子犬の甘噛み | 実践!わん子暮らし

子犬の甘噛み



1歳だけどまだまだ子犬のようなアーロン。


最近、子犬のご依頼が増えてきています。
ご紹介が多く嬉しいかぎりです。


子犬のうちから保護者が犬との意思の疎通を学ぶことはとても大切なことです。
何をやって欲しいのか、何をやって欲しくないのかを明確に伝えることが出来るようになるからです。


その中の相談内容でベスト3に入るのが、甘噛みです。


その時点で保護者の手は傷だらけになっていることも少なくありません。


多い質問は、甘噛みを許していると、将来咬む犬になるのか?
それとも、大人になると咬まなくなるのか?
というものです。


答えとしては、
人間の対応次第です。
と、いう他ありません。


そこで、なぜ子犬が甘噛みするのか考えてみましょう。

よく言われるのが、歯の抜け代わりで歯が痒いから。
これは、昔から言われていますが、歯が痒い場合は、硬いものをガジガジかじる事によって解消されるので、甘噛みではなく、家具等をかじる行為が該当します。

そして次に、
遊んでいる。遊んで欲しいから。
という事がよく言われます。

子犬同士で楽しく遊んでいる時も甘噛みをするときがありますが、大抵段々エキサイトしていって、どちらかが強く噛みすぎてキャン!と言われて遊びは終わりになったりします。

遊びが上手な犬は、純粋な遊びであれば口を開けて歯は見せますが、歯は当てません。
勝ち負けのあるスポーツとしての遊び(プロレスや鬼ごっこなど)は、歯を使うことはありますが、皮膚に穴が開くような噛み方はしません。

噛み加減を教えることは必要ですが、その話はまた今度。
今は甘噛みの対処についてです。


私は長い間犬を観察し続けてきましたが、乳離れした幼犬の、人間が痛いからやめて欲しいと感じるような甘噛みで、一番多い理由は自己主張です。
「遊んで欲しい」もそうですが、「嫌だ!」「それをよこせ!」「それに近づくな!」「拘束するな!」「そっちに行くな!」「俺の方が強いぞ!」「お腹すいた!」
などです。
基本的に穏やかな気持ちではありません。

ペロペロ舐めてからハムハムするような甘噛みは愛情表現やソフトなお願いであることが多いです。


では、保護者が痛い甘噛みに対してよくとってしまう行動を考えてみましょう。


よくあるのは、甘噛みに対して
手を引いてヒラヒラする。
触っている手を離す。
おもちゃを与える。
などです。

犬は人間のこの行動によってどのように学習するのでしょうか?


遊んで欲しいから甘噛み→手をヒラヒラ→遊んでくれた→次からもっと噛む


手で拘束されて嫌だから甘噛み→手が遠退いた→次から拘束されたら噛む


おもちゃが欲しくて甘噛み→おもちゃをくれた→次からおもちゃが欲しかったら噛む


要するに、
噛んで要求する→要求が通る→もっと噛む
になります。

この間書いた、
要求吠えと同じですね。


幼い頃から口を使って要求する習慣がついてしまったら…?
どうなるか賢明な皆さんはお解りですね?


だからといって、甘噛みしたら叱れば良いわけではありません。


自己主張自体は悪いことではありません。
自分の意思を相手に伝えることは大切なことです。


甘噛みで手を傷だらけにしない一番簡単な方法は…
要求に応じない事です。

その為には何の要求なのか解る必要があり、要求方法を教える必要があります。



犬と意思の疎通を学ぶには…
↓に、お問い合わせください♪





☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



DearFangでは、犬とのコミュニケーションを円滑にする事を目的とした犬のしつけ方教室を開催しています。

あなたも犬と心のパイプを繋げてみませんか?

ご用命はこちら
http://www.dearfang.net/




ポチッとなポチッとな
にほんブログ村 犬ブログ 犬 訓練士・ドッグトレーナーへ