タクシーで提携先の病院へ行く途中
がん発覚以来続いてきた、憂鬱な気分が初めてはれた気がした。
10分程で病院へ到着。
12時までに行くように言われていましたが、ギリギリセーフ。
大学病院でもらった資料を持って、早速、受付へ
呼吸器内科と放射線腫瘍科を受診するよう指示があり、
連絡を待ちました。
待っている間、
がんを発見してくれた医師の言葉を思い出した。
「最初の治療で一気に叩けば長期延命が期待できる」
って、確か言ってたよなぁ。
放射線治療を受けることが決まって、ホントに良かった。
そうこうしているうちに、放射線腫瘍科の呼び出しチャイム鳴って
診察室へ移動。
放射線治療は、手術に次ぐ、がんに効果的な治療です。
ただし、腫瘍の場所が食道と重なっているので、
副作用として、のど(食道)の痛みや、肺に照射する事で放射線肺臓炎になる事があります。
等々説明を聞きましたが、
最後に呼吸内科の先生の診断が下りてから、治療方針を決めるとの事。
そして、呼吸器内科から呼び出しのチャイムが鳴り、いよいよ診察室へ。
大学病院の○○先生から、大体の経過は聞いております。
縦隔リンパ節に転移があって、大動脈などがある部位なので手術は不可能です。
実はこのとき、手術も、もしかしたら可能?なんて期待していましたが、
まぁ、仕方ない。
他にも、若干説明を聞き、最後に衝撃的な医師の言葉が。
治療を開始するに当たり、うちの病院で再度検査を受けていただきます。
との事。
私 「えっ、今まで受けた検査すべてですか?」
医師 「そうです。」
「腫瘍マーカの値が非常に高いので、転移の可能性は捨てきれません」
私 「大学病院で検査結果は、リンパ節以外に転移なしと聞きましたが?」
医師 「うちの設備の方が新しいので、もしかしたら見つかる可能性があります。」
この言葉は、ショックでした。
ようやく、治療開始まで漕ぎ着けたと思いきや、この結末。
さらに、検査に一週間ほど、費やすことになりました。
病院を決める時、中身をよく調べてから受診するべきでした。
治療開始がどんどん先延ばしになる事で、その間にも、がんが転移するのでは?
と、不安再び。
喜びもつかの間、振り出しに戻るとなってしまい、検査予約をして帰宅しました。
では、また