正月休みも明けて、みなさんのホール営業の成績はいかがでしょうか。
先週から平常営業に戻ってしまったところも多いようですが。
さて、今日は下記に引用するニュースに関連して、思考してみたいと思います。
※前回、ホール経営の打開策を提起すると書きましたが、まだ考えがまとまらないので日を改めたいと思います。
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小野・全日相談役、メーカーのTVCMの自粛要望
乾杯の挨拶に立った小野金夫・相談役(全日遊連元理事長)は、「小さな店も生き残れるようにメーカー側は全日遊連の要望を受け入れてほしい」と高騰する遊技機価格に強い不満を表明。価格高騰の一因とされる液晶のサイズ拡大に言及し、制限を設けるべきとの考えを示した。また最近活発になっている遊技機メーカーのテレビCMについても「過度なテレビ宣伝をしないように強く自粛を望む」と踏み込み、著しい売上ダウンにパチンコパーラーが苦しむ状況下でメーカー側がメディアを通じて大々的なプロモーションを展開する姿勢に強い疑問を呈した。
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上記のニュースを見て、今までのことが色々と頭を駆け巡ってきます。
近年始まったメーカーのTVCMを始めとした大々的な広告宣伝は、ホール側にとって痛し痒しといった面があり、その功罪は判断の難しいところだと思います。
一昔前のように、自社の製品の宣伝をせず全てホール任せにしていた頃には、ホール側からメーカーに対し、販促活動不足について不満も出ていました。
しかし、いざメーカーが広告宣伝を大々的にやり始めたら、今度は、TVでCMが流れている機械を買えない「体力のないホール」や「低玉貸し営業ホール」にとっては、それはそれでアリガタ迷惑になっているのも事実です。
では、
メーカーの広告宣伝を止めたほうがホールにとって好都合なのか?
といえば、そうでない事は誰もがわかることでしょう。
今のように、テレビでパチンコの宣伝を派手にガンガンできるのは、“パチンコメーカー”だから、という要因があります。
メーカーは店舗の直接の営業者でないためにテレビCMの規制もホールとは異なって少し甘く、ある意味、射幸性の宣伝をホールに変わってしている役目をしているからです。
※ただし、行き過ぎた内容には規制が入ります。
それに対して、パチンコホールは、特にテレビCMにおいては、営業に関する宣伝活動は地域によって差異はあるものの、殆どできないのが現状です。
せいぜい、オープンの告知や企業イメージCMに制限されています。
つまり、今パチンコ業界に関する消費者への販促活動については、
ほとんどメーカーに依存している、
というのが現実といえます。
ホールは、イベントなどの宣伝もできない、テレビCMも意味のない内容のものしか流せない、、、というように、まさに打つ手なし、まな板の鯉、という状態にあります。
話は少しそれますが、イメージ的にも、パチンコメーカーは社会でまっとうな会社として認知されているのに対し、パチンコホールは依然として社会の一員として認知されていないといった面も残っています。
こうやって書いていくと、なんだか、ホール業というのが非常に惨めな仕事に思えてきてしまいますが、
ところがです、
従業員レベルで見るとそれがそうでもないところが面白いところなのです。(笑)
それが、従業員の待遇面です。
パチンコメーカーの社員と、パチンコホールの社員では、
特に給与待遇面では、比較するとホールのほうが良いというケースが多いと思われます。
メーカーでも、幹部や役員になれば桁違いの給与になりますが、それはごく一部で、多くのメーカー営業マンは、非常に厳しい待遇となっています。
対して、ホールで働く場合、比較的店長になるのは簡単だし、本部で働く人数も多く、従業員の給与水準はメーカーよりも安定して高くなっています。
ほんとにこの業界は摩訶不思議なことがたくさんありますね。(笑)
月曜日なので今日はこのくらいで。