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2012-05-29 21:47:58

東方神起小説★Freely★ユンジェ#85

テーマ:ブログ
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       ★Freely★#85

        ~共演~





有莉が珍しく ユノにお願いがあるという











"…靴がね ボロボロになっちゃって…"



"靴?"



"…お父さんにお誕生日にもらった靴… それでね…"



"あぁ いぃよ 有莉夏休みもいっぱい練習したもんな"











ユノは知っていた





千葉の家の庭先で有莉とダンスの練習をするのが ユノにとっていい気分転換だった





誕生日から8ヶ月が経ち 靴の傷みはもちろん サイズも小さくなった様だった











"…私コンテストに出る事になって…"



"コンテスト?"



"代表に選ばれて それでね…"



"…そのコンテストって もしかして…"











来週 キッズダンスコンテストのゲスト審査員に ユノとジェジュンは呼ばれている





主催するダンス教室の先生が かつて東方神起ダンサーズのメンバーとしてお世話になっていた人物で マネージャーを介して出演を依頼されたのだった











翌日 杏奈とダンスシューズを買いに行って来た有莉は 早速ユノにそれを嬉しそうに履いて見せた





家の中で靴を履いた娘を 母親は叱ったが 有莉は舌をペロッと出して笑顔で謝った











PM10:30











"有莉 コンテストに出るんだって?"



"…ユノ 呼ばれてるのよね…"



"うん…"



"……辞退 させようかな…"



"なんで…"



"だって …あの子 ユノと一緒だと絶対顔に出ちゃうじゃない… もしそこで私達の事が知れたら…"



"そうなったらなったで ……もういぃんじゃないか…"



"……ユノ……"











お父さんと呼んでくれる娘を 愛おしいと思う気持ち





それを隠して 父親をやってはいけない





……だから……











 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥












8月24日





有莉は ユノとジェジュンが見ている前で見事に踊って見せた





当日まで伏せていた特別審査員として参加した東方神起も 当然ステージで歌って踊った





かつて東方神起ダンサーズだった有莉の先生も ユノとジェジュンの後ろで久しぶりに踊った





有莉は自慢の父親のステージを 母親と一緒に袖から見詰めていた











PM5:30





審査員特別賞をもらい 得意げに手を挙げる有莉の視線の先には もちろん審査員として同じステージ上のユノがいる





ユノの方から有莉に近付き みんなが見ている前でHUGをした





端から見れば 憧れのスターに抱きしめられた少女が 嬉しさと驚きで思わず泣いてしまった様に映っているのだろう





表彰式が終わると アンコールでもう一度東方神起の曲が流された





ステージ上の全員が中央を空けユノとジェジュンを囲むと ユノが有莉に近付き 自分とジェジュンの間に立たせた





ユノに耳打ちされた有莉は笑顔で頷き…





父と娘が 初めて同じステージ上で一緒に踊った瞬間だった











"ありがとうございました~"











無事にコンテストが終了したステージ上では 予想通りにユノとジェジュンが出演者に取り囲まれ質問攻めにあった





その質問は みな同じだった











"…有莉は僕の娘です …みなさん よろしくお願いしま~す"





"…僕よりダンス上手いでしょ ははっ"





"娘がコンテストに出るって聞いたのは先週で 僕達が審査員のお話をもらったのが先月なんですよ…"











ユノは 賞をもらった有莉を気遣かった





ユノは自分が今回の入賞者の選考には関わっていない事を 穏やかに主張した





父親の意向で受賞したなどと 有莉のプライドを傷付ける事はしたくない





有莉の母親と結婚してから隠して来た有莉を 今日この瞬間公にした





ただ 妻と娘のプライバシーを護るという 絶対的な前提がある






夕方から行われた打ち上げの席で ユノは改めて出席者に家族の事を話し プライバシーへの配慮をお願いした











 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥











8月27日 PM2:10















ジェジュンは ホテルの医務室に呼ばれた











"…美鈴さん もう薬やめて1ヶ月経ったんだよね?"










"…それがなにか…"










"……おめでとう…"










"…え? 三井先生 なにがですか?"















     トントンッ  ガランッ…















"…おぅ 瞳子…"










"…美鈴さん 来た?"










"まだ …さっきアトリエ出たって…"















     トントンッ  ガランッ…















"…遅くなりました…"










"美鈴さん …どうかしたの?"










"…ほんとジェジュンは…"










"…だから ……え?"















美鈴がジェジュンの手を握り それを自分のお腹に当てた…















"ここ…"










"……え?"


















               続く…★



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2012-05-28 19:12:01

東方神起小説★Freely★ユンジェ#84

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       ★Freely★#84

        ~退去~





有莉が夏休みに入り 大きな荷物を車に詰め込み 杏奈と千葉の家にやって来た





祖母の愛子は 一人で旅行に出たとの事





なんでも韓国の済州島に1週間 戻ってから今度は那須高原に2週間 合計3週間のバカンスを楽しむそうだ











"ユノは聞いてない?"



"…なにを?"



