治療に向けて④ | 五十路 肺がん患者のひとり言

五十路 肺がん患者のひとり言

2015年2月 肺腺がんステージⅢAと診断され
放射線/化学療法 同時治療を経て、
免疫チェックポイント阻害剤(MEDI4736 Ⅲ相)の治験も終了。
ついに経過観察へ

タクシーで提携先の病院へ行く途中

がん発覚以来続いてきた、憂鬱な気分が初めてはれた気がした。


10分程で病院へ到着。

12時までに行くように言われていましたが、ギリギリセーフ。


大学病院でもらった資料を持って、早速、受付へ

呼吸器内科と放射線腫瘍科を受診するよう指示があり、

連絡を待ちました。


待っている間、

がんを発見してくれた医師の言葉を思い出した。


「最初の治療で一気に叩けば長期延命が期待できる」

って、確か言ってたよなぁ。

放射線治療を受けることが決まって、ホントに良かった。


そうこうしているうちに、放射線腫瘍科の呼び出しチャイム鳴って

診察室へ移動。


放射線治療は、手術に次ぐ、がんに効果的な治療です。

ただし、腫瘍の場所が食道と重なっているので、

副作用として、のど(食道)の痛みや、肺に照射する事で放射線肺臓炎になる事があります。

等々説明を聞きましたが、

最後に呼吸内科の先生の診断が下りてから、治療方針を決めるとの事。


そして、呼吸器内科から呼び出しのチャイムが鳴り、いよいよ診察室へ。

大学病院の○○先生から、大体の経過は聞いております。

縦隔リンパ節に転移があって、大動脈などがある部位なので手術は不可能です。


実はこのとき、手術も、もしかしたら可能?なんて期待していましたが、

まぁ、仕方ない。


他にも、若干説明を聞き、最後に衝撃的な医師の言葉が。

治療を開始するに当たり、うちの病院で再度検査を受けていただきます。

との事。


私 「えっ、今まで受けた検査すべてですか?」


医師 「そうです。」

    「腫瘍マーカの値が非常に高いので、転移の可能性は捨てきれません」


私 「大学病院で検査結果は、リンパ節以外に転移なしと聞きましたが?」


医師 「うちの設備の方が新しいので、もしかしたら見つかる可能性があります。」


この言葉は、ショックでした。

ようやく、治療開始まで漕ぎ着けたと思いきや、この結末。

さらに、検査に一週間ほど、費やすことになりました。


病院を決める時、中身をよく調べてから受診するべきでした。

治療開始がどんどん先延ばしになる事で、その間にも、がんが転移するのでは?

と、不安再び。


喜びもつかの間、振り出しに戻るとなってしまい、検査予約をして帰宅しました。


では、また



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