第10話以降のテレビ版フォーゼとは関係ありません。
また、オーズ小説に登場したフォーゼとも関係ありません。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
脚本 サイクロントリガー
調整済みアストロスイッチ
3体のゾディアーツは姿を消した！
フォーゼ 消えた… ったくセコイやつらだぜ！
メテオ 弦太郎、さっきはすまなかった… あんな言い方して…
フォーゼ 気にすんな！
ダイザー (しばらく２人にしてあげよ～っと！)
-ラビットハッチ-
そこには話し辛そうな雰囲気が漂っていた、その雰囲気を最初に打ち切ったのは賢吾だった。
賢吾 どういうことだ？ 朔田、理事長・蒲生光明が君の父親だと？
流星はそのストレートな問いに少し驚きながらも口を開いた。
流星 あの人は俺の父親だった… それは紛れも無い、事実だ…
弦太郎 えっ？！ でも、お前の名前は朔田 流星だろ！
理事長の名前は我望だろ！ 苗字が違うじゃねぇか！
流星 すべての始まりは半年前… 家を一年間出ていた親父が久々に帰って来た日だ…
まあ、母さんはそんな親父を怒って、家を出て行ってしまっていたが…
---------------------------------------
【半年前】
流星 親父！ 飯できたよ！ 久々に一緒に食べよう！
返事が無いのをおかしいと思った流星はドアを開き光明の部屋へと入った、だがそこに光明の姿は無かった。
流星 あれ？ おかしいな… 出掛けたのかな… んっ？ 何だ…
流星は机の上に置いてある【メテオドライバー】に目を付けた、
そして隣にあった説明書のようなものを手に取った。
流星 メテオドライバーシステム… 何？！
流星はその中身を目にし自分の目を疑った。 そこには人間をスイッチに変える研究の内容などが書かれていた。
流星 こんなことを親父が？！ 許せない… 人間を怪物になんて、
そしてその説明書の最後にはメテオシステムとゾディアーツで人類を皆殺しにすると書かれていた。
流星 絶対に許せない… 俺がこの手で
流星はメテオドライバーを持ち出し、家を飛び出していった。
-----------------------------------------
流星 そんな俺はもう誰の事も信用できなくなった…
友達も親戚も、もちろん親父も… でも俺にはたった一人、信じられる人がいた…
その名前は【朔田 さくら子】近所に住んでいたおばあちゃんだ…
子どもの頃からよく遊びに行っていた、
母親にしかられた時や友達にいじめられた時…
そんな時さくら子さんは優しく俺に、
大丈夫、何があっても俺なら乗り越えられる、
だからどんな時でも諦めるなって…言ってくれたんだ。
賢吾 朔田… まさか？
流星 そう… 俺はそのさくら子さんの苗字、 "朔田"をずっと名乗ってきた。半年前のあの日から…
弦太郎 なるほどな… でっ、そのさくら子って人は？ 今どこにいるんだ？
流星 …あの日、俺にその言葉を最後に伝えて、俺が桜子さんの家を出た数日後…
他界したそうだ… 末期のガンだったんだ…
多分、俺と話していたときも辛かったと思う…
流星は涙ぐむ、それを無言で見つめる弦太郎たち。そしてそこに園田が入ってくる。
園田先生 どうしたの？ 朔田君…
流星 園田先生… 天高の理事長に会わせてもらえますか…
園田先生 理事長先生に？ わかったわ… じゃあ、付いてきて！
ユウキ えっ、園田先生だ うっ！
ユウキは「園田先生だめ！」と言おうとしたが、美羽がとっさにユウキの口を押さえる。
ユウキは不思議そうにしているが、美羽と弦太郎は顔を見合わせうなずきあう
そしてラビットハッチを出て行く流星と園田
ユウキ どうして？ 理事長先生に会ったら流星君また戦おうとしちゃうよ！
ＪＫ そうですよ～！ どうするんすか？
友子 先生が危ない…
弦太郎 いや、大丈夫だ！ 今の流星なら絶対に自分で決断できる！どうするかを…
美羽 ええ… その通りよ！
-理事長室-
園田先生 失礼します！ 光明先生、お客様が…
赤い目の男 いいだろう… 通したまえ！
園田先生と流星は理事長室へと入る。
赤い目の男 始めまして、どちら様かな？ まずお名前を…
流星 名前？！ 名乗る必要はない… 親父！
園田先生 (親父？ 朔田君の父親？)
赤い目の男 ふっ、しかたがない… 何のようだ？ 流星…
流星 あんたがやったことや、やろうとしているは残酷すぎる…
特にホロスコープス関連やメテオの本来の利用法は…
赤い目の男 ホロスコープス実験？ああやったね…
あれはスイッチの中に人間の精神を埋め込んだだけのことだ、私の部下のね…
たいして残酷ではない。それにかれらも喜んでいるさ！私の力になれるのだからね…
園田先生 自分の部下を…
赤い目の男 おや？ 園田君、聞いていたのか？ 悪い子だなぁ！
流星 危ない！
流星は園田に後ろから攻撃しようとしたキャンサーゾディアーツに気付き、
とっさに園田の前に出ると園田をかばった。
流星 やはりあんたのやり方は俺には合わないみたいだ！
流星はメテオドライバーを装着。
メテオレディ？
流星 変身！！
流星は仮面ライダーメテオに変身し、園田に逃げるよう指示しキャンサーゾディアーツに攻撃！
メテオ 仮面ライダーメテオ！いくぜ！ ホォォォワッチャァァ！！
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
次回の仮面ライダーフォーゼ
キャンサー 何をしても無駄よぉ！ 私は強いんだから！
ユウキ フリーズ、フリーズ、フリーズスイッチ！
ＪＫ うう… 寒っ！
青春スイッチオン！
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
～執筆者から一言～
今回は流星の過去の話です。
朔田流星になった理由
わかっていただけましたか？
