私の午後の仕事は、夕方の時間帯が空いていたのでカンファレンスのお約束を16時30分にしていただき、病院で待っていたところお医者様が会議だということで17時位になり、次の仕事に間に合うかな、とハラハラしましたが何とかヒデの運転でギリギリセーフでしたε=ε=┏( ・_・)┛

カンファレンスのお部屋に入って先生が胸部のレントゲン写真を見ながら、

先生:「セカンドラインのカルセドの一回目は、縦隔の腫瘍がやや縮小、(去年12月)二回目は縮小効果があまり見られず、現状維持(今年1月)最初からすごい効果的ではなかったが、何とか腫瘍を増大させないような効果があったとみなされる。で、今現在は脳腫瘍の放射線治療のこともありブランクで腫瘍が増大している」

よし:「本人が副作用辛く、減薬希望でカルセドの量を減らすと言ってましたが、減らしたことは関係ありますか?」

先生:「減らしてない…」

よし:「へっ?」

先生:「…本人に安心感を与えるため、減らしたこととしてお伝えした。カルセドは減らすと効果が得られない」

よし:「はぁ…。」

先生:「元橋さんの場合は、肺より脳腫瘍のダメージが出てきているようで、次の化学療法は、もし体力が回復したら考えたいが、あなた方はどう思っている?いつ何時どうなるかわからない状態なので、化学療法をしてもしなくても余命は変わらないかもしれない。そろそろ緩和医療に切り替える時期なのかもしれない」

ヒデ:「体力が戻ってきたら化学療法を考える方法もあるんですね」

先生:「小細胞の場合、低用量で、しかもきっちりしたスパンではなく間隔も空けたりして、でもダラダラと続けていく感じが効果的な場合もある、というエビデンスもわかってきて、なので元橋さんの場合はけっこう遊びに行きたいので延ばしてくれ、もう少し休ませてくれ、といわれても、どうぞどうぞ、と広い目で見てきたつもりだ。もし次行うとしたら、副作用が出なくなるようにかなり量を減らすつもりです」

よし:「減らすって…五分の一とか?位?」

先生:「いや、半…いや…三分の一くらいかな?白血球はまだ大丈夫だし、もっと悪化していくと今度は血小板が足りなくなるので、もし最後に外出させたいというのであれば、外出ももう今しかないと思います。」

よし・ヒデ:「…」

第二篇はまた夜に続きます。