宇田川町で待っててよ。 (Feelコミックス オンブルー)/祥伝社
¥670
Amazon.co.jp
秀さんは初読みでした~。
それまで秀良子さんとゆう人を知らなくて、なんでこの本を買ったかとゆうと、単純に本屋さんで目立ってたからなんです。
目つきの悪い子が化粧してカツラ被ってる…他のBL漫画とは明らかに違う、異質な雰囲気;
女装もの?全然興味ないな~大丈夫かな~と思いながらも、「怖いもの見たさ」みたいな感じで手に取りました(^_^;)
読んでみたらば…
ガツンとキタとゆうか、なんかすごいもん見ちゃったな~ってゆうのが第一印象。
人間誰しも、絶対他人には知られたくない超パーソナルな部分てあるじゃないですか。
そこをリアルに、つぶさに見せられちゃった感じ。
あと、人はこうしてゲイになるのか、と。
普通に生きてきた男の子がゲイになっていく過程が、とっても生々しかったですね。
秀さんの感性は繊細で独特なんだけど、私は見事にスポッとハマりました~☆
1冊読んだだけで、秀さんのワールドに巻き込まれちゃったとゆうか、とにかく一発でファンになってしまいましたね:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
※以下感想ネタバレします。ご注意下さい※
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
百瀬(ももせ)とゆう男の子が、繁華街(宇田川町)で女装したクラスメートの八代(やしろ)を偶然見かけます。
八代はクラスでも目立つグループにいて、勉強もそこそこできて女の子にも不自由してなさそうな普通の男の子。
そんな八代がなんで女装するんだろうって気にしてるうちに、百瀬は毎日八代を目で追うようになります。
なんとか八代の気を引くために八代の好きそうなセーラー服や女物の服を貢いだり、無理矢理着せたりして、それこそストーカーのように八代を追い回します。
そんな百瀬をただただ怖がってた八代だけど、自分の内なる声にだんだん気づいていって…とゆうお話。
カバー下の漫画にあるように、「気持ち悪い君」で定着してる百瀬w
確かに前髪長すぎだしネクラなオタクって感じだけど、言う程私は気持ち悪いとは思わなかったな~。まぁクラスに一人はいるだろうタイプ。
それよりも八代の方がよくわからないとゆうか、女装する時点でちょっとクラスに一人もいないタイプだな~と思いましたね(^_^;)
しかもこの子の見た目が、ちょっと女顔とか華奢とかそうゆうのだったらわかるんだけど、まったくそうゆうことのない普通の男の子だから、余計にね…。
ただ八代が女装するきっかけが、これまたビックリしちゃったんだけど、前つき合ってた彼女に遊びで化粧されたのが始まりなんだよね~。
これ、私も学生時代にやりました('-^*)/エヘ
ファンデまでは塗らなかったけど、睫毛の長い子にビューラーしてマスカラして、口紅塗ったことある……。あるある。皆さんはありますか?w
なんかそうゆうね、若いアホなカップルの一場面にとてもギョッとしましたね。自分が実際同じことをしていただけにww
ただ八代が本当に女装に堕ちていくのは、単に化粧されたことではなくて、その姿を男に「かわいい」と言われたからなんです。
今回この「かわいいとゆうこと」についてもちょっと考えさせられましたね~。
百瀬にはお姉ちゃんがいて、いつも家では眼鏡でボサボサ頭でスウェット。寝転がってお菓子ボリボリ食べちゃうタイプなんだけど、外に出る時はものすんごく化けるんだよね。
巨乳で女らしくて、どこから見てもイイ女。
そんなお姉ちゃんの本当の姿を知ってる百瀬は、多分女の子の表面上のかわいさとか美しさを重視していない。
それよりも「かわいい」って言うと真っ赤になってうろたえる八代の方が、百億倍かわいいんだよね。
うん、確かにな~。女装する男の子を「かわいい」と言う感覚ははっきり言ってわからないけど、確かに百瀬のお姉ちゃんよりは、八代の方がかわいいのかもしれない。中身においてね。
そうゆう意味で、百瀬には人の本質を見抜く目があるのかもな~と感じました。
百瀬、ただのネクラにあらず。
あとこの子の「好き」ってすごくピュアな感じがしましたね。
迷いなく、一生懸命まっすぐに八代に向かっていく。
男同士とか、女装とか、いろいろ引っかかる所は多いはずなのに(ってゆーか引っかかれよww)、そうゆうの全部すこーーんと無視して、ただただまっすぐ想いをぶつけていくんです。
