もう一つのBlack Swan: 鳥インフルエンザのパンデミック
今週前半、風邪を引き。
走ったり、自転車で会社に行くことが出来ず。
珍しく、電車に乗って会社に。
久しぶりなので、物珍しく。
周りを見渡すと。
あちこちで、ゴホンゴホン、クシャンクシャン、という音が。
ちょっとぞっとする。
あんなにたくさんの人が、押し込まれている狭い空間って、そんなにないよね。
そして。
3-4割の人たちが、マスクをしていて。
世の中、風邪引いている人多いなあ、と思ったのだが。
そうではなく。
あれは、自分が風邪引いているから、ではなく。
自衛策に違いない、と思い。
自分の無防備さに気付かされる。
あたかも、服を着ずに裸で出掛けてしまったかのような。
鳥インフルエンザのパンデミック(大規模な伝染)が話題になっているが。
誰かが感染に気付かず、電車に乗ってきたらいちころ、じゃないか。
電車だけでなく。
会社も窓は閉め切られていて、換気が出来ず。
誰かが感染したら、一気に伝染しそう。
パンデミックなんか起こらない、と思うのは簡単だが。
これこそ、Black Swan。
絶対起こらない、と思われたことが起こることは。
金融危機を肌で感じる立場の人間としては、毎日実感しているしているわけで。
公式な予測 では、日本における最大感染者数は2500万人、最大死者数64万人。
このチャートは、1918年のスペインインフルエンザ(スペイン風邪)大流行時の人口10万人当たりの致死率。
(クリックすると拡大)
外出禁止などの対策が取られないと、最初の発症者の確認から、致死率が14%近くまで上昇するのに、たった1ヶ月。
なんか酷いこと起こり始めたらしいけど、自分は大丈夫、と思っていて何もしないと。
ほんの短期間で死んでしまう可能性があるということ。
感染から死亡まで、最短4日、だそうだ。
特に、毒性の強いインフルエンザだった場合。
スペイン風邪が、そうだったのだが。
抵抗力の強い15歳から39歳までの致死率が、一番高かったらしい。
インフルエンザの毒性が強すぎて、全身で免疫反応が起こり。
生態防御反応が行き過ぎてしまい自らの組織を損傷させ、多臓器不全になり。
死に至るという経路(サイトカインストーム)だったそうだ。
だから、自分の体をまず守らないと。
親としての義務も、果たせないし。
万が一、私が致死率60%、ともいわれる鳥インフルエンザに罹ったりすれば。
1歳の凛は、どうやって生きていけばいいと言うのか。
ちょっと想像を逞しくしすぎているかもしれないが。
万が一の大流行のために、超高機能のマスク、を買いました。
仮にパンデミックが確認されても。
家から出なきゃならない時だって、あるはずだから。
パンデミックが確認されてからでは、遅いって。
みんな、殺到するに決まってるから。
供給、追いつくわけもなく。
NHKの朝のニュースで鳥インフルエンザ対策として紹介されていた、3Mの医療用マスク。
通常の医療用マスクよりもさらに効果が高く。
国立感染症研究所の、「鳥(H5N1)・新型インフルエンザ(フェーズ3~5)対策における患者との接触に関するPPE(個人防護具)について(pdf) 」というレポートの中でも。
鳥インフルエンザ感染の恐れがある人と接触する医療関係者の着用が推奨されている、N95マスク。
また、フィルター性能が高くても、顔と密着していないと隙間からウィルスが侵入するため。
高い密着度を誇る。
楽天で、この医療用マスクを銘柄指定して買おうと思ったら。
かなり、売り切れのケースが多く。
アマゾンでも、最低3週間待ち。
実は、みんな密かに備蓄しているのではなかろうか。
残念ながら、凛のための子供用は1月にならないと入荷しない、らしい。
万が一のために、二箱買いました。
備えあれば憂いなし、です。
起こらないほうが良いに決まっていて、みんな起こらないと信じ込みたがってるので。
大騒ぎすると、「バカじゃないの」扱いされるけど。
起きたときのダメージは、想像を絶する、っていうのがBlack Swan、だったでしょ?
安い保険だと思って、在庫のあるうちに、ぜひ。
(どんどんなくなってきているような気がしますが)