三洋電機は21日、同社が昭和49年~51年にかけて製造したルームエアコンの室外機で、発火事故が大阪市などで3件発生したと発表した。長期使用による部品の劣化が原因で、同種製品の使用中止を呼びかけている。
発火したのは「SAP-U191C」「SAP-U222C」の室外機2機種。使用中止の要請は、同時期製造の構造が似ている室外機を含め11機種約6万5千台に上るが、製造後30年以上経過しており、今も使われているのは50~60台とみられる。
同社によると、事故は平成19年9月に大阪府岬町、21年7~8月に大阪市と福岡県大牟田市で発生。いずれも劣化したコンデンサーから発火し、内部の樹脂などを焼いた。延焼や人への被害はなかった。
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