そんな百瀬に好感が持てましたね。
さて、八代。
この子はすごく繊細な面を持った子だな~と思います。
見知らぬ男や百瀬に「かわいい」と言われて、まだ自覚はないけどそれが快感で女装がやめられないんですね。
しつこくストーカーのようにつきまとってくる百瀬を、最初はただ何考えてるかわかんなくて怖いだけだったのに、自分より大きくて力が強い存在だと意識した時点で、変わっていきます。
百瀬によって、とゆうか自分より強い存在によって、八代の女の子の部分がどんどん目覚めていく感じがすっごくリアルでしたね~。
百瀬の「男」の部分を意識すればするほど、自分の中の「女」が目覚めていく。
なるほどね~、女を抱けるノンケの八代が、ゲイになっていく瞬間てこんな感じなんだな~と思いました。
本当は、以前から八代は「男に組敷かれてあえぐあっち側」に憧れていた。
ただそれを心の奥深くに閉じ込めて、自分では見ないようにしてたんだよね。
それを百瀬によって、白昼のもとにずるずると引っ張りだされちゃった感じ…。
八代ってゆう男の子の核の部分てゆうか、見てはいけない部分を見ちゃった気がして、読んでてなんだかいたたまれない気分になりましたよ( ̄_ ̄ i)
(でもそんな風に読者に思わせる秀さんて、すごいよね…。)
男に組敷かれたい自分を自覚した八代は、百瀬を部屋に誘うんだけど、いざとなると怖くなっちゃいます。
力で適わない相手がスイッチ入った目をしてて、八代はビビっちゃうんですね~。
「内蔵を直につかまれて つぶされるみたいだった 肉食の獣に」
…この言葉、なんかすごくないですか!?
私読んでてちょっと衝撃を受けたんだけど。
この漫画って全体的に言葉が少ないとゆうか、モノローグも少なくて全然説明的じゃないの。
でもその中でこうゆう直接的な表現がポンと来るから、すっごく印象的なんだよねーー。
静かだった水面に、突然大きな石がボチャン!と投げられたような感じ。
しかもまたこの言葉遣いがすごくダイレクトで!
ビックリしちゃいましたよΣ(・ω・)
こうゆう秀さんのセンス、私はとても好きです。
さて、ビビった八代は百瀬に服は捨てた、女装はやめるって告げるんですね。受験も近いし、もともと似合わないからって。
でもそんな八代に百瀬は「俺は好きだから 俺のために着てよ」って言うんです。
なんてシンプルな理由で、シンプルな言葉。男らしいわ~~・:,。゚・:,。☆
この子のまっすぐな想いが、八代の迷いを払います。
あの日、肉食の獣を恐れた八代が、実は本当に怖かったのは、「戻れない自分」
女装することも、男に抱かれることも、一度はやめようと思ったけど……。
百瀬に「かわいい」って言われて(言わせて?)ゾクゾクしながら、その分水嶺を越えていく八代。
見てるこっちもゾクゾクしましたよ~!(´Д`;)
…こうして2人は、戻れない場所まで旅立って行ったのでした…。
それまで仲の良かった友達も置いて、2人だけの世界へ。
もうさ、お互いがお互いしか見えてないんだろうね。
世界にたった2人だけ、みたいなさ。
そうゆう幸せな感じが、最後の待ち合わせで繋いだ2人の手からビシビシ伝わってきましたね~(*´∀`*)
恋に堕ちるって、こうゆうことなんだと。
あと、女装して現われた八代が微笑む所もすごく良かったな~。
たくさん迷って、怖かったと思うけどさ、自分の本当の気持ちを逃げずにきちんと受け止めて、最後笑顔になれたことは、この子にとって本当に良かったんじゃないかな~と思いました。
描き下ろしはスタイリストな目を持つ八代と、ますます恋に堕ちていく2人。
秀さんのえちシーンは空気が濃くてエロイですな~( ´艸`)
八代は将来服飾関係とか進むといいよね、きっと。
*****
読み終わって、正直、女装する男の子の心理も、女装した男の子を「かわいい」と言う心理も、本当の所よくわからなかったですよ。私女子だし。
ただそうゆうのすっ飛ばして、八代と百瀬の恋に堕ちていく様に、巻き込まれちゃったとゆうか。
よくわかんないのに、有無を言わさずこの本の世界にグイグイ引き込まれた感じがすごくあって、秀さんてすごい作家さんなんだな~と思いました。
あと人間の本質を抉るようなこの作風が…。好きだけど、ちょっと怖い感じもしますねf^_^;
