、どんな活動をしているのかわかる範囲でお知らせ頂きたいのです。またこの企画を友達に伝えていただき、情報が拡散するようにお願いします。
そして多くの消息がわかり、充実した内容の展覧会が開催できるように頑張りたいと思います。



私どもが知りたい情報をメールまたはFAXで下記の連絡先までお知らせください。

・あなたの氏名(旧姓)と昭和何年頃、阿部塾に在籍したか?
・あなたの連絡先(住所、電話番号、携帯番号、E-mail )
・あなたの職業と美術活動
・友達の所在や活動をご存じでしたら、お願いします。

※ 私共、一般財団法人 阿部美術振興財団は営利目的でなく地域の美術振興および、文化に貢献するために立ち上げたものです。

ホームページ(http://abe-art.jimdo.com)を開設していますので随時情報更新していきます。
また、ここで得た個人情報は他の目的に一切使用しません。
以上よろしくお願いします。
                                      
連絡先
一般財団法人 阿部美美術振興財団 代表理事 阿部直昭
tel&fax 0949-26-7942  
E-mail abenao@sky.bbexcite.jp
HP http://abe-art.jimdo.com