管見 プロメテウスの罠 その48-1、2 | 夢破窓在のブログ

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第四十八章 帰還の現実

P238 「線量計をぶら下げながら生活するなんて」

<SCRAP>
P238
(2014年)
「ほらまだこんなある」
毎時0.73マイクロシーベルト、一般人の被曝限度は年間1ミリシーベルトが平常時の基準だ。毎時にすれば0.23マイクロ、それを上回る地点がまだあちこちに残っている。

コメント:
 1000÷365÷24=0.114
毎時にすれば0.114マイクロシーベルトになる筈ですがどんな計算をしたのやら。
山口市の平常値(0.128)はこれを上回ります。
年間1mSvという怪しい値はともかく、この1mSvは年間蓄積量です。0.73マイクロSvだと1370時間=57日間同じ場所に居続けないと、浴び続けないと到達しません。
まだあちこちに残っている、ということは0.73マイクロSv/hrもホットスポットの値なのでしょう。セシウム化合物は水によく溶けます。流れてゆく過程で水捌けの悪い場所には濃縮されてホットスポットができます。周辺が洗浄された証(あかし)です。
あちこち探し歩いて「ほらまだこんなある」などとやってはいけません。
胸に下げた線量計の時間あたりの蓄積量で評価するべきです。

<SCRAP>
P240
「原発作業員でもない一般の住民が線量計をぶらさげながら生活するなんて・・」

コメント:
毎日いくらも変動する事のない線量計なんて、テーブルの上に置く人はいても、ぶら下げながら生活する人なんているわけないでしょうに。
最初の1週間くらいは興味本位でぶら下げているかも知れません。
ぶらさげていなければ罰金という話しなら別ですが。

<SCRAP>
P241
「こんな状態で子どもたちを外で自由に遊ばせるなんてできない。子どもの生活環境は学校までの一本道だけじゃないんだから」

コメント:
ホットスポットの値ではなく、胸の線量計の値で山口市や世界の高線量地域の子供達と比較してみられてはいかがでしょうか?
実はその放射性物質は中共の核実験由来だったりして?東京オリンピックの頃から生活環境は同じだった可能性もあります。

<SCRAP>
P251
チェルノブイリでは事故処理が続く原発の近くをバスで走った。
線量計はホットスポットで毎時10マイクロシーベルトを振り切れ計測不能になった。
「やべっー」スピードを上げ逃げるように駆け抜けた。

コメント:
線量計は測定対象により測定範囲に幅があり価格も異なります。
微量計測用の測定器では振り切れることはあり得ます。
10マイクロSv/hrで振り切れる測定器なんて本当に売っているのでしょうか?

P255  「カネの問題じゃない、いのちの問題なんだ」

<SCRAP>
P255
(2013/12/26)
山肌の下にコンクリート製の井戸がある。
線量計を周辺にかざすと毎時1マイクロシーベルト前後だった。
「こんなに線量が高いままで、どうやって暮らすんだべ」

 [** 高線量地域 **] (再掲)

ラムサール(イラン):
屋内線量の最大値は28μGy/h=245.3mSv/年 、壁表面では130μGy/hにも達する。

ガラパリ(ブラジル):
ビーチの黒い砂の ところは15μSv/h =131.4mSv/年。
(通常のところは0.1μSv/h 以 下です。)

ケララ(インド):
黒い砂(モズナイト)の海岸
高自然放射線地域の民家住民の線量(推定値)1.94μGy/h=17mSv/年

陽江(中国):
粘土地層でのレンガ造り。 1.7~3.4μSv/h=14.9~30 mSv/年

日本では平常値  (μSv/h)    (mSv/年)
  東京        0.079     0.692
  山口        0.128     1.121

世田谷のお婆ちゃんの家の前の道路。
3.35μSv/h=29.3mSv/年。
床下の核種と道路の測定点との距離を25m、核種とお婆ちゃんのベッドとの距離を2.5mとすると、距離の比は10倍。
ガンマー線は距離の2乗で減衰しますから、お婆ちゃんのベットでの被曝量は、ベッドから動かなかったとして、
 3.35x10^2=335μSv/h=2.935Sv/年