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秀さんは初読みでした~。
それまで秀良子さんとゆう人を知らなくて、なんでこの本を買ったかとゆうと、単純に本屋さんで目立ってたからなんです。
目つきの悪い子が化粧してカツラ被ってる…他のBL漫画とは明らかに違う、異質な雰囲気;
女装もの?全然興味ないな~大丈夫かな~と思いながらも、「怖いもの見たさ」みたいな感じで手に取りました(^_^;)
読んでみたらば…
ガツンとキタとゆうか、なんかすごいもん見ちゃったな~ってゆうのが第一印象。
人間誰しも、絶対他人には知られたくない超パーソナルな部分てあるじゃないですか。
そこをリアルに、つぶさに見せられちゃった感じ。
あと、人はこうしてゲイになるのか、と。
普通に生きてきた男の子がゲイになっていく過程が、とっても生々しかったですね。
秀さんの感性は繊細で独特なんだけど、私は見事にスポッとハマりました~☆
1冊読んだだけで、秀さんのワールドに巻き込まれちゃったとゆうか、とにかく一発でファンになってしまいましたね:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
※以下感想ネタバレします。ご注意下さい※
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百瀬(ももせ)とゆう男の子が、繁華街(宇田川町)で女装したクラスメートの八代(やしろ)を偶然見かけます。
八代はクラスでも目立つグループにいて、勉強もそこそこできて女の子にも不自由してなさそうな普通の男の子。
そんな八代がなんで女装するんだろうって気にしてるうちに、百瀬は毎日八代を目で追うようになります。
なんとか八代の気を引くために八代の好きそうなセーラー服や女物の服を貢いだり、無理矢理着せたりして、それこそストーカーのように八代を追い回します。
そんな百瀬をただただ怖がってた八代だけど、自分の内なる声にだんだん気づいていって…とゆうお話。
カバー下の漫画にあるように、「気持ち悪い君」で定着してる百瀬w
確かに前髪長すぎだしネクラなオタクって感じだけど、言う程私は気持ち悪いとは思わなかったな~。まぁクラスに一人はいるだろうタイプ。
それよりも八代の方がよくわからないとゆうか、女装する時点でちょっとクラスに一人もいないタイプだな~と思いましたね(^_^;)
しかもこの子の見た目が、ちょっと女顔とか華奢とかそうゆうのだったらわかるんだけど、まったくそうゆうことのない普通の男の子だから、余計にね…。
ただ八代が女装するきっかけが、これまたビックリしちゃったんだけど、前つき合ってた彼女に遊びで化粧されたのが始まりなんだよね~。
これ、私も学生時代にやりました('-^*)/エヘ
ファンデまでは塗らなかったけど、睫毛の長い子にビューラーしてマスカラして、口紅塗ったことある……。あるある。皆さんはありますか?w
なんかそうゆうね、若いアホなカップルの一場面にとてもギョッとしましたね。自分が実際同じことをしていただけにww
ただ八代が本当に女装に堕ちていくのは、単に化粧されたことではなくて、その姿を男に「かわいい」と言われたからなんです。
今回この「かわいいとゆうこと」についてもちょっと考えさせられましたね~。
百瀬にはお姉ちゃんがいて、いつも家では眼鏡でボサボサ頭でスウェット。寝転がってお菓子ボリボリ食べちゃうタイプなんだけど、外に出る時はものすんごく化けるんだよね。
巨乳で女らしくて、どこから見てもイイ女。
そんなお姉ちゃんの本当の姿を知ってる百瀬は、多分女の子の表面上のかわいさとか美しさを重視していない。
それよりも「かわいい」って言うと真っ赤になってうろたえる八代の方が、百億倍かわいいんだよね。
うん、確かにな~。女装する男の子を「かわいい」と言う感覚ははっきり言ってわからないけど、確かに百瀬のお姉ちゃんよりは、八代の方がかわいいのかもしれない。中身においてね。
そうゆう意味で、百瀬には人の本質を見抜く目があるのかもな~と感じました。
百瀬、ただのネクラにあらず。
あとこの子の「好き」ってすごくピュアな感じがしましたね。
迷いなく、一生懸命まっすぐに八代に向かっていく。
男同士とか、女装とか、いろいろ引っかかる所は多いはずなのに(ってゆーか引っかかれよww)、そうゆうの全部すこーーんと無視して、ただただまっすぐ想いをぶつけていくんです。
