考えてみたら今年、純粋に役者として参加した唯一の舞台だ。
単純に楽しかった。
プロデュースに関して考えたことはnoteで書くとして、こちらは役者として。
今回、俺が出たのは彗星マジックの勝山修平くんの脚本・演出作品、Bチーム『バベルの扉』でした。
昨年、「メガネニカナウ4」での勝山作品を観てて、
これ、絶対俺には出来ない…(@_@)
と思ってただけに、実は組み合わせを聞いた時の不安は過去のどの公演よりもデカかった。
けれど、演ってみたらすごく楽しく、心配は杞憂に終わった。
理由のひとつは、勝山くんが脚本家・演出家として、これが見せたい！ということがハッキリしてたことだろう。
結構面倒くさいおじさんやろなぁと思いながらも、勝山くんには色々訊いた。
勝山色に染まってみようと思った。
その作業は凄く楽しくて、それは俺だけじゃなく全キャストがそこを経て板の上で毎回楽しんでたなと感じられたことがもうひとつの理由だろう。
その上で、勝山くんももっともっとと欲張ってきた…という相乗効果が、超大雑把に言うとBチーム『バベルの扉』のこの1ヶ月ちょっとの軌跡だろう。
それは、とても演劇的に贅沢な時間だった。
作品について、役柄についてをあまり語るのは無粋だから控えるが、
今回頂いた
竹田厳作
という役についてちょっとだけ。
どう考えても
松田優作
の文字りだよね(^^;;
優作さんは、俺自身、リアルタイムではあまり観てないけれど、すごく影響を受けた役者。
今でも超カッコいいと思ってる。
その芝居に対する姿勢とか裏話とか、いち優作ファンとしては、そのエッセンスをどう入れて行くか…そんなことも考えてた。
きっと竹田厳作も、優作さんと同じようにストイックで、芝居に対してリアリティを求道して、けれど優作さんのような華は無く、スターダムとは程遠い「この界隈」に生きている。
だが、それはきっと結果に過ぎない。
ストイック過ぎる姿は、優作さんであってもハタから見たら、時に滑稽だ。
でも、それ故に愛らしい。
そんな人であれば、そんな人たちとして皆さんの前に立てたら嬉しいなと。
優作さんは1989年、享年40歳で亡くなった。
その30年後、奇しくも、同じ40歳になって一発目の出演作でこの役を頂いたことは、とても感慨深い。
久しぶりに優作さんの作品でも観ようかな…
↑俺が作った竹田厳作のサイン。
本家・優作さんのサインもググったら出てきますので見比べてみて^ ^
