4月18日まで開催している名和晃平さんの個展に行ってきました。
ついに… 3Dの"Direction"が現れました。
イメージの中にだけ存在していた立体Directionが現実のものに…。

名和晃平:『FORCE』at SCAI THE BATHHOUSE


scai the bathhouse

2015_NAWA6

Momentシリーズ。
とても美しい曲線。振り子運動によって描かれているそうだけど、
こんなにも歪みなく描けるなんてすごい。
画像は完全にモワレっておりますが(笑)、実物を肉眼で見つめていても錯視で
線がぐにゃっと動くし、黒の縁に色が見えてくるのがおもしろかった。

2015_NAWA7

名和さんは、こういう導入部の演出は特に、いつもとても上手いなぁと思います。
そして平面のDirectionの壁を通り抜けると…

2015_NAWA2

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かなり高速で落ちる顔料。隣のラインとくっつかずに、細くまっすぐに落ちていく。
このスピードの割に飛び散りは少ないし、下まで広がりなく平行に流れているのがすごい。
下のプールは深さが5センチくらいで、循環しているんだそうです。

 …粘度とスピードのコントロール。
"化学的"よりも、"物理学的"の方が強く意識される作品。


2015_NAWA4

自分の大きさを外して、ズームアップしてみる。ほら、Direction だ。
これが45度傾いたら、トラウマリスの個展のときにブワッ!とヴィジョンで見えた、
まさにあれだ。。

逆光で撮影したら途中で切れてしまうんだけど、そこを見ると、
これが3DのDirectionなんだって、はっきりとわかる。

2015_NAWA1

「液体が流れている、その状態」、それをそのままに彫刻にする。
ここまで、来ちゃいましたか。


kohei-nawa.net/


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