矢野 和哉の“僕頗る之を愛す”

矢野 和哉の“僕頗る之を愛す”

肘の手術をしてもドラフト指名されたプロ野球最初の投手、
矢野カズヤの『現場力』を伝える。

みんなぁ~!スポーツって楽しいんだぞ。
矢野も全力投球、あなたも全力投球。

それが、
矢野塾!『放課後∞』

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一休和尚だったら、

先日のドラフト会議を見て何とおっしゃるだろうか?
「用心!用心!気を付けなされいぃ~」っていわれるのか?
「大丈夫。心配するな、何とかなる!」っていわれるかな?


ドラフト指名、
それは・・・野球選手にとっての通過点。
アスリートの喜びとは、引退する時に「納得」して
引退できることではなかろうか。

心の成熟は、生涯、発達しつづける一方通行。
しかし、身体能力は残念ながら衰えていく。
プロとしてのパフォーマンスが・・・
発揮できなくなる日は必ずやってくる。

「納得」して引退することとは、
心の成熟、トップアスリートとしての経験、誇り、そして責任。
それらを獲得し、プレイヤーとしての身体的限界を知ることだろう。

自分の身体的限界を知る、認知することだ。


だから・・・
スタートが大切なんだ。
なぜ、
ドラフト指名されたのか?
自分の「強み」は?

それは、自分自身を「知る」ことから始まる。
自分の身体の特徴、性格、特技、役割、価値観。
極限状態での応用力。

簡単なことなんだけど、これが難しい!
仲間から声を掛けられる選手でなければ気付かないことが
たくさんある。

選手自身の「自己認識能力」。
プロ野球球団は、組織としてその必要性を掲げる必要もあるはずだ。
選手、スタッフの研修を。
それは、一般企業では当たり前だろう。
北海道日本ハムファイターズは、実施しているようだが。

学ぶ、知る、そしてトップアスリートとしての責任。
その必要性を掲げること。
選手、組織のコミュニケーション力もアップする。
球団・スカウトの役割は、選手・組織にとっても本当に重要だ。

球団は、スポーツの新たな概念を選手に示し、
ファン、社会に「スポーツの力」を伝えて行くことが、
大切な社会貢献の一つでもあるはず。


スカウトが、一番誰よりも選手を見ていたなら、
選手を評価した、選手自身の「強み」を伝えることにより、
選手が苦しみ、悩んだ時の踏み出す力になる。
選手を引き当てた喜びよりも、
選手が自らの力で、
大きくなっていく姿を見るほうが、
スカウトとして最高の喜びだと私は思う

アスリートは、向上していく自分を楽しみ、
「納得」して引退できることが最上の喜びだ。
その喜びを分かち合うことは、チームプレーで育んで来たこと。
それを正しく伝えていくことが、
プロ野球にプロ野球選手として入った証だろう。

スポーツをする、
スポーツに関わる、
その楽しさ、
アスリート自ら実践し伝えよう!

見せましょう!野球の素晴らしさを。
伝えましょう!プレイヤーの情熱を。
感動的な日本シリーズが終わりました。
選手のみなさん、ピッカピッカに輝いていましたね。

ワールドシリーズも上原投手、田澤投手の活躍で、
ボストンレッドソックスの優勝。
「コージ!コージ!」の大声援。

上原投手、「疲れた、疲れた」と言いながら、、、
優勝後のインタビューでは、
   「まだまだ終わっていない」

ケガをしている時のインタビューでは、
   「引退も少しは考えた」とも・・・


心の中は、快晴もあり、嵐も吹き荒れる。
その心を支えるものとは・・・なんだろう。




絶望と希望の繰り返し。
きっと、「未来」を信じることが出来たのだろう。


ヴィクトール・フランクル「夜と霧」の中では、
繊細な性質の人間がしばしば頑丈な身体の人々よりも、
収容所生活をよりよく耐え得たと。

繊細な性質の人間は、祈りと音楽を奏でる人々、
感受性の豊かさが生きる力になり、
どん底だからこそ見つけていくもの、
それは、ユーモアを言って励まし合って、
笑いこそがエネルギーになったそうだ。

与えられた事態に対してどういう態度をとるかは、
誰にも奪えない、人間の最後の自由であると。

上原投手は、野球を通して教えてくれている。
苦しい時を、ユーモアと笑いで乗り越える楽しさを。
そして、何事にも真摯な態度であるということを。
「未来」には、必ず「感動」が待っている!


スポーツは最高のコンテンツ!
みんなぁ~!スポーツって楽しいんだぞ。

かつて、野村克也氏の色紙には、“耳順”と書かれていた。
  (野村夫妻はホントに達筆、奥様の方が上手いかな?)


