中井洽国家公安委員長は18日の記者会見で、政府職員が昨年、大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫元北朝鮮工作員に面会し、金元工作員から横田めぐみさん=拉致当時(13)=と会った際の様子や会話内容に関する証言を得て、横田さんの両親に伝えたことを明らかにした。
中井委員長によると、元工作員の証言を伝えた際、横田さんの両親は金元工作員との面会を強く希望したという。
中井委員長はまた、韓国政府当局に金元工作員の日本への招致を求める意思を伝える一方、法務、警察両省庁に対し、入国に向け、支障のないような対応を取るよう要請したことも明らかにした。
金元工作員は1987年の大韓航空機爆破事件の際、日本の偽造パスポートを使った旅券法違反の疑いがもたれており、警察当局は事情聴取を検討してきたが、中井委員長はこの点についても、警察などに調整を求めたという。