腎精虚 | しちふくのひとやすみ

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獣医師&獣医鍼灸師&レイキヒーラーである
しちふくの感じたいろんなこと

前回、「私は腎精虚です」と書きました


今回は腎精虚の説明をします


腎精虚とは「腎精が虚している状態です」

これだけだと何だかわかりませんね ハテナ


『陰と陽のバランス』のところで説明しましたが

「虚している」というのは「不足している」という意味です


では、腎精とはなんでしょうかはてなマーク


「精」とは、「生命力の本質」です

「先天の精」と「後天の精」の2種類あります


先天の精とは、生まれつき持っている精のことです

つまり、生まれたときから持っている生命力のことです


先天の精は「腎」に蓄えられているため

「腎精」とも呼ばれます


それに対して、「後天の精」というものもあります

これは、食べ物から取り出した生命力のことです


腎精は生きている間に少しずつ減っていきます

そのため、食べ物から生命力を取り出して

後天の精を作り、精を補給します


生まれてしばらくの間は後天の精が少ないので

先天の精の力で生きていかなければなりません


腎精 = 生まれた時から持っている生命力は

残念ながら個体により大きな差があります

腎精が弱い = 腎精が不足している = 腎精虚 です


腎精虚の場合

生れつき大きな健康問題があったり、

生まれて間もなく大きな病気になったりします 涙


「腎」は泌尿生殖器や腰~後肢を支配しているので

繁殖に問題があったり、腰や後肢が弱かったりします


わたしは5歳で虫垂炎が悪化して破裂し

腹膜炎になって1か月ほど入院しました病院


5歳で虫垂炎になるのは珍しいそうです

腎精が弱い=腎精虚 である証拠です


わたしは小さいころからとても疲れやすかった

休みの日はとにかく家で眠って過ごしました

どこかに出かけるなんてとんでもない話でした


林間学校とか、修学旅行とか

ちょっとした旅行に行ってくると

そのあとで必ず体調が悪くなって寝込んでしまいました


怪我も多かった

他の人は怪我をしないようなことで

簡単に怪我をして、なかなか治らない


とくに、腰が悪くて、学生時代から

整形外科や整骨院のお世話になってきました


そして、前回も書いたように4回流産しました


これらは全部「腎精虚」の症状です


わたしの場合、腎精虚から腎陽虚になっていると思います


寒くて寒くて仕方がないのです雪

冬はもちろん厚着ですが

夏もエアコンつけたら寒くてたまりません

真夏でも襟と袖のある服を着て

長いズボンを履き、靴下も必ず履きます


今でも疲れやすく

休みの日は眠って過ごすことが多いです


以前は、なんで自分はこんなに体力がないのだろうと

ずいぶんと悩みました

他人からは怠け者と思われました


つまらないことで体調が悪くなっても

それを信じてもらえなくて

辛い思いをしたこともあります


東洋医学の勉強をしてきて

自分は腎精虚→腎陽虚だと理解したとたんに

霧が晴れたように気持ちが楽になりました合格


今は、自分に合った漢方薬を飲んだり

自分に鍼を刺したりして

少しずつ体が楽になってきつつあります


西洋医学では関連のないように思えたいろんな症状が

東洋医学で考えると、ひとつにつなげて説明できます

世界が広がったように感じます