◆銀行が次々潰れ国家財政も破綻?

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<日刊ゲンダイより抽出>

問題は「異次元の金融緩和」をやめた時、日本経済がどうなるのかだ。

たとえ、黒田日銀が二の足を踏もうが、
嫌でも「異次元の金融緩和」をやめざるを得ない時がやってくる。
いつまでも日銀が、大量に国債を買うわけにはいかないからだ。

永遠に買いつづければ、「中央銀行による直接引き受け」とみなされ、
国債の格付けが急降下し、市場の力によって暴落させられてしまう。

「異次元の金融緩和をやめた途端、国債が暴落し、金利が高騰するでしょう。
まず、金融機関が大打撃を受けることになる。数百兆円の国債を保有しているからです。
国債が巨額な不良債権となって、バタバタと倒産していくでしょう。
それ以上に深刻なのは、国家財政です。
ただでさえ1000兆円の長期債務を抱える日本は、重い金利負担に喘いでいる。
もし、金利が1%上昇したら、金利負担は4兆円も増える。5%なら20兆円です。
とても、いまの税収では返済できない。消費税率を15%、20%にアップさせる大増税を行い、
社会保障を大幅に削減せざるを得なくなります。
日本の有権者は、出口も、結末も考えずに劇薬のアベノミクスを支持しているようですが、
常軌を逸した金融緩和の行き着く先は、見えていると思う」(広瀬嘉夫氏=前出)

白川総裁が断固、拒否した「異次元の金融緩和」は、どう考えても無理があるのだ。

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◆そもそも景気回復につながらない政策


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<日刊ゲンダイより抽出>

このまま「アベノミクス」をつづけさせたら、日本経済は破滅へ一直線である。

そもそも、安倍首相は「国民の所得を150万円増やす」などと口にしているが、
どこまで国民生活を考えているのか、怪しいものだ。
本気で日本経済の将来を考えているのなら、
多くの経済学者が「危険だ」と警告を発している「異次元の金融緩和」を実施するはずがない。
とりあえず参院選までに株価を上げればいい、という発想だったのではないか。

「日銀は次元を超えた金融緩和を行っていますが、大事なことは、
企業がお金を借りたいと思うかどうかです。
いくら市場に資金を供給しても、それが企業にまで届かなければ景気はよくならない。
いま、企業に設備投資をしたり、雇用を増やすマインドがあるとは思えない。
あったとしても、280兆円もの内部留保を抱えているから、銀行から借りる必要がない。
これでは金融緩和を行っても、あり余った資金が株や不動産に流れるだけです」
(経済ジャーナリスト・荻原博子氏)

衆参で圧倒的な多数を握った安倍首相は、
この先3年間、国政選挙がないのをいいことにして、
やりたい放題やるつもりだ。3年後、日本経済も国民生活も破壊されているだろう。
日本はもうオシマイなのかもしれない。
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安倍総理は国民の所得を150万円増やすといっていますが、
国民の年収ではありません、
国民総所得(GNI)を人口数で単純に割った数字のようです。

アベノミクスで景気回復すればこれほど歓迎できることはないのですが、
2、3年で景気が回復せず、スタグフレーションが悪化すれば、
上記にあるような金融機関の破綻、「預金封鎖・預金の3~6割没収」という、
最悪の事態も想定しておかなければならないという不安があります。

経済大国だった当時と事情が違うということを、
国民は認識しないといけないのではないでしょうか。

財政再建中のアメリカでさえ財政赤字はGDP比113%であり、
日本は危険水域といわれる200%をはるかに超えており、
先進国中最悪といわれていることを国民はご存じなのでしょうか?

また、安倍総理のブレーンが消費税増税の先送りや1%づつ徐々にと言いだし、
アベノミクス失敗した場合の逃げ道を模索しだしています。

もしかして、アベノミクス提唱者が失敗を予感し始めたのでしょうか?

対局として、財務省が消費税増税に見送りに対し牽制するよな動きをしています。

アベノミクスが失敗しないことを祈るしかないでしょう・・・