クロ猫のように・・・

クロ猫のように・・・

猫のように気ままに更新していきますっ!!

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ざーーー


「ふぁー」


掛け布団を蹴り飛ばし大きく全身を縦にのばす。
外は雨が降り部屋の中は朝の8時だというのに
暗い。
今日は土曜で休みだし外にも出かけられそうにない
のでまた2度寝を決めこもう。
布団をかけ直しまた夢の中へ…

ピコーン

スマホが鳴った。


布団から手が伸び机に置かれているスマホが
布団へ引き込まれた。



「なんだ広告か…」

「お腹空いた」


やっと布団の主が住処から出てきた。
ボサボサの髪にてをやりながら気だるそうに起き上がり遅めの超食の準備をする。
朝食の準備と言えどただ食パンを焼き、ケトルで湯を沸かしただけなのだが


スマホをいじりなんの目的もなくSNSをながめる。


ピーピー


焼き上がりの合図。


カリッ

ずずずー



パンをかじり、白湯を飲みつつスマホをいじる。




「はぁー」




窓の外を見ながらため息をついた。




「雨、やまないかな」

「休みの日なのにこのところ雨で全然外に出れてない…」

「誰とも遊べてないし」

「全然会えてないな」



ざーー


部屋の中にただ雨音と独り言だけがひびく。



「ジメジメ、しとしと、部屋もくらいし気分も落ちるなー













…さみしい」



ざーー


ぼそっと最後に呟いた独り言は雨音に掻き消される。



またスマホをいじり誰に連絡するわけでもなくただただ
連絡先の画面をじっと見つめる。


「用ないしな」



そっとスマホをふせ、食べ終えていた朝食の食器
を片付ける。


のそのそとまた布団の中へ誘われるように住処へ
帰っていく。


何かを紛らわすように目を瞑り夢の中へ。













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自粛だし梅雨に入り余計引きこもり生活
になってしまいました。

部屋の中も暗くジメジメで気分が落ちる今日この頃
なんとなく1場面を切り取った話。