放射線の浴びてよい限度(線量限度)、年間1,000マイクロシーベルト=1mSv。原発の影響。
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4/20追記:
【結論】子供の放射線量基準は年20か10ミリシーベルトか。
文部科学省の屋外活動・校庭利用の考え方、という記事を内容更新して出しました。
記事はこちら です。
4/12追記:
計画的避難区域の放射線基準20mSvの根拠、
ICRP(国際放射線防護委員会)とIAEAの国際基準という記事を
書きました。↓こちらです
http://ameblo.jp/a-fruitful-life/entry-10859874968.html
3/29追記:
ICRPの21日の英文発表について記事 を書きました。
放射線量の限度の提言内容を検証しています。
追記:Twitterはじめました。
http://twitter.com/Rena_kurumi
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原発について地震の後、原子力発電所・放射線についてかなり調べています。
実は、原発についてのブログ記事の下書きが幾つもいくつも増えています・・・。
でも、このブログ(主に料理のブログなんですけどね・・・)で
原子力についてまで載せていいのか、ずーっと迷っていました。
ニュース等で意図的なのか誤りなのか、放射線量について
正しくない報道がされてきました。なので、やっぱり載せてみることにします。
【シーベルトの時間当たりの単位について】
「シーベルト」という、人体への影響を元に作られた単位には、色々な表記があります。
浴びる総量なら、ただのシーベルト(浴びる累計量)ですし、
ある一定の時間あたりで浴びる量であれば、1時間当たりならシーベルト/h、
1年間に浴びる量なら、シーベルト/yとなります。
一般の人が1年間に浴びてよい放射線の線量限度(年間の量)は、
1ミリシーベルト=1000マイクロシーベルト。
ちなみに、1シーベルト=1,000ミリシーベルト=1,000,000マイクロシーベルトです。
放射線業務を仕事でしている人は特別に引き上げられ、5年間で100ミリシーベルト、
その5年間のうち1年間での最大が50ミリシーベルトです。
1年で50ミリシーベルトに至ってしまった場合、
残りの4年で50ミリシーベルト分までしか業務に携わることが出来ません。
5年間で100ミリシーベルトなので、1年間の線量限度は20ミリシーベルトとなります。
(日本政府は今回のことで人体の影響は置いておいて勝手に限度を上げていますが・・・)
年50ミリシーベルト、と報道ではよく出ていますが、それは毎年浴びていいわけでは
ありません。たまたまその年がそうだった場合、というのをあたかも普段から
そうであるかのように報道されるのは、誤解を生む原因です。
線量限度とは、「受容不能レベル」と「我慢が可能なレベル」の分け目となるラインで、
この線量限度は、国際放射線防護委員会(ICRP)が決めたものです。
高度情報科学技術研究機構の線量限度の表 と、線量限度の考え方の図
も参考にして下さい。
この線量限度は、日本で人間が1年間に自然に浴びている放射線量とほぼイコールです。
世界平均で自然に浴びている放射線量2.4ミリシーベルトは、
ICRPの線量限度を超えてしまっています・・・。
放射線量とその影響について、環境科学技術研究所のこのページ の
「線量限度」のタブで見られるページに、体への影響の表が載っています。
その表によると、200ミリシーベルト(総量)に達すると、がんになる可能性が高まります。
低線量の放射線を浴びた場合について心配されている方は、環境科学技術研究所の
このページ の「人への影響」のタブで見られるページに、図入りの説明も載っています。
【放射線を浴びる量について】
ニュース等で総量と毎時の量をすりかえて
報道されていたのが、とても気になっていました。
3月22日の福島県浪江町の大気中の放射線量は、75マイクロシーベルト/hです。
これは、1時間当たりの量、毎時の値です。
放射線を浴びる量は、
掛け算で考えます。
つまり、1時間で75マイクロシーベルトの場合、24時間その場所にいるなら掛ける24です。
1日で、「75マイクロシーベルト×24=1,800マイクロシーベルト」です。
もちろん、これは外に24時間いるという話なので、屋内にいる場合はこれよりは減ります。
ちょっとここで改めて見てみます。
1,800マイクロシーベルト>線量限度の1,000マイクロシーベルトで、
線量限度をすでに超えています。
つまり、75マイクロシーベルト/hの地点では、
13時間外にいると年間限度に達します。
また、福島市(福島第一原発から63km)では約6マイクロシーベルト/hですが、
これを線量限度の1,000マイクロシーベルトに当てはめて計算してみます。
すると、約167時間で線量限度に達します。167時間は、約1週間です。
これでも、このエリアの住民を退避させないのか・・・不思議でなりません。
すでに発生から1週間以上経過していますし、今後も
掛け算式にどんどん放射線を浴びた量は増えていきます。
この話については、中部大学の武田邦彦教授が分かりやすく書いているものが
あるので、気になる方は読んでください。
発表されている放射線量は、大気中の放射線量について計測された数値なので、
室内にいる(換気はある程度やはり必要ですが)、乳児、妊娠中などの場合には、
それぞれの場合に当てはめる係数を使用するといいです。
この係数についても、武田教授のウェブサイト に記載されています。
【1時間あたりに浴びてよい放射線量】
0.1マイクロシーベルト/hです。
(計算しましたし、調べました。)
また、人間の体には放射線を浴びても、
ある程度は修復する機能があるそうですが、
低線量の放射線を浴びた場合の結論はまだきちんと出ていないため、
出来るだけ浴びない・摂取しないことが大切です・・・。
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池上彰の学べるニュース、今日の放送をずっと見ていましたが、
私が本当に知りたかった内容は放送されませんでしたし、
登場していた教授・準教授さんの話に、がっかりしました。
(御用学者さんなのかな・・・と疑ってしまいました)
大学教授・研究者でも、異端(=現状についてきちんと話してくれる人)の方は少なく、
その方達がテレビに出ることはあまりありません・・・。
原発で必死に作業をしている(主に下請け会社の作業員の方です)の一部は、
すでに100ミリシーベルトに達しているとの発表がしばらく前にありました。
これは5年分の被ばく量であり、短期間でこれだけの被ばくは危険です。
また、今日のニュース発表で、2号機地下で作業中の作業員の計測器から、
何と1時間あたり500ミリシーベルトの放射線が検出されました。
5分とその場にいられない状態です。(1時間いるだけで白血病になります)
これだけ必死に頑張っている方達を、どうか政府は責任を持って
回復の為の医療行為・命を危険にさらして行っている労働に対する補償などを
絶対に、絶対にしていただきたいと思います・・・。
原発の労働者構造について、原子力研究者の方の意見など、
下書きにたくさんある記事も、時をみて出していきたいと思います。
普段は時短料理(圧力鍋・ヘルシオ・トリプルパン)レシピや、ホームベーカリーパンや、
飼っている豆柴&マンチカン猫の事を書いたりしてます☆トップページはこちらから ♪
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