退院を控えたわたしに、今後の検診や病理結果について話があると先生に呼ばれた。できるだけ家族の人も話をきいてくださいとのこと。
え!!先生。・・。病理結果はこの間出たんじゃなかったけ・・。リンパ転移がないから、ステージ2だっていってたじゃない。・・まさか結果が違ったとか!!(°д°;)
両親は千葉と埼玉なのでこれませんと話をして、よっくんと話を聞くことになった。
「えええとね。この間の病理結果なんだけど」
「・・ええ!!!」私たちは息を飲んだよ。
「病理したら、がんの湿潤は腸の筋層までで、リンパ節転移は診うけられませんでした。なので、ステージは1です。」
「っっへ!!!???」
「うん。だから予想していたより悪くなかったってこと。」
・・・・・あああああ~~~~。
わたしは脱力してしまった。
だって術前は末期だと前の病院で言われたものだと思っていたし、ここの病院でもステージ2か3といわれていたから。でもたとえ末期だったとしても絶対に治ると心の中で思っていたけど。
隣のよっくんも良かったねと言ってくれた。
「先生、もしできたら、次また妊娠できますか?」と涙を流しながら聞いたよ。
「うん。妊娠するということは、赤ちゃんは母体にとって異物と最初は反応するから、免疫力がさがってしまうんです。だから、2年くらいは待ってそれからならいいと思います。」
要は妊娠できるかもしれないんだ。良かった!
私たちは両親に結果報告したよ。おかあさんは泣いてよかったねと言ってくれた。
先生との話が終わってよっくんと病室に戻った。
「ねえねえ、紹介してくれた前の病院で、私、先生からグレード5だっていわれたじゃない。末期だといわれたんでしょ。なのに一期だったんだね。良かった・・・。末期でも頑張ろうと思っていたけど、正直脱力しちゃったよ。やっぱり神経張っていたんだね。」
「え!?末期だと思っていたの!?違うよ。グレードって言うのはステージとは違うんだよ。自分も先生に言われて気になって調べたんだ。グレードって言うのは。その腫瘍が良性か悪性かをあらわすもので、進行具合とは違うんだよ。・・・なんだ、言ってあげれば良かったね。」
よっくん知っていたんだ・・(´□`。)私はよっくんに在らぬ心配をかけたくなかったからあえてグレード5の話はしなかったんだけど。・・でもまあ過ぎたこと!これからは健康に気をつけて家族と一緒にすごして生きたい。
がんになって悪いことだけじゃなかった。支えてくれる家族がいるありがたさ、みんなの優しさ、生きているからこそ笑って、泣いて、たくさんのことを経験できるんだ。
何気ない日常がこんなにもありがたいことなんだ。
腸をなくした後遺症は正直つらかったけど、なんとしても頑張って生きていこうと感じた一ヶ月でした