そんな百瀬に好感が持てましたね。
さて、八代。
この子はすごく繊細な面を持った子だな~と思います。
見知らぬ男や百瀬に「かわいい」と言われて、まだ自覚はないけどそれが快感で女装がやめられないんですね。
しつこくストーカーのようにつきまとってくる百瀬を、最初はただ何考えてるかわかんなくて怖いだけだったのに、自分より大きくて力が強い存在だと意識した時点で、変わっていきます。
百瀬によって、とゆうか自分より強い存在によって、八代の女の子の部分がどんどん目覚めていく感じがすっごくリアルでしたね~。
百瀬の「男」の部分を意識すればするほど、自分の中の「女」が目覚めていく。
なるほどね~、女を抱けるノンケの八代が、ゲイになっていく瞬間てこんな感じなんだな~と思いました。
本当は、以前から八代は「男に組敷かれてあえぐあっち側」に憧れていた。
ただそれを心の奥深くに閉じ込めて、自分では見ないようにしてたんだよね。
それを百瀬によって、白昼のもとにずるずると引っ張りだされちゃった感じ…。
八代ってゆう男の子の核の部分てゆうか、見てはいけない部分を見ちゃった気がして、読んでてなんだかいたたまれない気分になりましたよ( ̄_ ̄ i)
(でもそんな風に読者に思わせる秀さんて、すごいよね…。)
男に組敷かれたい自分を自覚した八代は、百瀬を部屋に誘うんだけど、いざとなると怖くなっちゃいます。
力で適わない相手がスイッチ入った目をしてて、八代はビビっちゃうんですね~。
「内蔵を直につかまれて つぶされるみたいだった 肉食の獣に」
…この言葉、なんかすごくないですか!?
私読んでてちょっと衝撃を受けたんだけど。
この漫画って全体的に言葉が少ないとゆうか、モノローグも少なくて全然説明的じゃないの。
でもその中でこうゆう直接的な表現がポンと来るから、すっごく印象的なんだよねーー。
静かだった水面に、突然大きな石がボチャン!と投げられたような感じ。
しかもまたこの言葉遣いがすごくダイレクトで!
ビックリしちゃいましたよΣ(・ω・)
こうゆう秀さんのセンス、私はとても好きです。
さて、ビビった八代は百瀬に服は捨てた、女装はやめるって告げるんですね。受験も近いし、もともと似合わないからって。
でもそんな八代に百瀬は「俺は好きだから 俺のために着てよ」って言うんです。
なんてシンプルな理由で、シンプルな言葉。男らしいわ~~・:,。゚・:,。☆
この子のまっすぐな想いが、八代の迷いを払います。
あの日、肉食の獣を恐れた八代が、実は本当に怖かったのは、「戻れない自分」
女装することも、男に抱かれることも、一度はやめようと思ったけど……。
百瀬に「かわいい」って言われて(言わせて?)ゾクゾクしながら、その分水嶺を越えていく八代。
見てるこっちもゾクゾクしましたよ~!(´Д`;)
…こうして2人は、戻れない場所まで旅立って行ったのでした…。
それまで仲の良かった友達も置いて、2人だけの世界へ。
もうさ、お互いがお互いしか見えてないんだろうね。
世界にたった2人だけ、みたいなさ。
そうゆう幸せな感じが、最後の待ち合わせで繋いだ2人の手からビシビシ伝わってきましたね~(*´∀`*)
恋に堕ちるって、こうゆうことなんだと。
あと、女装して現われた八代が微笑む所もすごく良かったな~。
たくさん迷って、怖かったと思うけどさ、自分の本当の気持ちを逃げずにきちんと受け止めて、最後笑顔になれたことは、この子にとって本当に良かったんじゃないかな~と思いました。
描き下ろしはスタイリストな目を持つ八代と、ますます恋に堕ちていく2人。
秀さんのえちシーンは空気が濃くてエロイですな~( ´艸`)
八代は将来服飾関係とか進むといいよね、きっと。
*****
読み終わって、正直、女装する男の子の心理も、女装した男の子を「かわいい」と言う心理も、本当の所よくわからなかったですよ。私女子だし。
ただそうゆうのすっ飛ばして、八代と百瀬の恋に堕ちていく様に、巻き込まれちゃったとゆうか。
よくわかんないのに、有無を言わさずこの本の世界にグイグイ引き込まれた感じがすごくあって、秀さんてすごい作家さんなんだな~と思いました。
あと人間の本質を抉るようなこの作風が…。好きだけど、ちょっと怖い感じもしますねf^_^;
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