ITとゲームとメタル

タイトルが長過ぎると散々言われたので短くしました。


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ナガサレール イエタテール/太田出版
¥1,028
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本書は宮城県亘理郡山元町出身の漫画家・イラストレーターであるニコ・ニコルソンさんが執筆した東日本大震災からの復興を描いたエッセイコミックです。2012年2月8日より「Web連載空間 ぽこぽこ」にて連載していた作品にさらに描きおろしページや写真を加えた構成になっており、Web連載をチェックしていた人にも見応えのある内容になっています。ちなみに連載中に2012年の第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門に選出されました。

本書の重要な特徴は「もの凄い勢いでぐいぐい読者を引き込むギャグマンガ」であることです。ニコルソンさんの実家は波の音が聞こえるほど海に近い場所にあり、地震の際に津波をまともに喰らい土砂まみれになります。その後お母さん”母ルソン”とおばあちゃん”婆ルソン”は避難所での生活を経て親戚の家に一時避難し、さらに仮設住宅に入居。それから「家に帰りたい」と願う婆ルソンの意志を汲み、土砂まみれになった家を立て替えることを決意しますが、震災の衝撃から婆ルソンがせん妄になったり、母ルソンがガンになったりと次から次へと大変なことが起こります。こんなエピソード、普通だったら絶対にお涙頂戴感動巨編なエッセイになるだろうし、既にそんな東日本大震災本もあるかもしれません。しかし本書はどこを切っても徹頭徹尾ギャグなのです。それも悲惨な現実をなんとか乗り越えようとする逃避ツールとしてのギャグではなく、どストレートなギャグ。


家族会議でもといた家にはもう住めないことを婆ルソンに説明。ところが…


「あの土地はお婆ちゃんのものなのにどうして住めないの?」

このやりとりだって深刻に描こうと思えば描けたはず。ところが、ギャグとして描かれているからこそ本質がよく分かります。地元民にとって、特に高齢者にとって自分の生まれ育った環境がいかに重要か。もはや理論云々では片付けられないのです。

あと実感するのは「ギャグ」の持つ暴力的なまでの不謹慎さw


被災した家の土砂を瞬く間に片付けるボランティア「スコップ隊」が去った後なぜか残されたペ・ヨンジュンの額wwwww

「笑いは笑っちゃいけない不謹慎な時に暴力的に訪れる」と語ったのはビートたけしさんだったでしょうか?どんな深刻な状況下にも笑いは情け容赦無くやってくるもの。

なお、コマ配置、アレンジ、敢えて鉛筆でラフに描かれた画風などの構成センスも素晴らしく、”東日本大震災モノ”と身構えずとも普通にギャグマンガとして楽しめます。


リフォーム案をガンガン修正する三井ホーム担当者の図www いきなりジョジョネタをぶっ込んできた。

本書を読むと、深刻なことをただ深刻に描いても大事なことは伝わらず、敢えて楽しく描くことで誰の心にもすんなり届くということが心底理解できます。「もう震災本とか飽きた」「悲惨な震災ネタはもう見たくない」という人も是非これだけは読んで下さい。マジで抱腹絶倒だから。

ナガサレールイエタテール [ ニコ・ニコルソン ]
¥1,028
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LINEクリエイターズスタンプが本格スタートした当初、主にTwitterで一躍話題になったユル過ぎるスタンプ「ゆかいなエヅプトくんスタンプ(壁画ぽい版)」をご存知ですか?

ゆかいなエヅプトくんスタンプ
適当な古代エジプトのデフォルメっぷり、どう見ても鉛筆で一発描きの落書きレベルの絵、会社の書類の裏に書いてる感丸出しの透け感など、もし吉村作治先生が見たら激怒間違いなしのユル過ぎる作風が口コミで話題となり、リリースされるや即LINEクリエイターズスタンプの人気ランキングに躍り出た名(迷)作スタンプです。

