午前中は曇り、午後からは晴れと、色々な表情を見せた今日の四日市球場。

 

 

三重大会準々決勝のうち2試合が行われました。

 

 

 

その試合結果です。

 

 

 

 

【第一試合】いなべ総合 8-3 伊勢工

伊工 102 000 000 = 3/10/2

総合 040 022 00x = 8/15/0

[得点経過]

1表:南 先制タイムリーツーベース

2裏:守田 同点タイムリー

2裏:敵失で勝ち越し

2裏:深瀬 タイムリー

2裏:宮崎 タイムリー内野安打

3表:大久保 タイムリーツーベース

3表:木下 スクイズ

5裏:藤田 タイムリー

5裏:奥村 タイムリー

6裏:神田 タイムリーツーベース

6裏:渡邉 タイムリー

 

 立ち上がりに失点しながらも、それ跳ね除けたいなべ総合が昨年に続くベスト4進出です。先発の赤木くんが制球に苦しみ、1回もたずして投手交代、山内くんがリリーフ。4回まで投げて何とか試合を立て直します。その後は5回から水谷優くんが力投。毎回のように走者を背負いながらもあと一歩のところで踏み留まりました。この試合で登板した3投手とも、制球に苦しんでいるように感じました。赤木くんはストライクを取るのに苦労していた印象で、山内くん・水谷くんは全体的に球が高いように感じました。いなべ総合の投手陣がここまで崩れるのも珍しいですし、今後に向けて懸念材料が出たかな…という印象を受けます。

 野手では、全体としてバットが振れていました。ただ、15安打8得点と加点はできていますがその一方で残塁は二桁の10を数えました。あわよくばコールドも狙えたような走者の数でしたが、今ひとつ攻め切れていないな…というのが印象です。また、守りではカバーリングの遅れなどここでもいな総らしくないプレーが見られたので、休養日を挟んで明後日の準決勝にどうアジャストしてくるか、ですね。

 いな総の良さが見られた攻撃としては、6回の加点の仕方。四球をきっかけに2進、すぐさま神田くんのタイムリーで1点追加、それだけに留まらずもう1点加えられたのは良かったと思いますね。こういう攻め方だと、今後も突破口が見えてくると思います。

 

 

 敗れた伊勢工。先発は今大会のマウンドをほぼ一人で守ってきた南くん。やはり疲労が蓄積したでしょうか、真っすぐの走りもよくなく、6四死球と制球に苦しみました。いな総打線に捕まりながらも8回を完投したのはエースの意地・プライドがそうさせたのでしょうね。この試合を一人で投げぬいたのは自信を持って良いと思います。

 打線では大久保くん・谷口くんの鋭い打球も光りましたし、3犠打を絡める堅実な攻めも見せました。惜しむらくは1回・3回のチャンスで畳み掛けられなかった…というところでしょうか。あそこで更に加点できていれば、いな総にも焦りが出たことと思います。

 

 

 

 

 

 

【第二試合】津田学園 14-4 暁(7回コールド)

津田学 323 010 5 = 14/15/0

暁高校 000 000 4 = 04/07/3

[得点経過]

1表:押川 先制タイムリー

1表:水谷 2点タイムリーツーベース

2表:水谷 2点タイムリー内野安打

3表:濱田 タイムリー

3表:広 タイムリー

3表:押川 タイムリー

5表:押川 タイムリーツーベース

7表:広 2点タイムリーツーベース

7表:押川 タイムリースリーベース

7表:岩木 タイムリー

7表:敵失

7裏:伊藤大 タイムリー

7裏:瀧野 3点タイムリーツーベース

 

 津田学園が初回から打線が活発で15安打14得点でコールド勝ちしベスト4入り。夏の甲子園初出場まであと2つの所まできました。初回から相手投手の制球難に付け込み3点を先取、その後も7表の敵失まですべてがタイムリーでの得点と終始打線が活発でした。主だった得点源も広くんや押川くんといった中軸というのが良い傾向ですね。特に広くんは大会序盤はなかなかヒットが出ない状況でしたが、この試合では鋭い当たりで4本と復調と言って良いかな?と思います。他、攻撃面では内野安打で相手守備陣の一瞬の隙を突いて2塁走者まで生還と積極的な走塁もありました。この走塁は相手にとっても脅威でしょうね。

 一方の投手陣ですが、3投手の継投でした。水谷くんは4イニングを無失点。やや制球に苦しむ場面もありましたが、それ以上に真っすぐの球威がありバッターが振り遅れていることもしばしば。犠打を三塁で封じるフィールディングの良さも持ち味ですね。2番手の浅田くんも真っすぐが中心、138キロを計測する重たい球質でした。この投手もやや制球に苦しむようで、2イニング目は四球で得点圏に走者を背負うピッチングでした。そこからギアが上がり135キロ136キロという計時が目立ちました。心配なのは不殿くんですね。先頭に四球を与えるとそのまま一気に崩れてしまい3安打3四球で4失点。崩れ方が気になりますね…。

 

 

 敗れた暁ですが、学校初のベスト8という結果は自信を持っていいと思います。3試合完投の宮内くんはさすがに疲れがあったでしょうか球威・制球ともに今ひとつで立ち上がりから津田打線に捕まってしまいます。5回からリリーフした変則右腕の三林くんからは「何とか少しでも長く…」という思いが伝わってくるような5回・6回のピッチング。5回は失点しながらもあと1歩でコールドという所を踏みとどまりましたし、6回は三者凡退でした。7回に集中打で5失点しますが、よく投げていたと思います。

 そのエース・三林くんの思いが乗り移ったか、7回に集中打で4点を返す粘りを見せました。これが浅いイニングで出来ていれば展開も変わっていたと思いますが、致し方ないところ。ここ一番で1本出るか出ないか。新チームの課題になりそうですね。

 しかし、伝統校を相手に3勝して初のベスト8という結果、これは輝かしいと思います。この結果を新チームでどのように活かすか、秋以降の活躍にも期待したいと思います。

 

 

 

 

 

四日市球場の試合内容については以上の通り。

 

第二試合はコールドという結果でしたが、点差以上の良い試合だったと思います。

暁高校の粘りがこの好ゲームを演出していたように感じました。

 

 

 

さて、この四日市球場ともう1会場・松阪球場の計4試合でベスト4が決まりました。

 

 

三重大会もあと3試合ですね…。

 

 

だんだん、寂しくなる季節が近づいてきました。