【拡散希望】原子力研究者の訴え。京都大学原子炉実験所原子力安全グループの小出裕章、今中哲二氏。 | *Fruitful Life* ~時短で実りある暮らし~

【拡散希望】原子力研究者の訴え。京都大学原子炉実験所原子力安全グループの小出裕章、今中哲二氏。

4/12追記1:
小出裕章氏にフリージャーナリスト岩上安身氏がインタビューした動画
Ustreamに岩上氏よりアップされています。

1時間2分頃から、原発を止めても電気は足りる、の具体的内容を
話されています。

4/12追記2:
小出氏へのインタビュー・新聞記事・過去の動画等を非公式で
まとめてくださっている方のサイトがあります。
どんどん追加で最新の意見が載せられているので、ぜひ見て下さい。
小出裕章(京大助教)非公式まとめ

(4/07/2011夜にTwitterはじめました。
http://twitter.com/Rena_kurumiです。@Rena_kurumi)

ちょっと普段みたいなブログに戻っていましたが、気になっている事が
まだ多いので、また原子力発電について書かせて頂きます。

地震のマグニチュード M9.0ではなく、8.4が今までの物差しでの数値。
という記事をひとつ前に出していますが、
今回の投稿は、ずっと出したかったもののひとつです。

私は、反原発でも推進派でもありません。
でも、色んな情報を知っておかないのもまた、
偏っているのかな・・・・と思っています。

自分が知らないことで後悔したくないので、
推進派以外の意見を知りたくて、調べていました。

通常ではあり得ない、原子力発電をやめさせるのための研究をしている、
本当に「異端」の研究者がいます。

原発について調べていた私は、地震発生数日後、
この研究グループの存在を知り、衝撃を受けました。
その後も、このグループは福島原発の事故で放射線濃度が高い地域に
自ら出向いて調査までして、情報提供をしています。

原子力研究の世界においては、国策である原子力発電に対して異論を唱え、
少数派になることは、国、東電、他企業からの原子力研究の援助も受けられず、
大学での出世も、もちろん絶たれることを意味します。

京都大学の原子炉実験所 原子力安全研究グループ、異端の研究者達です。
メンバーは、今中哲二氏、小出裕章氏、小林圭二氏、海老沢徹氏、河野真治氏。
メンバーであった瀬尾健氏は、研究の影響で亡くなられています。

小出氏は、1974年からずっと助手(助教と現在は言う)の立場のままですし、
今中氏も同様です。京大原子炉実験所でさえも、このグループを認めたくないようです。

大変立派な京大原子炉実験所のウェブサイトと、その一部のはずの
原子力安全研究グループのサイト、この差を見れば、お分かりでしょう。

テレビ等で出てくる“センセイ”は、教授・准教授などの立場にいられる時点で、
彼らほどの異端ではないというわけです。彼らは、異端中の異端です。
社会的・経済的利害関係が少ないことで、彼らは正しいことを話してくれるのです。

彼らが訴え続けている原発の問題について知ってもらいたい。
彼らを取材した動画があるので、見ていない方がいらっしゃったら、
出来れば見て頂きたいと思います。

・・・いや、出来たらじゃなくて、
本当に見て欲しいです・°・(ノД`)・°・!!

そして、可能であればこの講演の動画(動画1)を広めて下さい。
このブログ記事のURL(アドレス)でも、YoutubeのURLでも何でもいいです。
携帯やPCメール、facebook、ツイッター、ブログ等で知らせてください。

(もちろん、怪しいチェーンメールやデマを起こす考えなどありません)

【動画1:小出裕章氏 公開講演 隠された原子力】

(静止の画がたまたまこのシーンになってしまっていますが、全然、内容の主の部分ではありません)

これは、福島原発の事故の後、3月20日に行われた小出氏の講演です。
時間が取れたら小分けでもいいので、
2の動画と電話インタビューを飛ばしてでもいいので、見て頂きたいです。