人生80年を超える長寿になり、情報溢れる今の社会の中で、
どのように論語のように生きるか。

子曰わく、吾十有五にして学に志す、
三十にして立つ、四十にして惑わず、
五十にして天命を知る、六十にして耳順がう、
七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず。

(訳)
先生が言われた。
私は十五歳で学問に志し、
三十になって独立した立場を持って、
四十になってあれこれ迷わず、
五十になって天命をわきまえ、
六十になって人のことばが素直に聞かれ、
七十になると思うままに振舞って
それでも道を外れないようになった。



プロ野球2013新人選手選択会議(ドラフト会議)で、
プロ野球12球団に89名の新人選手が選択された。
野球選手にとっては、各代表選手に選ばれること、
ドラフト候補に上がること、ドラフト指名されることは、
胸ワクワクの最高の喜びのひとつだ。

しかし、もう一方では新人が入団する度に、
引退、自由契約になる選手がいるのも事実。

野球選手、アスリートの喜びってなんだろうか。


中日の山本昌投手が48歳まで、現役を続けている。
すごいっ!!

スポーツは「人生の縮図」と言われる。
野球選手の選手寿命が40歳としたならば、
耳順の域に達するには、いったい何歳なんだろう。

引退する時には、人のことばを素直に聞かれ、
道を外れないようになれるのだろうか。
孔子は、70歳になって道を外れない自分を
どのように評価していたのだろう。


心理学者ユングは、
40歳を人生の正午と呼び、
その後の成熟化における個性化の重要性を強調しており、

「社会の中での自分を確立したい」
           という目標に光の当たる午前と、

「自分の内面を成熟させたい」
           という気持ちに光があたる午後、

その転換期を「人生の正午」と定義している。


ドラフト指名を受け、
指名を受けるまでの過程をしっかりと踏みしめてきた選手なのか、
ただ、素材だけの選手なのか、
プロ入りという自己実現の達成を喜んでいるだけなのか、
新たな世界に入り、創造力を膨らました喜びなのか、
選手、それぞれだ!

また、選手の評価をするにあたり、
選手の取り巻きの人達を見て、良くわかることもある。
何をもって、プロ野球という門を潜ろうとしているのか。

球団の方針はどうだろう。
技術評価と人気があるから獲得した?
この選手をとれば、来場者の増加が見込める?
拒否されないように、評価を上げて獲得したのか?
身体は小さいが、どのような場面でもリズムを崩さない。
テクニカル、フィジカルとも最良、
あの指導者のもとで鍛え上げられた選手だし。
各データの数値がいい。


獲得する側と入団する側。
双方にとって“顧客”であることに違いない。

勝利に貢献でき集客力のある選手、
活躍するための環境が整っている球団、
互いのニーズを理解して組織として動く。

また、互いのニーズだけでもないだろう。
スポーツエンターテイメントに携わるということとは。
球団、選手の関係だけでなく“ファン”と“社会”のニーズも。
そして、ニーズだけではなく「顧客の創造」することも必要だ。

スポーツってなぁ~に。
スポーツを知り、スポーツの良さを伝える責任だ。

「顧客の創造」は、スポーツマンとしての“姿勢”をも要求され、
スポーツそのものが持つ「スポーツの力」を知ることが必要だ。


「みんなぁ~!スポーツは楽しんだぞ」
「いろんな力が育まれるんだ!」


小学生から中学生、高校生から大学生、そしてプロ野球へと…
どの世界でも上の段階に進むにつれ、“スキル”も"責任”も
増すだろう。
今の段階でトップであっても、次の段階で通用するためには、
「プラスα」がなければならない。


ニューエイジングのコア概念に於いて、
人生の生涯における発達の最終段階は「円熟期」と位置付けて、
人間の生涯は成熟への“一方通行”と説かれている。

「人生の縮図」と考えた場合、
競技に於いて、様々な問題を身体と頭で体験し“解決”する、
また、どのようにすれば勝利できるか創造力豊かなアスリート。
ストレスを対処し、情動を抑制し、仲間を作り、
スポーツマンシップの重要性を認識し学習していく。
スポーツ、野球はそれを学んでいくツールだろう。

引退する時、それは「円熟期」であるはずである。


新人諸君!
ドラフト指名、それは野球選手にとって目標に光の当たる午前中。
レベルの違い知り、自分の強みに磨きをかけ野球を楽しもう。
自由契約になっても、次の世界で胸ワクワクできるように。

さぁ~!プレイボール!