産経NEWSより。

 

【転載開始】

 

■日露経済協力 極東から電力輸入構想、プーチン大統領自ら要望

 ロシアのプーチン大統領が、12月の訪日に向けて両国で検討している
経済協力に関し、サハリン(樺太)と北海道を海底ケーブルでつなぎ、
日本に電力を供給する「エネルギー・ブリッジ」構想について強い関心を
持っていると日本側に伝え、実現を求めていることが15日、分かった。
ロシア極東の発電コストは日本の約3分の1と割安で、電力輸入が実現
すれば電気料金の引き下げにつながる。ただ、電力の一部を外国に依存
することについて安定供給の面から不安視する声も強く、政府は慎重に検討している。

 

 この構想は、経済協力の具体策としてロシア経済発展省が提案した50項目の
プロジェクトの一つ。交渉筋によると、この案件についてプーチン氏自らが日本側に
「サポートする」と具体的に言及し実現を促した。

 

 サハリン南端のアニワ湾から北海道・稚内まで宗谷海峡(最狭部で約42キロ)を
海底ケーブルでつなぎ、ロシア国営電力大手、ルスギドロの子会社が極東に持つ
火力発電所から日本に電気を送るというもの。
ケーブル敷設はソフトバンクグループが検討している。

 

 火力発電のコストは、極東が1キロワット時当たり4円程度なのに対し、
液化天然ガス(LNG)を中心とする燃料を輸入に頼る日本は同13円前後と割高。
安い電力が輸入できれば、値上がりが続く電気料金の負担の軽減が期待できる。

 

 ただ、電力は需給バランスの調整が重要で、ロシアからの供給が突然途絶えると、
大規模な停電が起きる恐れがある。電力業界には、供給が不安定な電力を
受け入れることへの警戒感が強く反発も予想される。

 

 このため、9月には国際協力銀行(JBIC)と三井物産がルスギドロの株式5%弱の
取得を検討する覚書に署名した。
将来の電力輸入をにらみ、同社の事業に関わりを持ち、不安を和らげる狙いがある。

 

【転載終了】

 

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ロシアは、北海道にシベリア鉄道の延伸計画もあり、
安倍・プーチン会談でどれだけ具体的な検討がされるか注目です。

 

今後の経済関係強化によっては北海道の開発が進み、
企業の進出が期待されるでしょうね。