それがなんと!先月末にスマホ向けゲームになったのです。

ゆかいなエヅプトつみ
すげえ

スタンプそのまんまのユルさが再現されています。書類の裏紙感も相変わらずで、見ているとだんだんパピルスのような気すらしてくるのが恐ろしい…

ゆかいなエヅプトつみ
この「ゆかいなエヅプトつみ」は、画面をスライドさせて上から降ってくる「エヅプトくん」を下手な絵のエジプト神話の神様の”土台”にドンドン積んでいくタワーパズルゲームです。ちなみに上記のスクリーンショットの神様には「ワンチャン」と書いてありますが、おそらく犬の頭を持つ冥界神のアヌビスですね。

ブラックとゴールドのエジプトの神 アヌビス神の彫像/エクシード
¥価格不明
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ちゃんとしてるやつ


ゆかいなエヅプトつみ
「エヅプトくん」を積むのに時間制限はないので急ぐ必要はありませんが、とにかく難しくまともに続けることすら大変!だって土台の形が変だから。しかも1人でも転げ落ちたら即ゲームオーバー。

ゆかいなエヅプトつみ
積んでいくコツは、土台のひっかかりそうなところ”にエヅプトくんを置いて積み上げやすい土台を自分で作ること。手足の曲がったところをうまく噛み合わせて崩れないようにし、且つ全体の重さとバランスを考えて積み上げるのがポイントです。絵はユルいのにちゃんと物理が設定されているのが何だかシュール。 なお、プレイを進めていくとスコアに応じてゲーム内ポイント「まほうすな」が貯まっていきます。これを何に使うかというと…

ゆかいなエヅプトつみ
神様を進化させられる
すげえ!アヌビスに体ができた。あと「ワンチャンある!」って…ワンチャンスという意味だったのかこれ…

ゆかいなエヅプトつみ
お!前よりもちょっと積みやすくなったかも???

土台の神様は他にもあり、これも「まほうすな」を使ってアンロックすることができます。

ゆかいなエヅプトつみ
バステト

ゆかいなエヅプトつみ
メジェド

ゆかいなエヅプトつみ
ケプリ

ゆかいなエヅプトつみ
ホルス

ゆかいなエヅプトつみ
クヌム

ゆかいなエヅプトつみ
オシリス
これはかなりオススメです!平らな面が多いので積み上げやすく、手っ取り早く「まほうすな」を稼ぎたい時にはこれを選択するに限ります。

ゆかいなエヅプトつみ
ちなみに「まほうすな」は課金購入することも可能。でも不思議な中毒性のあるゲームなので、プレイを続けていくと自然に結構ちゃんと貯まります。ってか課金する奴はいるんだろうかw

ゆかいなエヅプトつみ
神様の絵は36種類あるらしく、進化段階も複数あるようです。とりあえず私はアヌビスを3段階目にするところまでプレイしました。進化とは言えどうやってもユルさは拭えないwww

iOS版はこちら

Android版はこちら



世界一面白い 古代エジプトの謎 【ピラミッド/太陽の船篇】 (中経の文庫)/中経出版
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メドーランド

メドーランド

メドーランド

メドーランド

この「メドーランド」も、先日ご紹介した「Blue Moon」と同様にスウェーデンのゲーム開発者・サウンドデザイナー・ミュージシャンのMårten Jonsson氏がたった一人で開発したスマホ向け雰囲気ゲーです。「Blue Moon」は夜の散歩を再現したシミュレーションゲームですが、「メドーランド」は小さな妖精を操作して1日ごとに様々な世界を探索するというもの。内容的には「Blue Moon」とそんなに変わりませんが、作風はこちらの方が色鮮やかです。まあ昼間の世界だからなんですが。

メドーランド

メドーランド

メドーランド

メドーランド

空間内では風のそよぐ音が鳥たちのさえずり、波の音などの自然のサウンドが聞こえ、天気や時間経過も反映されます。特にクリアポイントや特定条件などはありませんが、妖精をドラッグすると羽をパタパタとはばたかせて移動し、タップすると不思議な歌を歌いながら鱗粉のようなものをまき散らします。

メドーランド

メドーランド

メドーランド
たまにゲーム内で指示みたいなものが現れますが、必ず従わなければならないものではありません。他にも雲の中で妖精に歌わせると雨が降ったり、綺麗な虹が架かったりとある条件で何かをすると発生するイベントもあり。それを自分なりに探していくのがゲームと言えばゲームなのかも。

