ランクル70の悪い所 01 | ランクル70 Life

ランクル70 Life

ランドクルーザー70(HZJ76V)に魅せられたオーナーの記録

ランドクルーザー70がデビューしたのは確か、1984年11月。
型式はBJ70、70V、73Vである。

当時、ランドクルーザー60が売られているにもかかわらず、
ランドクルーザー40系の後継型として、
ヘビー系ランクルという位置づけで産声をあげた。


このランドクルーザー70は、
超ロングセラーモデルとして2004年8月までの約20年間もの間、
生産され続けていたのである。

ランクルはフルモデルチェンジをすると型式が変わる
(60系、80系、100系のように)ので、マイナーチェンジだけで、
20年間を過ごしてきたわけだ。

同時にファミリーユースを意識した70ワゴンが
前後コイルサスの乗用車四駆を派生モデルとしてデビュー。

のちにランドクルーザープラドへと移行することになるが、
その後ランクル70はモデルチェンジをせずに貫くのに対して
プラドはモデルチェンジを繰り返し、90系、120系と進化して、
海外ではレクサスからGXとして売られるほどの立派なSUVになっていったのである。

今のプラドしか知らない人は70プラドの前期型が、
ランクル70とほぼ同じインパネを採用していたなんて想像すらできないかもしれない。


前置きが長くなってしまったが、
ランクル70は細かなマイナーチェンジをし、
足回りやエンジンなど見えない改良・変更は幾度となくされてきたが、
基本設計は今から計算するとなんと27年も前のクルマなのである。

となると、今乗るにはそれなりの不満も出てくるわけです。


板バネが乗り心地悪いだの、
NAのディーゼルエンジンが乗用では不快だのとか…
他でいろいろ聞く話は抜きにして、
私が使ってて思う悪い所を紹介していきたいと思う。

他にもあげればキリがないので、
とりあえず、第一弾ということにしておきます。



■スピーカーの位置とサイズと固定方法

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何度もオーディオネタで書いていますが、
ランクル70のフロントスピーカーはこんな場所についているのだ。

運転席はステアリングの右下。
助手席はグローブボックスの左下。
しかも下向きについているし、口径は10cm。

さらに、スピーカー本体は変なステーでとめられていて、
スピーカーが宙に浮いている感じ。
なかなか社外品のスピーカーに変えれないし、
買えてもイイ音はならないワケです。
ランクル70の標準のオーディオはラジオのみです。

27年前には、デジタルで録音されたハイクオリティな音源を
クルマで聴くなんて想像もできなかったのかもしれません。
もしくは、ドアにスピーカーを付けると、
取り付け位置がだいぶ下になるので、
河渡りなどの歳、車内に水が浸入したときに、
スピーカーが水没するのを回避するためかもしれません。

ラジオの音声はかなり快適に聞き取れます。





■狭すぎるダッシュボード



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オーディオ関連でいうともう一つ。
ダッシュボードが狭すぎるんです。
最近のクルマはビックリするほど、
ダッシュボードに奥行きがありますね。
あれを望むわけじゃないんだけど、
ちょっと狭すぎます。

最近のインダッシュタイプのナビは配線がものすごく多いので、
機種によっては収まりません。

ETCやTVアンテナ、アンプやウーファー、セキュリティ・・・
電装品をどんどん付けていくと、
配線の量がさらに増えて、
ホントにオーディオを収められなくなります。

こればかりは対策がない
(どうしてもオンダッシュナビは嫌だ)ので、
本当に困ります。
でも、奥行きがないので、
サイズを超えた広さと、
視界の良さを確保できているんですね。
きっと。。。





■意味のないドリンクホルダー


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オートマ車に装備されるセンターコンソール。
ドリンクが2本入るようなスペースがあります。
しかし、この高さが低すぎる。
350mlの缶ジュースならOKですが、
500mlのペットボトルを入れた場合、
半分以上残っていると間違いなく倒れます(笑)

いつからこのセンターコンソールが導入されたかは調べてませんが、
ATが導入された時かな?
いづれにしても20~27年前には、
500mlのペットボトルのジュースなんて無かったのかもしれませんね。





■ドリンクホルダーがつかないエアコンルーバ


ランクル70 Life



エアコンの噴出し口はクラシカルな丸型。
ヘッドライトのイメージともマッチするし、
デザイン的にはとてもイイのですが、
今だにこの噴出し口に合うドリンクホルダーは見たことありません。
最近のクルマでも丸型はありますが、ルーバーの仕組みが違うんですね。






・・・と、
ここまではインテリアに関する内容です。
個人的にこのインテリアはデザインを含めて、
スパルタンな70系のイメージによく合っていて好きなのですが、
不便なことも多いのが事実。

どっちがイイかは別として、
フロントコイルになったモデルチェンジの時に、
78プラドのインパネにすれば良かったのに。
と思うことがあります。

PX10通称“ネオクラ”には、
78プラドのインパネが採用されていたので、
問題なく入るハズです(笑)




■ランクル70後期はなぜPCD150?


ランクル70 Life




これはフロントコイル。
いわゆる後期だけにいえることなんですが、
モデルチェンジ時になぜかPCDが変更になりました。

これまでは多くの四駆が採用する
PCD139.7だったのですが、
PCD150に変更になってしまいました。

これはランクル100が採用するサイズで、とても珍しいサイズなのです。
ということで、ホイールの選択肢がない。
ランクル100用のホイールはリム幅もオフセットも合いませんので。。。

70が売られていた頃の話ですが、
私の知っている限り3社しか後期70用のホイールを作ってませんでした。

・4×4エンジニアリング ブラッドレーV(私が履いているヤツ)
・ラグナキューブ サイジックス
・レイズ TE37(鍛造)


今はブラッドレーV、通称ブラVしか売られてません。。。


139.7のままだったら、
中古のホイールもたくさんあるし、
新品も沢山種類があります。
17インチや18インチにインチアップする、
なんてことも可能だったかもしれません。

今、私は76のZXの純正ホイールを探しています!!
誰か譲ってください!!




■消し忘れ警告くらい欲しかったライトのスイッチ


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ランクル70が作られた頃では当たり前だったのかもしれないけど、
ライトを消し忘れてエンジンをOFFにしても、何も教えてくれません。

今のクルマは大抵AUTOがあって、
AUTOにしておけば、エンジンOFFして、
ドア開けたりすれば自動的に消えますよね。

そこまでは求めないんですが、
せめて消し忘れてた時に
「ピーーー」っとアラームかなんかで
警告してくれればいいのに。
と思います。

アラームを付けることはカンタンだと思うのですが。。。


ハリアーHVをメインに乗っていた期間は、
もちろん常にAUTOにしていました。
以来、76に乗るとよく消し忘れそうになります。

まぁ、社外品で対策アイテムがありそうな気もするので、
そのうち対策したいなぁなんて思ってます。







ということで文句をズラズラ並べてますが、

“不満”も“味”と思えるようなクルマです。

手を加えて対処できることはする。
でも、見た目はなるべく変えずに。
それが、私が新車時から大切にしていることです。