美しい野菜 1 (Feelコミックス オンブルー)/祥伝社

¥650
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表紙があ~~~。表紙が怖いの~~~(>_<)

もう見るからに、SMモノだよね…。しかもかなり痛そうな…。


だいぶ悩みましたが、SM心理自体には興味があるので、読んでみました。

なかなか面白かったと思います。
SMも、しっかり愛情が感じられれば大丈夫なんだけど…。
こちらはまだ1巻ってこともあってか、50/50って感じです。
Sにはしっかり愛情を感じたんだけど、Mの方がな~f^_^;

プレイ的にはやることはやってるので、苦手な方は閲覧注意ですよ。
画が可愛らしいので、だいぶ緩和されてるとは思いますが(^-^)



※以下感想ネタバレします。ご注意下さい※

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無気力で人嫌いな小説家・太郎は、ある日ひょんなことから八百屋の治樹に野菜を押し売りされる。
その日の夜、偶然銭湯で出会った2人は、居合わせたホモの子を挟んで喧嘩となり、なぜかその後家呑みすることになる。
そして酔った勢いでえっちするんだけど…って感じで、もともとS気質を持った人(八百屋・ゲイ)と、M気質を持った人(太郎・ノンケ)が互いに影響し合い、本物のSとMに目覚めて行く…ってゆうお話だと思います。


う~ん、最初のこの物語の急展開さ加減には、ちょっとおいてけぼり感を感じましたね~( ̄_ ̄ i)

太郎さんは押し売りされた野菜を捨てることもせず、でも冷蔵庫にも入れないで腐るのを待つってゆう所に、この人はとんでもなく無気力でネガティブな人だな~って印象だったのが、いきなり銭湯でホモの子に失礼なこと言うし、挙げ句に八百屋と喧嘩を始めるし…。(数分後には、別人のようにしおらしくなって謝ってるけどw)

で、酔っぱらっただけで、初対面の人にすごい勢いで心も体も開いて、M発動させちゃうしw

ってゆーか、太郎さん淫乱すぎるねw
「女だったらど淫乱になってるね これ…」って八百屋に言われてますが、
いえ、男でもかなりのど淫乱ですから!!と全国のBLファンにツッコまれたに違いないよw

それにこの人の、どこがノンケなんだろう…w
「まごうかたなきホモ」だよねw
八百屋はこんなおいしい人をゲッツできて、超ラッキーだよ~w

そんなわけで、最初の太郎さんのあっちこっちさと、ど淫乱加減(自分の中から出て来たモノをくわえるとかナイわ~;)に、正直ちょっとついて行けなかったんだけど、太郎さんがこんなにめちゃくちゃやるのも、何か鬱屈を抱えてるわけで…と続きます。


太郎さんにはついて行けなかったけど、八百屋の治樹のペースには共感できましたね~。
最初のえっちの時の「こすったら死んじゃうかな」とか、太郎さんに「淫乱」て思わず言っちゃった後に、わー言葉攻めしちゃったよ、とか。

別にこの人は、もともとSってわけじゃないんです。
ただ太郎さんの喜ぶことをしてあげたい、ってだけで。
で、太郎さんえろいし可愛いし、どんどんエスカレートしてくるw

ただこの手管を見ると、八百屋にもその気質はあったんだろうな~と思いますね。
少なくとも、相手の痛がる顔を見て萎えるタイプではないんだからw

八百屋はえっちだけじゃなくて、生活面でもご飯作ったりシーツ換えたり、太郎さんにかいがいしく尽くしてて、太郎さんを可愛く思ってるんだな~ってちゃんと伝わってきました。

太郎さんの手錠の鍵をぽーーいした後の、「さーどうしてくれようか」が特に可愛いくて良かった( ´艸`)
太郎さんを可愛がる八百屋が、すごく可愛いww
私このS好きだな~。

やっぱり、Sが愛情を持ってMに尽くしてないと、SMモノは読み続けられません。
そうゆう意味では、八百屋は優しいSで、すごく良かったです。ちゃんと太郎さんの反応見てるしね。


で、そんな2人の転機なんだけど。
ここまでは体先行って感じだったんだけど、後半からは気持ちのお話になっていきます。

太郎さんが、「俺は清く正しくありたい。だからホモとか清く正しくないのはダメだと思うし…」って言うんですよ。

太郎さんのどこが清く正しいんだろう、とゆう疑問は置いといてw、そんな太郎さんを八百屋は「お仕置き」するんですね。
太郎さんが、本当の自分を閉じ込めてるから、鬱屈してるんじゃないの、と。

ここのプレイは「お仕置き」とゆうだけあって、今までよりも激しいんだけど(ノ_-。)、
最中の八百屋の「自分がどうゆうのが好きか ちゃんと自覚するんだよ」って言葉に愛情を感じたな~。
八百屋は口調も優しいよ。

太郎さんも最後、すごい顔でw「俺は悪い子です」って言うんだけど、痛みを与えられることによって初めて開放される心ってゆうのも、この顔からすごく感じられました。

2人とも、より本物のSMになってきたな~って感じでしたね。


で、このえっちを境に、太郎さんは少し変わります。
進んでなかった小説の筆が、進み始めるんですね。

「漲る(みなぎる)」ってゆう表現がされてたけど。
思うに、太郎さんて人は半分くらいでしか生きて来なかったんじゃないかなぁ。残りの半分は、手つかずの未開拓地で。
で、八百屋とのお仕置きえっちで、その半分が刺激されて、目覚めようとしてるんじゃないかな…。


小説書くのに没頭しちゃった太郎さんが、八百屋をないがしろにして、2人はちょっとすれ違った感じで1巻は終わってます。

自分が仕事に集中してる時は八百屋を構いもしなかったのに、仕事が一段落した途端、「やりてーな」って思い出すなんて、太郎さんてほんと自分勝手な人間w

でも、そんな太郎さんが本当に目覚めたら、どんな人になるんでしょうね。

部屋に置いた野菜を見て「部屋に自然界がある…」なんて違和感を覚えていた太郎さんが、その野菜を「美しい」と思えるようになるのか…。

次巻を楽しみに待ちたいと思います。



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