“越境する”漫画家 日本で活躍 中国の夏達さん | ❧❧❧適当ブログ❧❧❧

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説明は別にないppp


「共感してもらえたらうれしい」
ネットとデジタル出稿の普及に伴い、日本の雑誌で活躍する海外の漫画家が増えている。集英社の月刊漫画誌「ウルトラジャンプ」で「誰も知らない~子不語(ツプゥユウ)~」を連載している中国の夏達(シャアタァ)さん(29)もその1人。あどけなさの残る整った容姿は、ネットでも話題に。来日した夏さんは「日本の漫画は大好き。日本の読者にも共感してもらえたらうれしい」と静かにほほえむ。「誰も知らない」は、人とは違った何かを感じ取ることができる少女・語(ユウ)が、不思議な体験や人々との交流をへて成長していく物語。中国の古い建物や風景がきめ細かいタッチで描かれ、日本人が読んでもどこか懐かしい。作品には、子供のころに古い町を訪れた体験が、「直接ではないが、反映されているかも」という。「子供は現実と夢を分けられない。そういう不思議な世界を描いていきたい」と語る。高校時代から漫画を描き始め、卒業後、本格的に作品を発表。繊細な画風と詩情豊かな感情表現で、母国でも多くの読者を獲得し、2008年には優れた漫画・アニメ作家に贈られる中国の金竜賞最優秀作品賞を受賞している。漫画家になった理由を、「私は動きが遅くて、人との交流も苦手。普通に働く姿が想像できなくて…」と伏し目がちに明かす。生活と仕事が一体化した日々を送るが、4匹の猫と遊ぶことが気晴らしとか。日本の漫画は中国でも人気が高く、自身も井上雄彦「バガボンド」や羽海野(うみの)チカ「ハチミツとクローバー」など「たくさんありすぎて…」とやや困惑顔。スタジオジブリのアニメ作品も「大ファン」で「『三鷹の森ジブリ美術館』でグッズをたくさん買いたい」と意気込む。中国でも漫画文化は成長しているが、子供向けの作品が大半で、大人を対象とした漫画が少ないという。「中国でも、もっと漫画を読む大人が増えてほしい」。 “越境する”漫画家の活躍で、国の垣根を越えた漫画文化の交流は、ますます広がっていきそうだ。