北海道マラソンを無理矢理完走 | 紺ガエルとの生活 ブログ版日々雑感 最後の空冷ポルシェとともに

北海道マラソンを無理矢理完走

今回のマラソンは多分大変なんだろうな、とは思っていたが。
まさかここまでキツイとは思わなかった。
午前9時のスタートの時点で気温29度、天候晴れ。東京とあんまり変わんないじゃん。

昨晩は9時前に一回ホテルの部屋に戻って、飲み直しに出かけるか、と考えていたけれど。スタートの3時間前までに朝食すましておいたほうがいい、というアドバイスをいただき。
6時前に朝食済ますとなるとどう考えても5時半に起きなければならず、ススキノの夜計画は挫折。
で、いい子にしていたからってタイムが伸びるわけでもないのが悲しいところ。

折り返し過ぎて28km地点でいきなり両脚がつる。物凄い勢いで。ふくらはぎって思いっきりつると、盛り上がっている筋肉のど真ん中にエクボみたいなミゾがガッツリできるって初めて知った。コールドスプレー貸してもらったオバちゃんが目を背けてドン引きしてたぐらい。エアーサロンパスとかも全然意味なくて。

今からして思えば、脱水症状対策に前日からかなり積極的に水分摂取をしていたせいと暑さのせいで発汗量が相当多かったので、電解質不足になったものと思われる。

つうか完全につってしまったので本当に走りようがなく、対面から来る折り返し前のリタイヤしている人を拾っているバスに乗せてもらおうかと真剣に考える。
というのも、北海道マラソンって大観光商業都市のど真ん中を、夏休み最後の日曜日に駆け抜ける、というある意味かなり迷惑なイベントなので、あんまりゆっくり走っているとカットオフされてバスに強制収容されてしまう、というタイムプレッシャーが。
まだレース3分の1残っているのに、残り死ぬほど辛い思いして歩いたとしても結局回収されてしまったら努力の意味がなくなるし。

悩む。

でも30キロ走も3回やったし。先月250キロ走ったし。トライアスロン始めようと思ってた俺って本当バカ?悔しいので無理矢理歩く。痙攣のせいで妙に内股になってしまっていろんな意味で恥ずかしい。観客多いし。

声援送ってくれている人たちが、梅干しくれたり。アミノ酸ゼリーくれたり。本当にありがたい。
少し歩けるようになってきて、立ち止まってストレッチしようとするも、右脚ストレッチしようとして左脚で片脚立ちすると今度は左脚がつる有様で。フィニッシュできるかマジ不安。

少し歩けるようになってきて、脚がつっている状態で走れる姿勢を見つけようと頑張ったが、見つからない。何とか30km地点を越えたが、痙攣止まらず、歩いてはちょっと走って足がつって止まり、の繰り返し。

持参の塩飴舐めても意味がなく、カーボショッツ、アミノバイタルproなど持てるすべてのサプリメント飲んでも治らない。梅干しがいいと聞いていたので、道端で沢山もらうが、これも効かず。

35km付近に救護所があって、そこで経口補水液200mlをもらったら、しばらくして痙攣がだいぶ治まった。やはりいくら外科的治療しても意味がないことを知る。

いや~、精神力を試されました。北大の中の緑と川がきれいだ、とか道庁のレンガが素晴らしい、とか聞いていたが全く記憶に残らず。

結局オフィシャルタイム4時間50分59秒。スタートまで5~7分かかったから、実質4時間45分ぐらいか。前回の初マラソンの時も膝が壊れて4時間16分だったから、30分も「退化」。サブ4狙いとかホント身の程知らずもいいところ。

あとで聞いたら最高気温は31.5度、湿度も70%超えていたらしい。相当過酷なレースだった。風呂上りに体重測ったら3kg痩せてた。水大量に補給してたのに。

でも負け惜しみを言わせてもらえれば、精神力が鍛えられたという点で、普通に完走できたレースよりも充実していた気がした。

でもこれまで一生懸命走ってきたが、実は自分はフルマラソン向いていないんじゃないか、とふと疑問が。今回こそ前回の屈辱を晴らすべく沢山暑い中練習したのに…。

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