前回の記事で、ひかりが野菜をよく食べる話をしました
今回はこのことを東洋医学的に考えてみましょう。
ひかりだけでなく、猫草を食べる猫は多いと思います。
これは、胃がすっきりするからだと思います。
では何故、猫草を食べると胃がすっきりするのでしょう
ほとんどの猫さんがドライのキャットフードを食べていると思います
ドライフードは材料に高熱をかけて粉々にし、それを固めて作っています。
製造工程で大量の熱をかけられているので、ドライフードは熱のエネルギーを持っています。
食べる時点で熱くなくても、フード自体が熱エネルギーの塊になっています。
そして、作られる過程で食べ物が本来持っていた生命エネルギーがほとんどなくなっていると思われます。
ご家庭で調理した場合は、多少加熱しても食材の生命エネルギーが失われることはないと思います。
ほとんどのドライフードは総合栄養食と言って、そのフードと水だけで生きて行けるだけの栄養が整えられています。
でも、自分のことだと思って考えてみてください。
例えばカ○リーメイトのような食べ物が栄養的に完璧で、人間がそれと水だけで十分に生きて行けるとします
あなたは毎日カ○リーメイトと水だけの食事で本当に健康に暮らせると思いますか
胃が重苦しくなると思いませんか
栄養的に完璧だと言われても、毎日カ○リーメイトと水だけでなく、何かさっぱりしたものを食べたいと思うに違いありません。
これは、ドライフードと同じく、カ○リーメイトが製造工程で熱エネルギーを持っているからだと思います。
熱エネルギーを持った食材を食べて胃に熱がたまったことが原因で体調を崩すことを東洋医学では胃熱証と言います
ほとんどの猫が猫草を食べるのは、胃熱を冷ますためだと思います
犬もドライフードによって胃熱がたまります。
ドライフードほどではありませんが、缶詰フードも熱をかけて作るので熱エネルギーを持っていて、生命エネルギーが少ないと思います。
胃熱がたまりすぎると食欲不振や嘔吐がみられることがあります。
胃熱が口に上がると口臭がひどくなったり、口内炎になったり、よだれが増えたりすることもあります。
胃熱のたまりやすさは個体差があります。
ひかりは他の猫よりも胃熱がたまりやすいので、野菜をよく食べるのかもしれません
猫はめったなものを口にしませんが、犬で胃熱がたまりやすい子は、胃熱を冷まそうとして手当たり次第にいろいろなものを口に入れることがあります。
中には石まで食べてしまう犬もいますが、そのような子は胃熱がたまりやすいタイプなのかもしれません。
私の知っている犬で、とても胃熱の溜まりやすい子がいます。
その犬は胃熱がたまってくると食欲不振になり、口臭がひどくなり、よだれが増えます。
そのお宅では3匹の犬がいて、時どき鹿肉を与えるそうです。
しかし、3匹の中で胃熱の溜まりやすい子だけは鹿肉を食べようとしないそうです。
薬膳的に考えると鹿肉は身体を温める食材です。
その犬は鹿肉を食べると胃熱がたまることを本能的に知っているのかもしれません。
西洋医学だけをやっている獣医さんの中には「総合栄養食のフードと水以外の物は与えないでください」とおっしゃる方もいます。
しかし、しちふくは、胃熱がたまらないようにするためにも、生命エネルギーを補うためにも、市販のフードだけでなく生きた食材(調理したものも含む)も与える方が良いと思います
ひかりが野菜を食べる理由は他にもあると思うので、その話はまた今度