ガンの話 その2: 飲酒 | 夢破窓在のブログ

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ガンの話 その2: 飲酒

日本人の場合、タバコを吸うとガンで死亡する危険が、吸わない場合より、1.6~2.0倍になります(国立がん研究センター がん予防・検診研究センター 予防研究部)。

この統計自体は決められた数以上の母集団を調査して出した結果だと思いますが、二つの集団が同じ環境なのかどうかには疑問を挟む余地があるように見えます。

その一つが飲酒量です。1日2合以上の飲酒をする人の発ガン率は飲まない人に比べて1.4倍になるのだそうです。

このことは、二つの集団の中で二合以上飲む人の比率が等しくないと正しい結果が出てこない事意味します。喫煙者集団に二合以上飲む人が明らかに多ければ、原因がタバコなのか飲酒なのかわからなくなります。
上記の飲酒の図も、喫煙者の数、喫煙本数が同じでないと、飲酒により増えたのか?喫煙により増えたのか?データは信頼できなくなります。
喫煙・飲酒の両方がヘビーな人はさらに確率が高くなると書かれています。
となると、「喫煙者にガンが多い」と言う話は、両者の飲酒量が同じなら、喫煙者にだけ両方摂取する人が存在するのですから、当たり前の話になってしまいます。喫煙の影響を調べるには、飲酒を殆どしない人を集めて喫煙・被喫煙グループに分けて調べなければなりません。

環境の違いの、もう一つが睡眠時間です。睡眠時間が短いと、
・ストレスが溜まる。
・免疫力が低下する。
・自律神経が狂いやすくなる。
以上の事からガンになり易いと書いてあります。

三つ目は栄養分の摂取の偏りです。油濃いものの摂取量が多くなったり、カロリーの採りすぎで大腸ガンなどになり易くなります。

以上の事から、タバコを吸う人を抽出すると、その集団には激務に追われてストレスの強い仕事をしている人が数多く存在しそうです。酒の席に関わる回数も多そうです。
これでは二つの集団を比べて、ストレスの多い生活をしている人の集団にガンが多いというのは当然だと思います。
喫煙集団を禁煙させて、生活はそれまでと変わらないストレスの多い仕事を継続した場合、ガンの発生率は被喫煙集団と同じになるのでしょうか?
同じになるのであればタバコが原因であることは明かです。
対して発生率が下がらないとしたなら、原因はストレスの多い生活にあるということになります。

ニコチンはストレスを沈静化しますからガンの進行を抑える働きが期待できます。
一方でニコチンは毒物です。毒物の摂取は別の意味で人間にストレスを与えます。
ストレスの少ない生活を送っている人にはニコチンは体に良くなさそうです。

酒は百薬の長、適度な飲酒は血流の活性化を促し新陳代謝が進行します。
一方で飲酒で生じるアセトアルデヒドは人体に悪い影響を与え、これを消化するのはストレスになります。消化酵素を持たない人は顔が真赤になりますが、赤くならない人でも大量の飲酒はストレスになりそうです。

1.6倍だ、1.4倍だと言う統計は怪しげですが、過度の喫煙や飲酒が体に良くないのは確かなようです。その一方で「統計でこのような結果になった」と発表されても、比較した母集団が同一生活環境であると確信できないケースが多いのです。
喫煙者は飲酒量が多そうですし、飲酒する人には喫煙者多そうです。

放射線被曝はストレスになるのでしょうか?
高線量地域の人々にガンが多いという話はありません。
といっても、イランのラムサールの場合はイスラム教で飲酒はご法度、インドのケララはお酒を飲むほど裕福ではない、中国の陽江はどうなんでしょう?裕福ではなくても、きつい蒸留酒を飲んでいそうです、タバコもやっていそうです、簡単に比較は出来ませんが、いずれの地域もガンの患者が多いということはない、それだけは確かです。
ラジウム温泉の従業員にガンが多いという話しも聞きません。
なぜ放射線がガンと結びついてしまったのでしょうか?
私には理解できないのです。