しかしこれ、真の意味で雰囲気ゲーです。ゲーム内の空間を純粋に楽しむゲーム。癒し方向のストレス解消に良さげなタイトルです。ちなみにこれも有料ゲームアプリです。まあよかったらどうぞ。

iOS版はこちら(200円)

Android版はこちら(192円)

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夜道のお散歩シミュレーションゲーム「Blue Moon」をプレイしてみました。


本作はスウェーデンのゲーム開発者・サウンドデザイナー・ミュージシャンのMårten Jonsson氏がたった一人で開発したタイトルです。ちなみに原題は「Star Sky」というんですが、日本展開にあたりなぜかタイトルを「Blue Moon」に変更したとのこと。なんで?ゲームの内容は、夜の街を散歩する男をタップ操作して道の途中に隠された様々なイベントを見つけていくというもの。同じ場所でも再訪するたび新しい発見や出会いがあり、本当に散歩っぽい雰囲気が味わえるのだそうです。


雨が降ったり


川を渡ったり


バラを見つけたり




誰かが待っていたり



その誰かと一緒に歩いたり

…と、ただ本当に散歩するだけ。本当にそれだけです。


操作するのはただ画面をタップしてキャラクターを前へ前へと歩かせるだけ。すると自動的に風景が動き、様々なものや人が出現します。家に帰ってきたのかな?と思ったら…


ただ家の中に灯りを着けただけでまた外に出てくるし。


そして自動的に散歩は終わり、最後に出会ったイベントが示されます。しかしまだ様々なイベントが用意されているみたいですね。


正直このタイトルはかなり人を選ぶと思います。人によっては「何だこれ!ゲームでもなんでもねえじゃねえか!!」って怒るかもしれないし。ある意味真の雰囲気ゲーと言えます。全体の雰囲気を楽しむゲーム。日常の中でふと美しいものをノンビリ眺めたくなった時に起動するといいかもしれません。

ちなみにこれ、一応有料ゲームだったりします。まあ気になった方はどうぞ。

iOS版はこちら(100円)

Android版はこちら(156円)

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Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)/洋泉社
¥799
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2009年に刊行された新書を今になって読むといろいろと味わい深いですね。本書はカンファレンスなどのイベントの内容をTwitterで実況中継する行為「Tsudaる」の語源ともなったジャーナリストの津田大介さんが執筆したTwitterに関する解説書です。”社会論”とありますが、全体的な内容は氏の職業柄がTwitterの長所である”手軽さ””モバイルとの相性の良さ”に焦点を当てたジャーナリズム論のように感じました。

それにしても2009年時点のTwitterコミュニティはなんと牧歌的だったのだろうかと懐かしくなります。そしてどんなコミュニティも「劣化」からは逃れられないのだと実感します。当時、Twitterが今のように殺伐としたコミュニティになると想像できた人がいたでしょうか。私の印象では、日本におけるTwitterコミュニティの雰囲気は2011年を境に良くも悪くも変わってしまいました。確かにTwitterは即時に何かを伝える際に非常に便利です。今なら動画すらすぐにその場で撮影してTwitterにUPできるし。しかし、その分デマも増えたしバカやキチガイも増えた。Twitterでいきなり知らない人からクソリプや罵倒が来たり…なんてことはすくなくとも2009年時点には無かった…まあその当時は日本人ユーザーは今よりずっと少なかったですが。

なお、私が実践している「Twitterを気持ちよく使う方法」は

・クソリプや罵倒は即ブロック&通報
・自分にじゃなくても他の人にクソリプや罵倒を飛ばしている奴も即ブロック(無礼な奴との縁なんてどうせロクなもんじゃねえ)
・「こいつうぜえ」と思ったらたとえリアルに合った人でもフォローを外す
・日本語でTweetする以上に英語でTweetする(英語もできないバカはその時点で離れる)


ソーシャルメディアで精神衛生を悪くするなんてバカらしい話ですからね。ちなみに私的にはFacebookもぼちぼちオワコン化してきたと思っています。でもFacebookの次に来るSNSって何でしょうね?どのSNS云々じゃなくてFacebookは「モバイル」さらに「メッセージングアプリ」にユーザーを取られたのかもしれませんが。
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