みなさんこんにちは

今日も「第17回日本の美術 全国選抜作家展」についての話題です


小さな幸せも木の実からTrockenkranz is my life-ipodfile.jpg


今週からお配りしているポストカード


生徒さんたちからどうやって作ったのか質問がありましたので解説いたします。



今回はできるだけ壁にかけるものが良いというお話だったので

額に木の実で絵を描くモザイクにしよう、とすぐに決めました。


色々とデッサンし

抽象的なものや幾何学模様も描いてみましたが決められないまま時が過ぎていました。



昨年のゴールデンウィークに、コースレッスンに使用する額類をオーダーするため

高山の木工所さんを尋ねました。


そこでウォールナットの質感がとても気に入り、

約1メートルの額にスチロールを収めていただき

ワイヤリングした木の実を全面に挿すことができるようにオーダーしました。



そのときに「木の実拾いに行くときに見ている里山の風景を描こう」と決めました。


それは実家のある弥富市や知多半島の里山


遠くにぼんやりと山が見え

公園でなくとも、空き地に様々な木や、贅沢にもヒマラヤスギの木もあり、

足元には草むらが広がっている・・・


私が数十年眺めてきたそんな風景を木の実で描いています



生徒のみなさんはお気づきでしょうか・・・

中央はヒマラヤスギの木、左がアンバーの木です




工程は・・・


まずそのスチロールを茶色に塗る作業

二人でも数時間かかりました・・・


そして気の遠くなるような数の木の実のワイヤリング・・・

毎週手伝いにきてくれる和田先生、服部先生

そして義妹には毎日このために内職までしてもらい

1ヶ月かけて準備しました。


あとは挿すだけ、数日で完成かな・・・と思っていましたが

これが挿してみると木の実の形が様々なため隙間が気になり

木の実を移動したり、追加したり、変更したり、

遠くから眺めるために椅子に立ってみたり

突然思いついて白樺の木を置いてみたり

なかなかスケッチ通りにはいかず悪戦苦闘


大変でしたが楽しく充実した創作の日々でした

燃え尽きたところもあって、その後はあまり新作を作れなかったくらいです


東京に送るための準備は夫にお任せ

重すぎで私には何もできませんでしたあせる




その後作品は運営会社さんのところに保管されていて、半年間私も見ていません。



久しぶりにポストカードで自分の作品を見ると

木の実の種類・数の多さに驚きます。


その木の実ひとつひとつにも



○○公園のアンバーとチャンチンモドキ

○○寺のコウヨウザン

○○植物園の油杉

長野の叔父の山のトチノミとヒマラヤスギとオニグルミ

○○さんからもらったすずかけ

夫と拾ったヒノキ、ツバキ、タイザンボク



・・・たくさんの思い出が詰まっています


ヒマラヤスギの破片を並べたところは遠くに見える空のつもりなんですが

全部ワイヤーで留めてあります

これがはずれていないかがとても心配です。



私にとっては大きなチャレンジとなった今回の美術展


早く見たいけれど、ご覧になったみなさんの反応がちょっと心配

今はそんな心境ですが

ご意見・ご感想をクランツ宛にメールかメッセージでお待ちしております





「17回日本の美術 全国選抜作家展」


2012年2月23日(木)~26日(日) 10:00am~5:00pm

入場無料


上野の森美術館

東京都台東区上野公園1-2

℡:03-3833-4191


ホームページ http://www.ueno-mori.org/index.html


交通:JR上野駅(公園口)より徒歩3分

    京成上野駅または東京メトロ銀座線・日比谷線 上野駅 より徒歩5分


主催:日本の美術選展実行委員会

運営:株式会社 世界文藝社