人生生きていれば良い時も悪い時もある。

しかし、我々は日本にいるときはいつだって幸せな時間を過ごしてきた。

今までの応援に心から感謝している。

We Love You All !!


カテドラルのライブにおけるリー・ドリアンによるMCの一節です。

そこには、震災がどうのこうのなんていう雰囲気もセリフも全く無く、俺達は俺達のやれることを全部やったるっていう。
なので着いて来いよっていう。

もちろん着いていくに決まってるじゃないか!!

その辺りは、オーディエンスも感じ取っているのか、それとも年内の活動休止が決まっているからなのか、それとも計画停電などでイベントが立て続けに中止になっているからなのかは分からないのだが・・・。

自分が行ったカテドラルのライブ3回目にして、最大の盛り上がりを見せた史上最高のドゥームの宴となりました。


カテドラルとの出会いは大学時代。
CD店にて。
非常に怪しいジャケットが目に留まり・・・。
タイトルがまたすごくて。

「この森の静寂の中で(1st Album)」

ジャケットを見るに、この森に入ったら戻ってこれなくなるんじゃないか?と妙にワクワクして。

家に帰り、再生したら。

人生変わるくらい荒廃した、鉛をくくられて海に沈められるような・・・
それはそれは遅くて重いヘビー・ロック。

「ドゥーム・メタル」という言葉の始祖になった一作だった。

そして、そのおどろおどろしさたるや、凄いエピソードがありまして。
購入2日後に友人の車で再生したらメタルに免疫のない友人はやたらと気分悪がり、おまけに畑に車ごと転落してしまう事態に・・・。それもゆっくりと道を外れドゥームに転落。

そんな思い出も含めて、カテドラルは規格外な病気になってしまいそうな魅力を持ったバンド。

この1作だけでも、十分人生に残るものであったのだが、ヘビーメタルよりにシフトした2ndアルバム以降は、自分らを畑に落とした病的さは退化し、メジャーな匂いのする大作に。売上もアップし、メジャーにもなった。

実際畑に落ちた2人組で同じカーステで2ndを聴いた時は・・・
「何だ、普通に聴けるじゃん^@^」っていう変化をしている。

このため、その後のCATHEDRALのCDは恐らくだいたい購入してはいるものの、聴こうと思ったら大体1stをかけてしまうため、あまり聴いていなかったりもするのだが。

それでも、絶対的に彼らのフォロワーでいる理由というのが、ライブにある。

初来日公演。

フロントマンのリー・ドリアンの怪しいダンス。

何かに取り憑かれたような動き、マイクのコードを首に巻きマイクをくわえて白目をむいたり・・・。

普通の人間が同じことをしたら、単なるキ○ガイだろうが・・・。

彼だけにしか様にならないであろう稀有なカリスマ性の虜になってしまったわけであります。

もう、彼に会えるだけで十分なので、CDを聴き込みもせずに安心してライブに行っておりました(←これは元々そういう傾向ですので、放っといてあげてください。予習はそんなにしません。)。

短時間で燃え尽きて壊れてしまうおいらはフェスは疲れてしまうので行かないため、カテドラルのライブは単独公演で行っただけ。今回はずいぶんブランクが空いている。

ドゥームは先日のリーフハウンドレコードのシリーズの日記でも描きましたが、日本には定着しない文化のようで。

御大カテドラルでさえも単独での来日では採算が難しかったのかもしれません。


ただし、今回は意味合いが違う。

もう一枚CDを出したら活動休止になるというニュースが告げられた後の日本公演なので。

最後の夜になってしまう可能性があるっていうわけで。

その後震災もあり、チケットも余っていたようなのでもはや来ないのではと思っていたら・・・。

震災なんて何?といわんばかりに
いつもと全く同じように怪しいダンスをやりまくるドリアン。

白目を向いたり、目をひんむいて上の方を見て凝視するだけで間を持たせたりと反則技のオンパレード。
自粛ムードをぶっ飛ばす怪しい禁じ手の連続に悩殺されます。

まさに依然としてカリスマ健在を見せつけ、日本に凱旋したのでありました。

音楽性とかそういうのは専門的な知識もないのでわかりませんし、恐らく今You Tubeで彼らのライブの映像を見たとしても、この曲やったっけ?っていう風になると思われますが(笑)。

分かることといえば、我が愛する1stアルバムからは1曲しかやらなかったことかな。

それはそれは残念ではあるんですが・・・。

渾身のヘビーなリフの海の中で時に激しく、時にゆらりゆらりと、時に深海に沈められながら・・・。

気持ちよくいざない大暴れして、身体中痛くなってライブは終わっていきました。




最高だったな。本当に。

いろいろと今まで見てきましたが、人生BEST3入り確定のライブでした。

彼らは昔も今も変わらず、緩急だけで全てのアクセントをつけてしまう稀有なバンドです。
どのバンドも曲調の違う曲をちりばめたり、独自の変化をつけて飽きさせないようにライブを組み立てるのですが。

彼らにあるのは、曲のスピードのみで変化をつけるということ。

しかも要所はバッチリ押さえておりますし。ポイントは絶対に外しません。

ピッチャーで言えば130kmと100kmとたまに70km(笑)の直球しか投げないピッチャー。
変化球なんて一切無い。
まっすぐのみ。

しかもその一球一球に全身全霊の魂がこもっております。

ちょろいもんだ、こんなヘナチョコボールって軽い気持ちでバットを振ってごらんなさい。


バット、折れますよ(笑)。





最高だったなぁ~~~。







(関連ブログ)


・Doom Age Festival(ELCTRIC WIZARD 2007年)

http://ameblo.jp/a-logic/entry-10784574113.html


・Doom Age Festival(WITCHCRAFT 2008年)

http://ameblo.jp/a-logic/entry-10797957811.html


・CATHEDRAL LIVEその後

http://ameblo.jp/a-logic/entry-10940034393.html