2009-07-28 22:00:34

新しいものを極力買わせないエコロジーが真のエコロジーでは?

テーマ:世の中で不人気な議論
マニフェストでは、必ずどの党も「環境問題」を取り上げるのだろうが。

その中には、屋根に太陽電池パネルをつける家庭に補助金出します、とか。
エコカー買ったら補助金出す、という措置を延長します、とか。

新しい「環境に優しい」ものを買わせるインセンティブを与える、という形の環境問題対策、とっても多くないですか?

民主党のマニフェストには、やはり
「太陽光パネル、環境対応車、省エネ家電などの購入を助成し、温暖化対策と新産業育成を進めます。」
って書かれてあったよ。

本当にそれがエコロジーか?
なんか、違う気が。

本当にエココンシャスなのであれば。
何百万円も使って、屋根に新品のソーラーパネルつけて電気代節約するよりも。
そのために政府がわざわざ補助金出したりするよりも。

もっとまともな方法があるような気が。

もっと言うと、新しい「環境に優しい」ものを補助金(つまりは私たちの税金だが)出してがんがん買わせる、ということ自体が。
「政府の無駄遣いをなくす」という、民主党マニフェストに明らかに矛盾しているように思われる。

だって、新しい製品を買わせるエコロジー、って、費用対効果の悪い環境問題対策で。
どちらかというと、特定の製品を作るメーカーへの利益誘導としか思えない。

そうじゃないでしょ、と言いたい。
たとえばこんな形の方が、よっぽど費用対効果の高い環境対策。

ホテルに泊まると。
カードキーをもらって、それでドアを開けるのだが。
部屋に入って、そのカードキーをどっかに差し込まないと、部屋の電気やエアコンが付かない、という仕組みになっていることが多い。

そして、そのおかげで。
外出する際には、必ず照明とエアコンが消えるようになっている。

なぜこうなっているかというと。
ホテルの宿泊客は、わざわざ出かける前に時間を使って部屋の電気とエアコンを消して回るモチベーションがないからだ。
光熱費が追加徴求されるわけではないので。

この仕組みと同じものが、家庭用で存在しないのはなぜだろう?

たとえば、家に鍵を掛けるときにあるボタンを押しながら鍵をひねると。
あらかじめ指定してある照明やテレビ、エアコンの類の電源が自動的にオフになって。
消し忘れを防ぐ、といった仕組み。

こんな仕組みを作るのに、何百万もかかるわけではなく。
せいぜい5千円ぐらいあれば、出来そうなもの。

これが多くの家庭に導入されれば。
うっかり照明つけたままで外出したりすることがほぼなくなり。
ものすごい量の電気の節約になるはず。

国が5千円のうち半分補助出します、ということにすれば。
ソーラーパネルやエコカーへの補助などとは比べものにならないぐらいとても費用対効果の高い、環境対策になりそう。

でも、残念ながらこの手の仕組みにお目にかかったことは、ホテル以外ではない。

何でか、というと。
ホテルの宿泊客に、スイッチを消して回るモチベーションがないのと同様。
マンションを建てる業者は、別にマンションの購入者の光熱費が少々高くなっても痛くもかゆくもないので。
わざわざそんな変ちくりんなものをつけようなどとは、夢にも思わないだろうから。
一戸建てを自分で建てる人ぐらいしか、そんなことを考える人はいないだろう。

でも、この仕組みが広く採用されるようなインセンティブ付けを行えば。
一部のソーラーパネルのメーカーや自動車会社に実質利益誘導を行っているのに等しい環境政策よりも。
多くの人たちが、より多くの便益を受けることが出来る。
それも、凄く低コストで。

よっぽど一部の業界に利益誘導するよりも、票になるような気がするが。

各党の皆さん、個人消費を膨らませ、特定業界へ利益誘導をはかる政策をエコロジーの名の下に遂行するという、国民を愚弄する子供だましはもういい加減やめにしませんか?

コメント

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1 ■無題

おっしゃるとおり。

2 ■無題

エコカー減税=自動車産業振興減税
エコポイント=白モノ家電産業振興ポイント

自転車通勤、環境ボランティアを好む者として、こういう欺瞞はやめていただきたいです。

3 ■無題

おっしゃるとおり。
エコはアイデアである。

4 ■然り

紺ガエルさんも…こめんてーたーの方々もゴモットモでございます(-_-)

5 ■今回のエントリにはがっかり。

>多くの人たちが、より多くの便益を受けることが出来る
出かける時に照明とエアコン消して回るのが”省ける”ことが
そんなに偉そうに語れるほど便益ですかね?

出かける時に自分で消せばいいし、人がいない部屋の照明と
エアコンはつけなきゃいいし。

照明とエアコンつけっぱなしで出かける事で発生する電気代
の請求先がホテルじゃなくて自分なら、マンションを建てる業者
の気が回らなくても普通消すでしょ。

↓こんな付加価値がないと便益があるとは言えないような。。。
http://denko.panasonic.biz/Ebox/kahs/index.html
http://www3.toshiba.co.jp/feminity/dekiru/index_m.html

あ、消して回るのに苦労するほど家が広い人なら便益が
あるかもね。

>>ソーラーパネルつけて電気代節約するよりも
電気代節約は目的じゃなくて結果でしょ。
経済問題じゃなくて環境問題ですよ。

>>特定の製品を作るメーカーへの利益誘導
国の助成がなかったら、わざわざ太陽光パネル、環境対応車、
省エネ家電を必死で開発したり、購入を検討したりしますか?

