テンカウント (1) (ディアプラス・コミックス)/新書館

¥630
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「黒瀬くんといると、少しだけ普通の人になったみたいに錯覚する」

潔癖性の社長秘書・城谷(しろたに)は、偶然出会ったカウンセラーの黒瀬(くろせ)から、潔癖性を克服するための個人的なカウンセリングを受けることになる。
10項目を1つずつクリアする療法を進めるうち、次第に黒瀬に惹かれていく城谷だが…?

無愛想なカウンセラーと潔癖性の社長秘書、センシティブな恋のセラピー。


**********

楽しみにしてた宝井さんの新刊ですーーー!!

これまでの作品もそうだったけど、宝井さんはほんとに表紙がいいですね~♪
今回はすごくエロカッコイイしw、ものものしい雰囲気で、興味がそそられます。

あと口絵も良かったです!おへそチラ見せ!こうゆうのに弱い!w

本編は、表紙ほど強烈じゃないんだけど(作者さんもあとがきで書かれてますね;)、面白かったです。
いかにも宝井さんらしく、繊細にゆっくり丁寧にお話は進みます。

まだ1巻で謎が多いんだけど、張られた伏線がどう回収されていくのか、2人のラヴがどう進んで行くか、すんごく楽しみ!!
良作間違いなし!!な匂いがプンプンするわ~~*:..。o○☆゚


※以下感想ネタバレします。ご注意下さい。

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城谷(表紙の子)は極度の潔癖性。常に手袋をしてるんだけど、それでも家に帰ると手洗いをしすぎて、あかぎれで血がにじんでボロボロになるほど酷いんです(>_<)

そんな城谷がカウンセラーの黒瀬に出会って、プライベートで治療を受けることになるんだけど、黒瀬はまず、城谷に「するのに抵抗があること」を抵抗が小さい順に10個書かせるんですね。

1~10まで全てを自分と一緒に実践して、10が終わった時には城谷の潔癖性は完治している、と。
なるほど、だから「テンカウント」なんですね~。上手い。

城谷は「1、お店のドアノブを素手で触る」から始め、「本屋で本を買う」、「電車のつり革を持つ」、「飲食店で食事する」など、「9、部屋に人が入る」まで書くんだけど、10だけは空欄のまま。
10番は、なんでしょうね?
いろいろ妄想膨らむわ~~( ̄∀ ̄)エヘ


で実際に、2人で1から順に実践して行くんだけど、その過程で少しずつ城谷が黒瀬に対して素の自分を出せるようになっていくんですね。

いつもスーツ着て手袋して、カチっとしたイメージだった城谷が、笑ったり、黒瀬に対してドキドキしたりして、少しずついろんな表情を見せ始めて、可愛く見えてくる( ´艸`)

こうゆうお固い殻をまとった人が徐々に心を開いていく様子は、無垢なだけに可愛いんだけど、ちょっとハラハラしちゃうな~。傷ついた時の反動もすごそうで(´_`。)
そして同時に、そこはかとなくエロスも感じますw


対する黒瀬は、基本無表情w

でも城谷に「暴露反応妨害法って聞いたことないですか?」って言ったコマの黒瀬はもう、めちゃめちゃカッコ良かった!!なんだこれ!!

宝井さんの描く男の子って、ほんと端正なんだよね~~。惚れたわあ(*´д`*)
今までの宝井キャラの中では、一番好みです♡

1巻は黒瀬目線で全く語られないので、この人が何を考えてるか明らかにされてないんだけど、あんまりカウンセラーっぽくなくて(無表情すぎるw)、ちょっと変わった人だな~って印象。

でも、社長に対して潔癖性を発動させて自己嫌悪に陥る城谷を、社長の為に本を買わせてフォローするあたり、優しい一面もあるんだな~って感じです。


…とここでね~、潔癖性って辛いんだな~と思いましたね(´_`。)
相手のことが好きでも嫌いでも、同じように嫌悪感を感じてしまう。
そんな自分が嫌になって、自分を責めて、悪循環ですよね…。
城谷が他人と距離を取らざるを得ないことや、これまでどんな恋愛をしてきのかな~と思うと、ちょっと胸が痛みました(T_T)


で、2人で食事に行く為に乗った電車の中で、城谷は気分が悪くなって倒れちゃうんだけど、床に倒れるよりも、黒瀬に寄りかかることを選ぶんですね。

からの。

まさかのお姫様だっこ!!

「触れる面積が少ないから」ってゆう理由なんだけど、確かにおんぶよりはそうなのかもしれないけど、ちょっとしびれたな~~( *´艸`*)

そして運んだ病室で、城谷が黒瀬との食事が楽しみで眠れなかった、今日を逃したら自分は変われないかもしれないし、それが急に怖くなった、って言うんですね。

ん~~と、わかりにくいけど、これはほぼほぼ告白じゃないでしょうかw
城谷は全く意識してないけどw天然サクレツしてますねw

こんなこと言われた黒瀬は思わず、キスしようとして……………寸止め!!

お姫様だっこからの、キス寸止め!!

はぁぁぁぁ、ドキドキさせてくれるわーーー(*´д`*)
王道だけど、宝井さんだからちゃんとキュンキュンできましたw


で、城谷を意識しちゃった黒瀬は、城谷と距離を取るんですね。
自分以外の人と10項目を実践してみて下さい、と。

う~ん、突然投げ出したな~~;
黒瀬はツンデレなのかな…w はたまた、私の大好きなSっ子かw


ここで城谷が選んだ相手が、同期の三上。
この時に三上にお願いする文句が、「つき合ってくれないか」なんて…!城谷の天然がまたサクレツしてる~!
三上誤解しちゃいそうだよ~~;
まぁ、三角関係の匂いがプンプンしますわなw


順調に三上と10項目をこなす城谷を感じて、黒瀬は「最後に握手しましょう」って言うんだけど、ここ切なかったな~。
2人の初めての素肌の触れ合いが、お別れの握手だなんて(´_`。)
泣いちゃう城谷も、なんだか可哀想だった。

黒瀬と握手をするのにドキドキした城谷の気持ちは、潔癖性からの嫌悪感ではなく、恋心なわけなんだけど、この涙で、城谷は自分の気持ちに少し気づいたんじゃないかな~と思いました。


城谷がどうしてこんなに酷い潔癖性になったのか、黒瀬はどうして出会ったばかりの城谷のカウンセリングをする気になったのか、謎は多いままです。

次巻はどうゆう展開になるのかな~~。
10項目やり終えた時に2人の関係はどうなっているのか、ものすごく楽しみです!


あと個人的には、宝井さんの手の描写がものすごく好きなんだけど、今回手袋してても端正な指で、やっぱり美しいな~と惚れ惚れしちゃいました。
潔癖性を克服して、城谷の手が奇麗になったところが見たい!!
それも個人的には楽しみです( ´艸`)←ごめんね、フェチで…;



さてさて、描き下ろしがまた良かったです~~!!
まったく謎のままだった黒瀬が、実はこんな人じゃないか、ってゆうフラグが立ってるw

この子はちょい変態なのかな?www

いいね~~、真面目系変態、大好きです!!
このまま次巻も来い!!www




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