過去6年のデータ分析
ヴィクトリアM

● 人気と配当
過去6回で1番人気は【2.2.0.2)】と連対率67%だが、その連対4回はウオッカとブエナビスタでのもの。いずれも歴史に残る名牝であり、だからこそ人気に応えられたのかもしれない。2番人気は【2.0.0.4】で、勝った2頭はともに桜花賞馬。3番人気【0.1.1.4】、4番人気【0.0.2.4】と連対率は人気順に低下するが、複勝率という点で見れば2、3、4番人気は33%でまったく互角だ。1から3番人気同士の決着は2回だけで、馬連平均配当は6906円。3連単平均配当は414763円だが、07年の228万馬券を除く5回の平均は40924円まで下がる。

●ステップ
連対馬のステップを大まかに分類すると、阪神牝馬S組4連対、海外遠征組4連対、牡馬相手のマイル重賞組3連対、福島牝馬S組1連対の4つ。ただしブエナビスタを除くと、前走の距離は1400から1800mに限定される。4頭の連対馬を送り出している阪神牝馬S組だが、その4頭の共通点はそのレースで1着か1から3番人気だったこと。また、ここまで5年連続で必ず2頭が掲示板を確保しており最有力のステップでもあるが、優勝馬は1頭だけ。海外遠征馬と牡馬相手のマイル重賞で上位争いをした馬の方が地力は上と見ていい。

●年齢
4歳馬が出走頭数で圧倒している。トータル【4.5.2.48】で、出走頭数に対する連対率は15%強。5歳馬は【2.1.2.20】で連対率12%。出走頭数は4歳馬59頭、5歳馬25頭と2倍以上の差がありながら、連対率もやや4歳馬が上回っている。4歳馬オールザットジャズ、マルセリーナの勢いは、5歳馬アパパネの実績を上回るか。

●クラシック実績
4歳馬が強いのは前記の通りだが、そうなるのは大方の4歳牝馬がこのレースを最大目標とするからだろう。5歳以上になるとGIよりもむしろ距離適性の方が重視され、それに見合った牝馬限定重賞を目標にするようになる。したがってこのレースは3歳牝馬3冠の延長線上、つまり4冠目のレースと位置付けできる。とすれば3歳クラシックを歩んできた馬が強いのは当然の流れ。連対馬12頭中9頭は桜花賞→オークスあるいはダービー→秋華賞と3冠すべてに出走しており、しかも9頭全馬がいずれかのレースで3着以内に入っていた。残りの3頭はクラシック未出走馬で当年の牝馬限定重賞1着馬。ということはクラシックに出走して3着以内に入ったことがない馬はヴィクトリアマイルで連対する資格がないことになる。4歳馬でクラシック出走歴がありながら3着以上なしのアカンサス、エーシンハーバー、マイネイサベルは消しでいい。

●穴なら
5番人気以下で複勝圏内に入った馬は8頭いるが、これには4つのパターンが存在する。1)前走の阪神牝馬Sで2またが3番人気で大敗して人気を下げていた馬→2頭。2)前走で牡馬相手の重賞に出走していた馬→2頭。3)前走で逃げ切り勝ち、または2番手から勝った先行馬→3頭。4)中山牝馬S1着馬→1頭。特に近年の高速決着では先行馬に要注意だろう。

●これが危険
出走頭数は4歳馬59頭、5歳馬25頭、6歳馬16頭、7歳馬6頭、8歳馬1頭と、年齢が上がるほど減っていくが、6歳以上の高齢馬はまったく買えない。6歳【0.0.2.14】、7歳【0.0.0.6】、8歳【0.0.0.1】。フミノイマージンには嫌なデータだ。

◎データ総合の結果
推奨馬
アパパネ
オールザットジャズ
クィーンズバーン
マルセリーナ

(ウマジンより抜粋)