"済州島はうちのお婿さんのご両親に誘われたって…"



"え?! ……全然知らなかったな いつの間にそんな話…"



"私も行きたいって言ったのにダメだって言われたの~"



"有莉は千葉に別荘があるんだし お父さんと一緒の方がいぃんでしょ?"



"そうだけどさぁ …あ~ マリア~"











もうすぐ11ヶ月を向かえるマリアは 少しだけ伝い歩きが出来る様になっていた





水着姿のマリアは 庭先に用意されたビニール製の子供用のプールで水遊びするのが日課になった





有莉も水着に着替え マリアと瞳子と小さなプールで飽きもせず遊んだ





普段は少ない観光客が今は海辺にたくさんいるため 可哀相だが子供達を日中人目に触れる場所へ連れて行けないのがユノは辛かった





しかし有莉は そんな事は既に承知している





自分のお父さんが東方神起のユンホだと 大勢の人の前で大声で叫びたい衝動に堪えている





仲良しの友達にさえ 自分の母親が再婚した事や自慢したい父親を内緒にしていた





今回の千葉行きも お母さんのお友達のところに遊びに行くと話していた





お母さんのお友達とは千葉に実家がある瞳子の事で 有莉は消して嘘をついている訳ではないのだが…











 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥











8月も1週間が経ち 朝早くジェジュンの携帯にメールが届いた











"……なぁユノ…"



"どうした? …メール 誰から?"



"ジュノから…"



"ジュノ? ジュノがどうした?"



"バレた…"



"…なにが…"



"ここ…"



"……ここ?"



"俺達が千葉にいるのがバレたって…"











しばらくネットで呟く事をしていなかったジェジュンには ネット上でジェジュンやユノが千葉にいるという目撃情報を自ら目にする事はない





ジュノは ジェジュンのフォロアーだ





ファンの間では 二人の昔と今現在の関係はよく知られている





ジェジュンの後輩で極近くにいるジュノをフォローする東方神起ファンが 今年に入って爆発的に数を増した





ジュノは 千葉の家について触れた事はない





仕事で東方神起と接する立場になってから 当たり前だが差し障りのない ありふれた日常的な事しか呟かなかった





今朝になって ユノとジェジュンを見たと呟いた千葉のファンをきっかけに ジュノもこの騒ぎを知った





程なく ユノの携帯にもマネージャーから同じ内容のメールが届いた











"…俺達東京に戻るから…"



"…ごめんな 有莉…"



"仕方ないよ… でも2週間すごく楽しかった …お父さん ジェジュン ありがと…"



"…有莉…"



"ほんと有莉っていぃ子だよな~"



"…ジェジュン…"



"美鈴さんはどうする? ここに残る?"



"……私は……"











PM4:20











       トントンッ…











"……失礼しま~す…"





"…お~ ユノ ジェジュン 杏奈さんも 久しぶり~ 美鈴さん調子いいんだって?"





"三井先生…"





"…どうした?"





"俺達 またここに戻る事になったんで…"





"…え? 別荘は? 瞳子もマリアも一緒なんだろ?"





"…バレました… 人もすごい集まって来たんで マリアも危ないから全員で戻りました…"





"…そっか… 俺も一回くら行きたかったな …でも向こうには1ヶ月以上いたんだろ?"





"そうですね…"





"よく1ヶ月もバレなかったよな… すぐに誰かをどこで見たとか呟くヤツがいるから…"











そう考えれば 確かにそうだ





新婚のユノとジェジュンを 日本のファンは気を遣ってくれていたのだろうか





しかし どこまでもついて来る韓国のファンが1ヶ月もあの近辺に出没しなかったのは 奇跡的ともいえる





田舎暮らしを満喫するには少し見付かるのが早かった気もするが 久しぶりのロングバケーションも1ヶ月で幕を閉じた……















 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥















残して来た全員の荷物をマネージャーが後日取りに行くと 早速取材陣とファンに取り囲まれた





マネージャーは事務所からコメントを出す事を約束し 荷物を持ち出す映像も控える様にお願いをした





しかしその場にいたファンではないらしい一般人が 訳も分からずにその映像をネットに流出させた





二人が使用する曲作り用の機材を運び出すマネージャーの姿が映され 繰り返し再生された……















8月11日











マスコミ各位様





先日よりネット上で当事務所所属の東方神起が話題になった事により 御近所の皆様には御迷惑をおかけ致しました事を深くお詫び申し上げます。





以前ジェジュン本人より発言がありましたが ジェジュン夫人の体調の件とツアー終了後のオフとその後の曲作りを 環境の良いあの地域で行いたいとの本人の希望で家を借り 滞在しておりました。





そして ユンホもツアー終了後に入籍致しました事を 併せて御報告させて頂きます。





ユンホ一家 チャンミン夫人と娘も一緒に滞在しておりましたが 今回の件でたくさんの皆様に御迷惑をおかけ致しましたので 現在は使用しておりません。





東方神起 並びに東方神起の家族への御理解を 何卒宜しくお願い申し上げます。





    エイベックスエンターテイメント


















               続く…★



(画像をお借りしています)
2012-05-27 19:58:40

東方神起小説★Freely★ユンジェ#83

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       ★Freely★#83

        ~後悔~





7月20日





千葉に家を借りて1週間が経ち 初めて葉子が訪ねて来た





手土産に持参したシュークリームが これまた抜群に美味しい





美鈴と瞳子がレシピをおねだりすると 葉子は予測していた様でバッグからそれを取り出し渡した











"葉子さん 看護師さんだったんですか?"



