今読んでいる本は、ビートたけしさんが書いた
「間抜けの構造」(新潮新書)
という『間』のとり方について書かれた本です。
その中には芸人の『間抜け』なエピソードも紹介されているのですが、
印象に残った箇所を紹介します。
「『間抜け』さは、お笑いにおいては勲章でもあるんだよ。
その間抜けなエピソードをこうして笑い話としていつか使うことが出来れば、
十分元を取ったことになるし、それで一発逆転できることもある。
芸人というのは因果なもので、いくら間抜けな状況に巻き込まれたとしても、
頭のどこかでは「これはおいしいな。この状況をどうにかして笑い話に変えてやろう。」
って考えているものなんだ。」
これを読んで
「芸人とブロガーにも共通点があるな」
と思ってしまいました。
例えば、
「スポーツクラブ店舗に行ったら、休館日だった。」
「人気レッスンの整理券が、自分のすぐ前でなくなってしまった。」
「楽しみにしていたレッスンが、電車の人身事故のために行けなくなってしまった。」
『小梅太夫』なら間違いなく『小梅日記』で『チクショー』とネタにすると思うのですが、ブロガーも一緒ですよね。
確かに、その瞬間は『チクショー』と思うのですが、
早いブロガーさんでは、帰りの電車の中でもうそのエピソードを記事にしています。
差し引きはマイナスかもしれませんが、ブログの記事にした時点で、とりあえずは
「利用してやった」
という感じでしょう。
いくらブログで、
『悲しい』
とか
『チクショー』
と書いていても、ブログを書き終わった時点でちゃんと自分の中では終わったこととして消化されているものです。
芸人でも本当に『ヤバイ話』は公共の電波で話さないのと同様に、
ブロガーでも本当に悲しかったり、『チクショー』と思った話は、全世界の人が読むことが出来るブログに書こうとは思いませんからね。
もしブログ記事に、
『悲しい』
とか
『チクショー』
と書かれていても、次にブロガーさんに会った時は、
「あの記事面白かったよ」
と笑いながら話かけてあげて下さい。