一般市民が気になっている内容の質疑応答も含まれています。
どう今後対応していったらいいのか不安な市民感情に、
一番聞きたいことに、真摯に回答してくれています。

10ミリシーベルト浴びた場合の影響、
食物についての影響などについても語っています。

1時間26分20秒の所の小出氏の発言:
「断言します。原子力発電所をすべて止めても、
絶対に真夏のピーク時にすら電気は足りなくはならない。」


【動画2:ドキュメンタリー】
「なぜ警告を続けるのか~京大原子炉実験所“異端”の研究者たち」

↑Google videoの画面の貼り付けが出来なかったので、リンクにしました。
これは、2008年(新潟中越沖地震の後)に収録されたドキュメンタリーです。

この番組は大阪毎日放送の異色のドキュメンタリー番組「映像」が製作され、
放送後、関西電力は毎日放送の全ての番組からスポンサーを降りる暴挙に出て、
強力な圧力を掛けたとされています。

今中氏は、「原発は絶対に安全だ」というスタートで原子力発電所を作った事が
そもそものボタンの掛け違い、間違いであると指摘しています。
リスクを明らかにしながら進めていくのが本来あるべき姿と、話しています。

また、青森県六ヶ所村でチューリップを栽培する女性の意見も出ています。
「村が補助金をもらっているからいいじゃないか、と言わないで欲しい。
弱い所へ放射性廃棄物を押し付けて、それでいいのですか」と・・・。

(玲奈見解:実は、最後の最後にどう放射性廃棄物を捨てるのかまだ決まっていません。
どこに捨てるのか決めていないのに、どうして原発を作るんだろう、
というのが正直な私の感想です。
ある方は、「トイレの無い家を作るようなものだ」と話していました。
漏れなくメリットデメリットを出して、論理的に、原発の話を公にして欲しいです。
玲奈見解ここまで)

【動画3:福島原発放射能漏れ後の電話インタビュー】
Videonews.com 京大原子炉実験所 小出裕章氏電話インタビュー

これは、小出裕章氏が震災後に福島原発での事故発生を受けて、
インターネットの放送局の番組に電話出演した際のものです。

この中で、原発が海水温度を上げて、
環境を汚染していることについても触れています。

このビデオニュースドットコムでは、これ以外にも、
多くの専門家からの情報を提供しています。

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講演・電話インタビューの内容は、おそらく
テレビ報道のニュースでは放送してくれないでしょう。

何か情報を探している方、本当のことを知りたい方、
この講演から得られる情報が沢山あります。

原子力発言を推進する学者が多い中で、これだけ原子力発電所に
ついて研究し、反対しているグループは、他にいないかもしれません・・・。

彼らは市民に開いて、原子力についての講義を1980年から100回以上も行っています。
内容については、彼らのウェブサイトに載っています。
また、ウェブサイトにはチェルノブイリの影響の研究など、大量の情報があります。

動画2の取材の中で印象的だったシーン。
暑い夏に、扇風機の前でにこやかにしている小出氏の穏やかな姿。
エアコンは、必要がない限りつけないそうです。

日本は、この先何を選ぶのでしょうか・・・。

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原子力安全研究グループの活動内容の一部を、こちらで紹介しておきます。

【セシウム汚染の評価について】
土壌汚染「チェルノブイリ強制移住」以上 京大助教試算という記事が
3月28日付の京都新聞で報道されています。
これは、原子力安全グループの今中哲二氏が発表したものです。

“今中助教は、飯館村の土壌のセシウムで汚染の数値を評価した。汚染土を表面2センチの土と仮定すると1平方メートル当たり326万ベクレルで、1986年の旧ソ連チェルノブイリ原発事故で強制移住対象とした148万ベクレルの2倍超、90年にベラルーシが決めた移住対象レベルの55万5千ベクレルの約6倍だった。

 今中助教は「国は原発周辺の放射性物質を詳細に調べて分析し、ただちにデータを公開すべきだ」と話している。セシウムは半減期がヨウ素(8日)と比べ30年と長く、汚染の長期化が懸念されている。”

