「…このプロジェクト最大の目的は、建築家と七ヶ浜の人々が協同で復興のシンボルをつくることです。
大震災からの復興という人類史上のモニュメントづくりです。
その際考えていたのは、先ほどお話した民家の庭的感覚で、意見交換会によって設計する
「環境的概念」によるアプローチと、「建築」が本来的に持つモニュメント性という
建築家による「空間的概念」によるアプローチの両立です…」
―これから先建物は残っていきますが、
今議論していた人たちが入れ替わってしまうかもしれません。
その時にプロセスの共有をどう図っていこうとお考えですか？
「まずは全員で一緒につくった、という既成事実がモニュメントの前提です。
この活動は一回的なもので構いません。
ここで、先ほどの環境的な建築のつくり方がそこを補完するのです…」
★ここからの建築｜vol.10 髙橋一平「町や自然が起こるように建築をつくる」（全編）★
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