「マイ・ボディガード」観てきました。

映画の宣伝に「レオン」を引き合いに出すほどの作品では無かったように思います。感動しないわけでは無いんですが。

序盤、クリーシー(デンゼル・ワシントン)がピタ(ダコタ・ファニング)に少しずつ心を開いていくシーンはほのぼのする。それだけにクリーシーには是非ともピタを誘拐犯から守ってもらいたいと思うわけだけど、その願い叶わずピタは連れ去られクリーシーは重傷を負う。

それから一悶着ありクリーシーによる復讐劇が始まるわけですが、その時点で「レオン」とは大きく違うわけですよ。少女を守るために闘うのと、復讐するために闘うのでは観ている側の気持ちの入り方が違ってくる。しかもその復讐の方法がとことんエグい。作品中に『死の芸術家』(だったかな…)という称えられ方で表現されているけれど、あれを芸術と呼ぶのはちょっと感覚がおかしいんじゃないかと。

それらの見せ方はともかくとして、話の展開は意外と面白い。終わってみると「レオン」が引き合いに出される理由も分かった気がします。総合的には足元にも及ばないと思いますけどね。

復讐劇に重点を置きすぎたばかりにせっかくの佳作をダメにしてしまった惜しい作品。