[** 閉 **]

コメント:
山肌の下?というののイメージが湧きませんが水捌け悪そうですね。
セシウムは水捌けの悪い場所に集ります。
 1x24x365=8760
年間8.76mSvですか?
年間20mSvで泣き出したガッコの先生がいましたが、世界の高線量地域と呼ばれるところでは低いところでも年間15mSvを室内で浴びています。
井戸端のテントで寝起きしたとしても「こんなに線量が高いままで」と言えるでしょうか?
「だべ」?後から付けてますね。千葉や茨城は確かに「だべ」ですが福島はどうなんでしょうか?何か馬鹿にしている気がします。

<SCRAP>
P256
井戸の深さは10mほどもある。しかし時間がたつにつれ、山中の地表に沈着した放射性物質が地中深く染込み水が汚染されやしないか-。そんな不安を拭えない。

コメント:
2013年末、事故から2年がたとうとしています。井戸水をしっかりと測定してもらえばいいじゃないですか?不安が拭えないのではなくて、拭おうとしていないだけではないですか?

<SCRAP>
P256
1ヵ月後復興庁からの回答の文書が仮設住宅に届いた。
「不検出のところは水1リットルあたり1ベクレルよりも小さい数字です。」

コメント:
リットルあたり1ベクレルなんてどんな測定器で測るのでしょうか?ゲルマニウム半導体測定器でも検出限度が10ベクレルだと言うのに。
水1リットルには必ずトリチウムが1ベクレル崩壊しています。
復興庁とやらにおちょくられていませんか?

<SCRAP>
P256
資料で示された測定値は新田が暮らす集落外のものだった。
「おらたちのデータを示してくれねえと安心できないよ、末恐ろしくておら帰れねえよ」

コメント:
馬鹿高い給料貰っている新聞社の記者なんだから、きちっと測定をして安心させてあげたらどうですか?
末恐ろしいって何が起きると考えているのでしょう。
僅かばかりのガンマー線で火傷する心配なんてありませんて、浴びるそばから冷めて行きます。

<SCRAP>
P257
「仮に基準値を超える放射性物質が検出された場合、東京電力による賠償を受ける事が可能です。」

コメント:
どんな基準値なのでしょうか?
勝手に基準値を設定して電気代を値上げされたのではたまりません。

<SCRAP>
P257
新田は言う。
「金の問題じゃない、命の問題なんだ」

コメント:
基準値と現在の測定値にどれ程の差があるのでしょうか?
とてもじゃないが金の問題になどならない仮の話が、どうして命の問題になるのでしょうか?


<SCRAP>
P258
10月4日  毎時0.1~0.2マイクロSv
11月20日 毎時0.4~0.5マイクロSv
この日多かった理由は上着を杉の木の下に置いてきたからポケットの線量計が外気にさらされた。
計測から4ヶ月、11月28日までの総被曝量は0.44ミリシーベルト、年1.3ミリシーベルト程度と推計された。

コメント:
年1.121mSvの山口県を上回っていますね。
杉の木の下の放射線核種は中共の核実験の時のセシウムではないでしょうか?
まだ4分の1になっていません。

<SCRAP>
P259
被曝線量は個人線量計の方が従来の空間線量計による推計値より低く出る傾向にある。国が長期目標とする「年1ミリシーベルト」の達成をたやすくする策ではないか?そんな不信感も根強い。

コメント:
それだったら個人線量計と従来の空間線量計とで測り比べたら良いでしょうに。
国は「年1ミリシーベルト」の達成をたやすくする為に個人線量計の感度を誤魔化していた!一面トップを飾れると思いますよ。
それを「不信感も根強い」なんて、誰がどれ位の不信感を持つと「根強い」と判断できるのでしょうか?「不信感」なんてどうやって把握したのでしょうか?

一言: 次回の貼り付けは8月1日の予定です。