【現地放射線量の調査結果について】
原子炉実験所原子炉安全グループが独自に現地へ行き、3月28・29日に
福島県飯舘村の放射線量を調査し、結果を本日4月4日公開しています。
調査結果がこのページに載っています。
そこには、飯館村役場・曲田の累積シーベルト数の予測も載っています。

[4/15追記:国会で今中氏が飯舘村調査内容を発表]
飯館村の放射能レベル「人住めない」
13日に開かれた国会での報告会で、京大原子炉実験所の今中哲二助教らが飯館村は、放射線被害で人が住むのに適したレベルではないなどと発表したのだ。

今中助教によると、同村南部の曲田地区で、毎時10マイクロシーベルトを超える放射線を確認。3月15日からの積算被曝量は95ミリシーベルトに到達し、3カ月居続けた場合は100ミリシーベルトに達するという。

原子力安全委員会の指針では、10~50ミリシーベルトで屋内退避、50ミリシーベルト以上では「コンクリート建屋の屋内退避か避難」とされているため、「人が住むのに適したレベルではない」との見解を示したようだ。

1986年のチェルノブイリ原子力発電所の事故では、高汚染地域の住民が平均50ミリシーベルト、汚染地域の住民が同10ミリシーベルト被曝したとされており、これと比較しても「重大な汚染状況になっていることは確か」としている。(産経より)


[4月5日追記:新聞報道アリ]
上記の調査結果の解釈の新聞記事が出ましたので、追加しました。
【現地放射線量の調査結果の解説新聞記事】
飯館村に屋内退避を提言 京大助教ら、現地で放射線量調査
2011年4月4日 16時14分

“福島第1原発事故で、屋内退避地域外にありながら高レベルの放射性物質が検出されている福島県飯館村で、支援にあたる糸長浩司日本大教授らが、子どもや妊婦を汚染の低い地域のコンクリート家屋に避難させることや、道路や建物を除染することなどを村に提言した。

京都大の今中哲二助教や広島大の遠藤暁准教授ら研究チームが3/28.29の両日、現地で放射線量を調べたところ、大気中で1時間当たり30マイクロシーベルトの高い値を示す地点があった。村は原発から30~50キロ離れている。

調査では村南部の比曽川沿いで毎時10マイクロシーベルトを超える放射線量が観測され、最も高い地点では道路上で毎時24マイクロシーベルト、隣接する牧草地で毎時30マイクロシーベルト。この地点で1カ月間屋外にいた村民は、避難すべきだとされる計50ミリシーベルトの外部被ばくを受ける計算になる。

周辺で採取した土壌からは、放射性のヨウ素やセシウムを検出。セシウム137は1平方メートルあたり218万8000ベクレルという高濃度だった。放射線量は、木造家屋の中では40%、車内で80%、コンクリートの建物の中では10%にまで遮蔽されることも分かった。

今中助教は「毎時10マイクロシーベルト以上の地点で生活している人もおり、驚いた。被災者への対策に役立ててもらいたい」と話した。飯館村では、国際原子力機関(IAEA)が1日、日本側が土壌から検出した放射性物質の数値を独自に分析し、政府に「平均値は避難基準を下回ったが、状況を注視してほしい」と伝えていた。中日新聞サイトより)”

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原発で東京電力、東京電力から依頼を受けた協力会社、下請け企業の方々が、
放射線をどうにかコントロールしようと努力している姿、もちろん知っています。

心配なのは、作業を直接されている方の放射線量です。
(累積と、あまりに高線量地域にいるため短時間で浴びた量の両方)

「不眠不休」で作業をされている…という報道ですが、
少数の人がずっと頑張っているという印象を受けてしまうのです…。
累積の放射線量、引き上げた上限さえも、超えていないでしょうか…?

義務の線量計・ガイガーカウンターさえ足らなかった事実もありますし、
放射線手帳管理制度の手帳、記入が今も継続されているのか、
心配です・・・。

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