21歳の
あれもたしか夏だったな

みなとみらいで派遣社員としてバリバリ働いてた
そんなある日
手の平に痒みが…
掻いてみる→ひっかかる
なんかできてんなぁ

くらいにしか思わず、放置
その日を境に
一個…また一個とどんどん増える膿疱

できたら潰してを繰り返してたら
ついに足にもでてきやがった

まるで足の裏に健康サンダルのぼつぼつが直接くっついてるみたいで歩きづらい

手は怪獣みたいにぼつぼつ。
またそれが膿をもった粒だからさらに気持ちが悪い…
きっと誰にみせても引かれる。
…あっ

彼氏になんていおう。
まずは病院で診てもらおう。
一件目
『湿疹でしょう。塗り薬だしときますね』
→信じて塗るが悪化
二軒目
『ん~なんだろう。みたことないなぁ』
→死ねっ
三件目
『掌蹠膿疱症ってやつかも…ちょっと待ってねー』医学書を取り出して10分ほど読む
→今までの病院よりかは信じられる…が医学書読んでるよーなやつが治せるわけがない
四件目
『掌蹠膿疱症ですね』
→しばらくこの病院にかかる
やっと病院を絞り込んだ

その間に膿は潰れ今度は皮が剥けまくるという事態
爪にも何個かできてたんだけどその爪は見事に剥がれ落ちた
原因不明ってこと
ステロイドを塗るしかないってこと
完治は難しいから一生付き合う覚悟をしなきゃいけないってこと
絶望的だったのを今でも覚えてる
大好きなネイルができない
大好きなヒールをカツカツ鳴らして歩けない
それから何日かして仕事を辞めた。
結構おっきなコールセンターだったからセキュリティが厳しくて
指紋認証なんだけど…
読み取ってもらえなかった
そんなことよりパソコンが叩けなくなった
もっとゆーとみなとみらいまで歩くことができなかった
そして
引きこもる

つづく