成田空港で珍しい事故があった。
エールフランス航空272便(エアバスA330―200型)が、誘導路上で動けなくなくり、一時、滑走路が閉鎖されたという記事だ。
原因は、コンピュータートラブルにより、逆噴射のポジションから戻らなくなったためだという。
世界的には固定翼の飛行機でも、バックで飛べる機種は確かにある。
現在飛行可能な機種では、ハリアー(アメリカだとAV-8)と実戦配備間近のF-35Bだ。
ロシアもSTOVL機が、かつて複数存在していたが、現在も使用可能な状態かは不明だ。
これらの機種は、垂直着陸時にはバックも可能だ。着陸場所が陸の上だけとは限らないし、風の影響もあるから、バックも出来ないと困るのだ。但し、戦闘中にバックを試みた記録はさすがにない。
エアバス機は逆噴射状態で固定されたそうだが、それならバックで方向転換できそうな気もするが、バックミラーがないから(第二次大戦中の戦闘機にはバックミラーがついているのもあった)、やはり止めといて正解だろう。
昨日のF-2に引き続き、コンピュータートラブルが原因とあるが、おそらくF-2と同様にセンサー系のトラブルだろう。
これまたヒューマンエラーかな?
ちなみに、最新の旅客機は、飛行中に逆噴射はできない設計になっているそうだ。
某社の機長が、着陸前に逆噴射しちゃって墜落した事故の教訓らしい。