"もう辞めて10年以上経つけど一応ね… 宮本先生の下で30年近く…"



"凄~い 大ベテランですね~"



"…瞳子先生は気付いてたんですよね?"



"…えぇ 私はまだ学生だったけど 小児科で師長されてましたよね…"



"…もうずいぶん昔の話ですよ…"



"葉子さん コーヒーでいぃですか?"



"…あらごめんなさい ありがとう…"











今日葉子がここに来たのは 杏奈が美鈴に葉子を呼んで欲しいと言ったから





実は杏奈は1週間の新婚旅行中 葉子が作ってくれた食事を毎回カメラにおさめていた





それを知り合いの編集者に見せたところ 是非会ってみたいと言われたのだ





葉子には美鈴から話してもらい 今日は編集者に会ってもらうだけと言ってあった











PM3:40





杏奈が編集者を連れ 千葉の家にやって来た





杏奈と10年以上付き合いがあるその編集者は 葉子にかなり興味を持った様だ











"写真 杏奈さんに見せていただきました 料理はどちらで…"



"それはカメラマンさんの腕がいいからですよ それにただの趣味なんです… 亡くなった主人が食べる事が好きで 仕事を辞めてから本格的にやる様になりましてね…"



"ご主人のために…"



"…そうですね… 病気で食が細くなりまして それでもいろいろと工夫して なんとか食べてもらおうと思って…"



"…だからなんですね… 葉子さんのお料理に優しさと愛情を感じました…"



"…そんなたいした物じゃないんですよ 夫婦なら当たり前の事ですから…"











カロリーが控え目で美味しく目にも鮮やかな色合いが 葉子の料理には共通している





目でも楽しむ食事





それが レシピ本には必要不可欠なのだ











"…では またお会い出来れば…"



"…そうですね…"











編集者は 1時間程で家を出た





杏奈が一人で帰るからという編集者を駅まで送り 10分後には戻って来た











       カチャッ…











"…葉子さん お久しぶりです"



"こんにちは~"



"…あらユンホさん ジェジュンさん お邪魔してます… お仕事でしたか?"



"上で曲作りを…"



"今日はうちの奥さん達がめっちゃ美味しい夕飯作りますから 食べてってください"



"…まぁありがとう 嬉しいわ…"











わざわざハ-ドルを上げる2人の旦那様方に 苦笑しながらも気合いを入れる3人の奥様方





葉子がユノとジェジュンと一緒にマリアと遊んでいる間に 3人の奥様方は夕食の準備をした











PM7:10





葉子は美味しい夕食と可愛いマリアに癒され 上機嫌で帰って行った





葉子は 編集者を紹介してもらったのに申し訳ないが レシピ本の事は全く考えていないと言っていた





自分の様な普通の主婦に特別な事など出来ないし ただ普通に生活したいだけだから





ただ たまに自分の料理を食べて喜んでもらえる事が出来るなら それだで…











"…ただ穏やかに生活したいだけなのよね…"





"……そうだな…"





"葉子さんらしいな…"





"…瞳子さん 私…"











杏奈は 編集者に葉子の料理の写真を見せた事を後悔した





葉子は優しいから レシピ本を出す考えもないのに 編集者に会う事を拒否しなかった





杏奈の顔を潰さないために 会う事だけはしてくれたのだ





そういう所まで考えが及ばなかった杏奈は 急に自分がした事が恥ずかしくなった











"…ごめん 私 ちょっと散歩して来る…"





"……杏奈さん?"















杏奈を追いかけ 慌ててユノも外へ出た











今夜の杏奈は思いの外足が速く ユノはいつものロードワークよりも速足で杏奈を追いかけた











200メートル程で追い付くと ユノは杏奈の腕を掴み足を停めた











杏奈は息を切らし ユノも顎から汗が滴る















"…あ~ 杏奈さん 足速過ぎ…"










"はぁ はぁ はぁ…"










"…ちょっと歩こうか…"










"……え……"










"だって杏奈さん 散歩して来るって言って出たじゃん"















二人で肩を並べ 海沿いの遊歩道を手を繋ぎ歩いた











ユノは 杏奈の気持ちが手に取る様に分かる











こちらが良かれと思ってした事が 必ずしも相手にとって喜ばしい事とは限らない











葉子にとって今日の事は ただ編集者という知り合いが増えただけ…















"葉子さん 嬉しかったと思うよ…"










"……そうかな…"










"主婦が自分の料理を褒められて嬉しくない訳ないじゃん…"


















               続く…★



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