都市伝説ではないが

兵庫県の洲本城がある三熊山の山中で、「プ~ン」と、カレーの匂いが漂う、という。
山中で、だ

三熊山登山会のメンバーが気付いたのは、10年ほど前のことだという。
もちろん、山だから、季節によって、木の芽や花がそれぞれのニオイを発し、また、それらが混ざると何か違うニオイになったりするわけだが、「カレーの匂い」なんていうのは一種独特で、どこかで鍋を混ぜている人がいてもおかしくない。
が、そんな人はもちろん、いない

特に雨の翌日によく匂い、間もなく訪れる梅雨のころが「本番」だそうだ。
自然界に、カレーのような匂いを発する植物があるらしい

カレーに縁のある草木には、葉が香辛料として使われ「カレーの木」と呼ばれるオオバゲッキツ(大葉月橘)や、カレーに似た香りがするとされるツリガネカズラなどがあるとか。
植物に詳しい地元の方の話によると、「三熊山の植物は十数年前、大学の先生たちが調べたが、そんなものはなかった」そうだ・・・・。
カレーの香りのするカレープラントというハーブもあるが、三熊山でそんなハーブを見かけた人はいない。
しかも、三熊山で、この匂いを嗅いだことのある人といない人がいる・・・・

何とも不思議だね

でも、こういう正体のないニオイや音って、あるよね・・・・。
わたしの所属する事業本部が、以前のテナントビルに入っていた頃のこと。
夜、8時を過ぎて、女子更衣室に行くと、遠いところからオルガンの音が曜日によって聞こえてきた。
耳を澄ますとね、聞こえるの

それも、立派なメロディーを奏でるのではなく、いつも練習しているような感じだ。
幼い子が左手で、「ドソミソドソミソ・・・・」って伴奏の練習をしているような、あんな感じ。
決して、「ドラファラドラファラ」とかにはならない。
来る日も来る日も「ドソミソドソミソ・・・・」なのだ。
そして、途中で止めたりもする。
当初、その不思議な“レッスン”を聞いた人はわたしの他にはいなかったのだが、わたしが“宣伝”しているうちに、2,3人の「わたしも聞いた」という女子が出現した

他のフロアで実際に弾いている人はもちろんいない。
「空調の換気口のなんかの音が、ドソミソに聞こえるんじゃない?」
というのが無難な見解だった。
なるべく避けてはいたが、たまに8時過ぎに行くと、相変わらず「ドソミソ・・・・」のレッスンは続いていた。
「換気口の音かなあ・・・」と言いつつも、音のする方向が違うところからのようでもあり、いまひとつ特定できないまま。
そして、「ドソミソ・・・・」も一向に上達しないまま。
それを聞くタイミングは、8時10分~20分の間のみ。
“レッスン”する日としない日がある・・・・。
聞いたのは、特定の人のまま・・・・。
それは、約1年間続いた

ところが、ある日、最近オルガンの音を聞いていないことに気付いた

そういえば・・・・、という感じだ。
誰の耳にも聞こえなくなったのだ。
換気口の所為なのか、わたしたちには何ひとつ条件が変わったようにも思えないが、音は消えた。
その後、事業本部も引越しをしたので、その後のことは知らないが

遠いところで伴奏を奏でるように聞こえる「ドソミソ・・・・」の正体は、何だったのだろう?
ニオイや音って、どこか似ているような気がする
兵庫・三熊山になぞのカレーの匂い 正体つかめず