永久(とわ)の愛を祈る二人の恋が、時空を超えて・・・・
大正浪漫、二体の狐が祭られた とある神社の境内
スケッチブックに筆を走らす、学帽に赤いマスラーを巻いた書生姿の青年 あすか
そこに通りかかる小袖に袴姿の女学生 茶織
偶然出会った二人は惹かれ合い、恋に落ちていく
そんな二人は、その神社で幸せな未来、「永久の愛」を祈るのだった
しかし、二人を引き裂くようにあすか青年は胸の病「労咳(ろうがい)」に
二人の恋はあすか青年の「死」で幕を閉じてしまう
二人の別れを見つめる二体の狐
時は流れ現代、場所はあの神社
スケッチブックに絵を描く、学ランに赤いマフラーを巻いた 茶雄
そこに通りかかる、チェックのスカート胸にはリボンの制服姿 女子高生 あすか
性別は変われど、時を経て生まれ変わり再会をはたす
しかし前世のことなど知る由もない二人
そんな二人は運命に導かれるように再び惹かれ合い、恋に落ちる
そして、“あの日”神に祈った二人の愛は永久(とわ)のものになるのだった。
「ハルジオン」CHAO & ASKA
あすかみみ・鈴木茶織
注)このストーリーはあくまで私自身の解釈であり、お二人に作品についてお尋ねしたわけではありません。妄想と思ってご容赦下さい。
「CHAO & ASKA」というふざけたチーム名に「ハルジオン」という演題。
てっきりコメディータッチの作品だと思っていました。
どうせなら作品名「アンナカ」でも良かったのでは?という心の声もしますが(笑)
その予想を見事に裏切られた形となった今回の遠征。素晴らしいチームショーを見せて頂きました。
わたしが「非常に良く出来てる作品だなぁ」と感じいった点をいくつか述べさせていただきたいと思いますので、宜しければもう少しお付き合い下さい。
・セリフがないストリップであってもストーリーがしっかり把握出来る。35分ほどの時間があっという間に感じられるほど、客席を飽きさせない上手い構成になっている。
・小道具の使い方、その効果。
二人の絆を現す「赤いマフラー」
意に反して隔絶された二人の気持ちを表現するのに用いた「障子」
時代を超えて二人を見つめる「二体の狐」
・時代が変わって男女が入れ替わる展開、そのキャスティング。
黒髪セミロングで、キリっとした顔立ちの茶織さんが大正時代の女性役。
茶髪ショートで、愛くるしい顔立ちのみみさんが現代の女性役。
それぞれの時代の女性としっかりハマっていると感じました。
又、時代を超えて男女が入れ替わるというストーリーが、ソロのベッドパートをちゃんと女性(役)が行うことで、ストリップによくある「性別をイメージして観ないとストーリーが破たんしてしまう」ということがないようにしている。男性(役)はあくまで男性であるという設定をくずさない。
・ストーリー上、若い二人の直接的なからみ(ベッドシーン)がないことで、青春ラブストーリーとして観るものをさわやかな気持ちにさせ、「ほっこり」とした感動を生む仕上がりになっている。
・大団円とも言えるラスト 二匹の可愛い狐によるベッドパート。コンビネーションポーズもまじえ、しっかりとストリップのチームショーとして成立させたことも、この作品の構成が素晴らしいと思う所以である。
・オープンショーで見せる二人の悪ノリ。握りしめたこぶしを突き上げる“あの曲”に合わせて、炸裂する茶織さんのエアギター。最後はしっかり盛り上がってショーを閉じる。
ひとつだけ難点を上げるとすればダンスパート。お二人の持つダンスレベルやそのクオリティーからすると若干物足りなさを感じるの私だけでしょうか?
まだ楽日まで日もありますし、再演などがあるのであれば更なる進化を遂げる作品になると信じております。
「東洋ショー」で再び チーム「CHAO & ASKA」を拝見出来ることを切に願います。
久しぶりに書いたブログでしたが、最後までお読みいただきましてありがとうございます。
また、そのうち・・・・・・(笑)