緊急着陸した787型機に搭載、発煙したバッテリーは『GSユアサ』製造のリチウムイオン電池であるとのこと。
リチウムイオン電池は従来型の蓄電池の2倍の容量があり、旅客機での採用は787型機が最初だそうです。
リチウムイオン電池はパソコンやスマホでお馴染みのもの。高い電源容量があるスグレモノですが、加熱しやすい特性があります。
加熱しすぎると、リチウムイオン電池の内部の可燃性有機溶剤が発火、爆発することもあります。
確か、iPhoneでも同様の事故があったと思います。
しかし、通常は過度な加熱にならないような制御回路が安全装置として付いています。
同機のバッテリーは去年10月に交換したばかりのほぼ新品であることから、リチウムイオン電池単体の問題ではなく、周辺の電源回路を含めた問題ではないかとの推測も。
少なくとも航空機用ならiPhoneのバッテリーより厳しい製造チェックを行なっているでしょうから、アメリカでの炎上事故に続いての発煙事故ってのは、バッテリー単体の問題とするのは無理があるような気がしますね。
事故調査はかなり時間が掛かることになりそうです。