めったに乗らない2台目の大排気量の車とかバイクに高い税金
かけて抑制するほうがよっぽど費用対効果の高い環境対策に
なんじゃないの?バッテリー充電の電気代節約になるしw 

長文失礼

6 ■誘惑

大人たちが誘導しているのは

騒がれてるエコロジー=脱石化#紺ガエルさんや他少数

私的に大人たちの誘いは間違ってはいない様な気がします・・><;

7 ■無題

引用
民主党のマニフェストには、やはり
「太陽光パネル、環境対応車、省エネ家電などの購入を助成し、温暖化対策と新産業育成を進めます。」
って書かれてあったよ。

本当にそれがエコロジーか?
なんか、違う気が。
引用終わり

新産業育成→エコロジーという論理が。
ちょっとおかしいと思います。
新産業育成と言っているんだから。
これは純然たる経済政策。
エコカー減税もエコポイントも。
車や白もの家電の買い替え需要を。
先食いさせて景気の底割れを防ごうという。
経済政策にほかならない。

そんなこと多くの人はうすうす気づいたうえで。
誘導に乗ってあげているのだと思う。

引用
新しいものを極力買わせないことが真のエコロジー
引用終わり

そのとおりかも知れません。
そうだとしたら、「真のエコロジー」が。
実現する社会はきっとGDPが。
今の5分の4くらいにシュリンクして。
外資系金融なんてまっさきに。
日本からとっとと出て行ってしまうね。

私は民主党関係者ではありませんので。
念のため。


8 ■無題

いつも更新を楽しみにしております。

私の夫は自動車会社勤務なので車が売れてくれないとちょっと困っちゃうのですが、それは置いておいて、このトピックも含めて紺ガエルさんのブログで取り上げられたことについて二人でいろいろと話しております。「何て知的な会話なのかしら」と悦に入りながら…。

ブックレビューも楽しみにしているのですが、いつの日か「オンナらしさ入門(笑) (よりみちパン!セ 27) 」を取り上げていただけるとうれしいです。子供向けのフェミニズム本で正直「ほんまかいな」と思うところもあるのですが、大人の男性の読後感にとても興味があります。そして私の周りには大人の男性の適任者がおりません。

9 ■ところで

コパン君はお元気かしら~?

10 ■無題

論旨にはほぼ賛同します。

ただ、
ホテルと同じようなシステムを他の施設に流用する
というアイディアに関しては、無理があると感じましたのでコメントします。

注文住宅の場合には、煩雑ではありますがほぼ実現可能でしょう。
スイッチやブレーカーに相当する機能を玄関周りにも設ければいいだけです。
靴を履いた後で電気の消し忘れに気付いた、といった場合には有効ですね。

5千円とはいきませんが、数万円~の予算増で可能でしょう。

但し、新築の注文住宅以外では予算ははねあがります。

これを自動化するとなると更に話は変わってきます。
ホテルと違い、予め電気回路を設定しておくだけでは、
住人の生活スタイル全てには対応しきれません。
(今日だけ任意の部屋の電気を点けたまま出掛けたい、など。)
つまり電子的に制御するインターフェイスが必要だということです。

建売住宅含めほとんどの建築物ではこのシステムが必要ですね。
量産しても一式10数万円~のモノでしょうか。低コストではないですね。

一定の利便性はあるでしょうが、取付けない方が環境負荷は低いと思われます。
一応、似たようなものがデザイナーズマンションやオフィスなどで利用されていますが、
環境配慮を前面に出したようなサービスではありません。
参考までに。

11 ■ 

一人暮らしじゃねーからなー

12 ■真のエコロジーは人類消滅or文明滅亡では?

環境政策の実体は産業政策・雇用政策です。
最初から羊頭狗肉なのだとご存知なのでは?

国益の観点から言えば、環境の美名を借りて
エネルギー自給率を高めて雇用を増やし、
(製造業の雇用転換に太陽電池と風車は最適)
海外への富の流出を奪回するのが目的です。

特定業界への利益誘導で言えば、
金融など他に追求すべき業界は多いでしょう。

「金融業界が競争上の優位を確保し続けているのは、本当のところ自由市場で競争しているわけではないからだ。利益率が高いのは、大きなリスクをとっているからであり、この点は金融機関のレバレッジが高いことを見れば明らかだ。しかし、完全な自由市場であれば、高リスクで高リターンを確保する時期があっても、巨額の損失をこうむる時期があって、平均すれば利益率が下がるはずである。だが金融市場では、高収益の時期には幹部と株主が潤うが、損失が出れば一部を社会が負担するのが通常だ」

とモリスは書いていますが、全く同感です。

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